水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

ちらほらと。。。20100731

2010-07-31 21:39:24 | 岐阜都実行委員会

可能性をかき集める。。。

 

制作記録の作成をすると言う事なんだけど

 

僕の学生時代には、まだPCもデジカメも無かった。

 

ワープロと使い捨てカメラが主流だったから。。。

 

白色の修正ペンで書き直したり

写真を現像して両面テープで書類に張り付けたり

スケッチや図面を縮小コピーしてレイアウトしたり

 

とにかく大量の書類とファイルとの戦いだった。

 

また、作品とは関係ないだろうと批判される事も多かったしねw

 

辛かったわ

 

でも、今ならパソコンも普及し文章も画像処理も一括で管理できる。

 

ネットも普及しているからマスコミに如何に売り込むかとか、

情報を発信するという事については本当に楽になった。

 

あの時と比べれば、1/5ぐらいのコストですむ気がするね

 

余裕のできた4/5の時間とお金を仲間と行なっている展覧会の企画立ち上げに使ったり、

別途でアルバイトをして資金を作る事もできるようにもなった

 

地味で泥臭いところから始めていた昔の事を思えば楽なものだよ。

 

また、僕には20年分のデジタルデータがあるからいいけど、

 

大学を卒業仕立ての若手の作家には、数年分にも満たない制作記録で心細いだろう

 

でもね

 

「時間をかけて誰にもできないレベルにしてしまえば良いんだ」

 

今までの記録の中で、自信が持てるものを信じつづけて欲しいんだよね。

 

継続は力なりなのでね

 

 

 

つづく


ちらほらと。。。20100725

2010-07-25 13:48:35 | 制作理念

要約すると、方向性を見付ける事とそれを継続させるにはどのようにしたらよいか?

 

という事なんだけど

 

一度に全部は無理なんで、とりあえず方向性を見つけ出す事に全力でいられたら

 

なんとか、継続する事もできているように思うね。

 

 

「他の誰とも違う自分だけの表現」

 

という事を考えると、

誰にもできない事を自分ができるようにならねばと考えがちなんだけど、

基本的に誰にもできない事は自分にもできないのでね。

 

 

ならば

「時間をかけて誰にも真似できないものにしてしまえば良い」

 

と考えた方が可能性があるように思うんだ。

 

ほんの少しでも他の人と違うもの、誰も評価してくれないだろうと思えるものを、少しずつかき集めて、その集大成として作品を作れるようにすれば良い。

 

かき集めてみると結構一杯あるものでね。

 

それら全てが本人の可能性(輝き)だし、どれを選んでも独自の世界感だ。

 

ただ、多分、全部は無理なのでね、どれを選ぶか。。。真剣に悩まなきゃいけない。

 

それが、作家としての方向性なのでね。

 

皆が、ほしがる、見つけたがっていた。。。独自性そのものなんだよね

 

 

 

つづく


ちらほらと。。。20100723

2010-07-24 19:12:09 | 制作理念

作家として悩まなきゃいけない事。。。

 

それについては、作家自身がそれぞれに答えを導きださなきゃいけない事だし、

 

答えの出し方は人それぞれなんだよね。

 

また、他人から見て理解し難い様な考えから始まっている事も多いから、知らない方が良いようにも思う。

 

 

しかし、作家自身が答えを見つけ出す苦悩を卑下したり冷評する事はしたくない。

 

表現って誰かに何かを伝える事だし、

 

作家も観覧者に分かりやすく伝える努力もしているものでね。

 

何を作りたいかではなく、どうやったら伝えられるか観覧者の反応を予測しているだろうし、

 

だからといって反応を恐れるあまり流行に媚びる様なこともしない。

 

絶妙なバランスを保ちながら、個性を発揮してくる。

 

とにかく、凄いんだ

 

 

 

 

つづく


ちらほらと。。。20100720

2010-07-20 07:37:06 | 制作理念

とはいえ、実を言うとそうした事を直に感じてもらうのがアートグッズ販売の目的なんだよね

 

いろいろなサバイバル術を考えなければならない事にも気が付くからね。

 

作品だけで生計が成り立たないなら副業を持たないといけないだろうし

 

結婚して家庭に入り趣味として行なうと言うのもあるだろうし

 

ヒモ生活。。。w

 

何でもアリなんだ。

 

ただ、本当に続けてゆきたいと思うと、地位や名誉、賞金、高額で作品が売れるとかいろいろな誘惑があってね、それらの一つでもあればもっと制作ができるはずだと思ってみたり欲望はつきない。

 

でもまぁ、それでもいいんだよ。

 

 

作家として本当に悩まなければいけない事とは全く別問題だということを忘れなければね。

 

 

 

つづく


ちらほらと。。。20100719

2010-07-19 22:21:44 | 制作理念

しかし、それは今に始まった事ではない。

 

先人達も当然のように経験してきたもので、彼らだけが苦しんでいる訳ではない。

 

経済が良かろうが、戦時中だろうが、自然発生してきた芸術の本質を考えれば、そこで挫折してしまうのは本人達の意志が弱かったと思うしか無い。

 

でなければ、それまで頑張ってきた作家達(挑戦者達)に失礼だ。

 

どんな流行も、真剣に悩み苦しみ、時には命をかけて作品を発表してきた作家達の歩みの延長上にその成功を得ている。

 

その上澄みだけを上手に頂き、面白おかしくやっていけると思ったら大間違いだ。

 

言われてみれば当たり前の事だけど、自分がそうした状況に置かれるとつい忘れがちになる。

 

 

 

 

つづく


ちらほらと。。。20100717

2010-07-17 19:40:42 | 制作理念

この数年、若手の子達に作品の発表の機会と、活動を続けてゆく為に必要な経験を積む事、若干の収入を期待してアートグッズ等の販売の可能性を拡げる事に力を入れてきました。

 

しかし、

 

美術系の学校に在籍していれば温室状態なのでね、世間の荒波も知る事は無かったんだけど、就職氷河期とリーマンショックが重なったこの数年で、希望も持てなくなっている子達が本当に多くなってしまった。

 

一旦、大学を離れ実家に帰ってしまうと、それまで当たり前のようにあった制作できる環境や雰囲気はなくなり、制作活動をはじめても、まず身内の理解を得る段階からはじめなければならず、簡単には作品は作れない。

 

作品が作れない焦りを感じつつも、周囲からは今後の進路や生活基盤ついて問われつづけては精神的に保つ訳も無い。

 

そんな状態に有りながら健気に作品を作ってみても、世間ではなかなか認められず、アートグッズでの販売に希望を繋いでも思うようには売れず、かかった費用の事とかこれで生活が出来るのか?と考えだすと絶望のどん底を感じずにはいられないだろう。

 

 

 

つづく


動画をUPしてみた2♪

2010-07-11 13:52:46 | 岐阜都実行委員会

YOUTUBEに動画をアップしてみました

 

過去の制作記録ということでいろいろ試してみたいから。

 

21歳の時の作品からはじめてみようかな。

 

 

 

あの頃、やっと見付けた自分なりの方向性をものにしたくてやっきになっていた。

 

でも、現実的な事を考えると無意味な事に思えたり、頑張ろうと思えば思うほど、無謀な事にも思えていた。

 

それで食べていける訳が無いことは僕自身が一番感じていたし、失望と不安で一杯だった。

 

だから、今出来る最大限の事をして後悔を残さないように頑張る事で精一杯だった。

 

でも、

 

それでも、不安にさいなまれ活路が見えなくなったときは、そんなことを考えないでいられるよう汗を流して石を彫ったっけ。

 

汗を流して夕方には疲れて果てて恍惚としている事が多かったけど、帰り際の先生たちに声をかけてもらえたりしてそれが楽しかったな。

 

石を彫っても何の解決にもならないのは十分に分かっていたけど、少しでも話を聞いてもらえる人との繋がりが出来た事が嬉しかったんだ。

 

今にして思えば、そのとき声をかけてくれた人達が夢の実現に力を貸してくれた。

 

あの古久保先生からも。。。

 

だから、楽しく真剣に取り組んでいれば、必ず協力者は現れてくれる事を学んだように思う。

 

仲間内とか学校組織のイザコザとかいろいろ耳にする事もあったけど、そんなグチの言い合いが芸術論だと勘違いしている連中の事など全く無視して、自分の制作に集中できた。

 

無意味に思えた石彫も、学校からは慣れて自活せねばいけなくなったときアシスタントの仕事とか紹介してもらえたし、小品展とかで売る作品も作れるようになった。

 

何一つ無駄ではなかった。

 

だから、20代前半の若手の子達には本当にしたい事とは直接関係なくても、楽しく真剣に取り組んでいて欲しいな。

 

楽しく真剣に取り組んでいれば、それが自分を認知してもらうことに繋がり

 

彼らの自信(自慢)になる。

 

そんな自慢話を聞けると。。。僕は懐かしくてホッとするんだよね。