And This Is Not Elf Land

レ・ミゼラブル



ここ、放置状態になってしまっていましてスイマセン!!!

いろいろなニュースもあるんですが…例えば、JERSEY BOYSのジャロッド・スペクターが12月30日でJBを去るとか(えっ、大ニュースやんけ!!)で、ジョン・ロイド・ヤングがまた戻ってくるとか(?!)なんだか、よくワケがわからないのですよ…まぁ、この話は正月休みの暇な時にでもゆっくりやりますわ~

とりあず、今回は…今、世間で話題の映画「レ・ミゼラブル」について書いておきます。

舞台ミュージカル「レ・ミゼラブル」は、私にとっては、2番目に多くの回数を観ているミュージカルです。(一番多いのは、当然アレですが…そんな話はまぁいいか)ブロードウェイ、アメリカ・ツアー〔サンフランシスコ〕、ロンドン、ブロードウェイ・リバイバル、日本で観ていることになります。

とにかく、これと「オペラ座の怪人」は、なんだかんだ言っても、燦然と輝く王道ミュージカルですよ。で、この「レ・ミゼラブル」も、いつかは映画化されるであろうと期待していました…

とは言いましても、舞台ミュージカルの映画化というのは、失敗作とされるものもかなり多いわけで…前出の「オペラ座の怪人」だって、日本でのみ大ヒットしたようなものでした~だって、私も二桁回数劇場に足を運びましたしね(笑)ま、あれは、何から何まで日本人好みでもありましたよね~

で、今回の「レ・ミゼラブル」というのは、「オペラ座~」のように、仮面&バラ&シャンデリア、という「萌え三点セット(?)」があるわけでもなく、絵は相当に陰鬱でシリアスなものが予想されますしね…これで失敗作だったら、悲惨なことになりまっせ~と、期待と不安で胸がドキドキ状態で、初日のファーストショーを観てまいりました。

開始早々、私は、なんとも言えない不思議な感覚に襲われました…アン・ハサウェイ演じるファンティーヌのI Dreamed a Dream…たしかに、素晴らしいパフォーマンスなのです。場内は静まり返りました。そして、その後も、ほぼ舞台と同じように話は展開します。

「んんん~、私が今見ているのは、いったい何?」

この映画の感想として多くの人が述べていらっしゃるように、この映画はclose upが非常に多い。これは、おそらく意図的なものだと思いますが…な、何なの、この雰囲気?

でも、進むにつれて、次第に何かが「見えて」きました。

だいたい、映画の中で「歌う」というのは、非常にシンボリックなことであって、これまでのミュージカル映画でも、登場人物の心情や場面の雰囲気が、ひとつの象徴として歌や踊りで表現され、スクリーン上で繰り広げられたりしていたわけですが…この「レ・ミゼラブル」では「歌う」ことが、ある種の「リアリズム」として描かれているようでした。もちろん、現実世界では、我々は「歌いながら」会話をしたり、心情を吐露したりするわけではありません~なので、この映画で描かれているのは「リアリズム」を突き抜けた「超リアリズム」とも呼べるような世界なのです。これは、ミュージカル映画としては、新しい表現方法だと言えます。

ネット上のみなさんの感想などに目を通していたら…あれだけ、台詞全部歌なミュージカルなわりには、いわゆる「ミュージカルが苦手な人」からの「歌う意味がわからない」「台詞が歌になるのには違和感」という声が比較的少ないように感じました。ミュージカルが苦手な人と言うのは、突然、現実と切り離され、「空々しく」歌ったり踊ったりするのが受け入れられないのかも知れませんね。その点、この映画は「従来のミュージカル映画とはどこか違う」と感じられるのではないでしょうか…

とまぁ、今落ち着いて述べればこういうことになるんですがね…劇場では、次第に不安感が増してきたのは事実でありました(苦笑

ラッセル・クロウが「縁を歩きながら」(?)Starsを歌うシーンあたりでは「だ、大丈夫なのか~この映画…汗」っていうか、空に星が見えんやろ…これも監督の解釈なのか???また、ラッセル君の歌唱が「…」なのは、まぁ予測の範囲だったとしても、エンターティナーとしては折り紙つきのヒュー・ジャックマン…時々、音が外れてね?「生歌感」を大切にした、ということで、敢えて修正しなかったんでしょうか~ま、イイか…

しかし、さすがに後半からは、さすがに盛り上がりました。なんたってアーロン・トヴェイトが出てくれるんですからねっ!彼は、ブロードウェイ・ミュージカルNEXT TO NORMALで至近距離で観たんですが…あのときは「このミュージカル、私の好みじゃない」とかナンとか言ってましたが、今となれば、ステージドアで会えなかったのが残念でなりません(?…何それ)スクリーンで観ると、あらためて惚れ惚れですわ!もう、ABCカフェの「イケメンぞろい」ぶりはもう眼福、眼福!!!(はいはい)

そうなんですよ、この映画…「オペラ座」のような「萌え3点セット」こそありませんが、若者の熱いエネルギーや、それを取り巻く悲恋もアリで、若い世代の間でも相当な話題になっているようですね。このまま、大ヒット興行を続けてほしいと思います。

私が住んでいるのは、地方都市なので、ハッキリ言って「レ・ミゼラブル」というミュージカルがあることさえ知っている人はごくごく限られています。この映画も、これまでのところ「都市型のヒット」と言われていますが、こういうところで、都会と地方の文化的環境の差が出てしまいます。(とは言っても、地元のシネコンでも「地方なりのヒット」はしていますけどね)

でも、「オペラ座」のときも感じましたが、海外のミュージカルが、日本でも公演されるようになっても…それでも、地方の人には見る機会がないのですが、それが映画になると、都会・地方など住む場所に関係なく、人々に広く知られるようになっていきます。先日も、中学生の女の子たちが、学校の帰り道にDo You Hear the People Sing?のメロディーを口ずさんでいました。嬉しかったですねぇ~「レ・ミゼラブル」が、遂に私の町にもやってきてくれましたよ。

「ミュージカルに歴史あり」…なんか胸いっぱいになりました。

というわけで、みなさま、よいお年を!
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