箱根登山鉄道鉄道線についての誤解

箱根登山鉄道鉄道線(通称:箱根登山線または箱根登山電車)とは、小田原～強羅間の15kmの鉄道路線です。

最近、一部の利用者でちょっとした誤解が起こっているようです。
それは小田原駅～箱根湯本駅間は小田急線であるということ。確かに同区間を通る電車は小田急電車で箱根登山電車はその先の箱根湯本～強羅間で運行されています。なのでそう間違えられても仕方ありません。

そもそも小田急が箱根登山線に乗り入れるようになったのは1950年のことです。ところが、乗り入れに際していろいろな問題がありました。まず一つに軌間の違いです。小田急電鉄は狭軌(1067mm)だったのに対し、箱根登山鉄道は標準軌(1435mm)だったので、このままでは乗り入れはできません。そこで双方の軌間の車両が走れるように、小田原～箱根湯本間を三線軌(三本レールとも)にしました。次に電圧の違いです。小田急電鉄は1500Vだったのに対し、箱根登山鉄道は600V(後に750Vになる)だった。そこで小田原～箱根湯本間を1500Vに昇圧し、箱根登山電車は双方の電圧で走れるように複電圧改造を施した。こうして箱根登山鉄道の小田急乗り入れが実現したという。

乗り入れ開始の1950年～2000年までの50年間は小田原～箱根湯本間を箱根登山電車と小田急電車が交互に運転されていた。ところが2000年からは箱根登山電車の小田原～箱根湯本間の運行は朝と夜だけに限定されてしまい、日中は小田急電車のみが走るようになった。さらに2006年からは小田原～箱根湯本間の運行は終日、小田急電車のみとなった。このため現在では、箱根湯本駅で完全に系統が分断されており、同駅は途中駅でありながら、箱根登山電車の事実上の始発駅となっている。

こういった状況から、小田原～箱根湯本間を小田急と思っている人がおり、「小田急線」・「小田急小田原線」・「小田急箱根線」などと呼ぶ人もいる(ちなみに私も「小田急箱根線」という言葉をたまに使います)。もうこの際、小田原～箱根湯本間
も小田急にしちゃうべきなんでしょうかね～まあ入生田～箱根湯本間に箱根登山電車の検車区があるから、そういうわけにもいかないんでしょうけど。

駅一覧
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（）)=標高
［］=小田急線乗り入れ区間
＜＞=スイッチバック駅