仕事と腰痛のためしばらく投稿意欲がわかず、久しぶりの投稿だ。腰痛で安静にしていた時、以前買ってあった未読の本(得意の積読で、多数休眠している)の中から、今の自分の姿が書かれているようなタイトルの本を選んだのが、この長谷川英祐著「働かないアリに意義がある」11年前の本で、早速読んでみた。
この本の内容は簡単にいうとアリやハチなど特殊なコロニーを営む生物で真社会性生物と呼ばれる昆虫にスポットを当て、その集団の社会構造などを解説されている。「真社会性」という言葉や遺伝、進化論など生物学のむつかしい言葉が登場するが、私のような初学者でもわかりやすく解説され、章の最後には理解しやすいようにその章のまとめも書かれてる親切な本である。感想はというと、実に面白くそして興味深く最後まで読めた。先ず始めの章から働きアリは集団の2割しか働かず、7割は「ぼ~っ」としていて、1割は最後まで働かないと提起され、その理由を探られていく。そして、アリの社会から「群れ」の話、そして細胞の話に置き換えての癌の解説は目から鱗が落ち、最後は進化の不思議で締めくくられいる。文章力が貧弱のためダラダラと書いて、訳の分からない文になってきたので感想の「オチ」を書くことにする。この本の表紙の下に「身つまされる最新生物学」と書かれている通り、人間の男に生まれてまだよかった。でもないか・・・。
追伸、この本を読んで中国という国を理解するのに大変役に立ったのを追記する。皆さんにもぜひ薦める良著である。(表題と下写真、京都琵琶湖疎水とインクラインH27.4)