『身体の知恵』
斎藤孝 大和書房 2007.4.5
久しぶりに斎藤孝氏の本を読んだ。
私の尊敬する人が「これ面白いよ」と言っていたからだ。
これは『スポルティーバ』という雑誌に毎月連載されていたものに加筆修正されたものなので、
短い章がいくつもあって、各章はそれぞれ違うスポーツについて書かれている形である。
だから、非常に読みやすいし、斎藤氏独特の勢いのある文なのでさらに読みやすかった。
総合格闘技、相撲、テニス、バレーボール、卓球、バスケ、マラソン、ラグビー・・と
内容は多岐にわたっている。
どちらかというと、やる側ではなく「観る側」で書いているので
次にそれらのスポーツを見るときには違った視点で見れるかなと思う。
全体を通して、今の「パワー」主体のものはおもしろくないというのが伝わってきた。
相撲は大きい人が勝つ、テニスはラケットがよくなったのでサーブだけで終わってしまうなど、
ただ大きいだけ、ただ力があるだけで試合が決まってしまう最近の状況を嘆いている。
確かに「技」は、限られた道具、空間があって磨かれていくものだろう。
スポーツを単なる「勝負」ではなく「技」「身体」という面から
もう一度問い直さないといけない時代なのかもしれないと思った。
でも、本当に「身体」を意識してやっている選手は、
自分の状態を言語化できるそうなので、そんな人のインタビューなど
気をつけてみていきたいと思った。
自分の身体をもっと意識できるようにもなっていきたいものだ。
おすすめ度★★★☆☆
斎藤孝 大和書房 2007.4.5
久しぶりに斎藤孝氏の本を読んだ。
私の尊敬する人が「これ面白いよ」と言っていたからだ。
これは『スポルティーバ』という雑誌に毎月連載されていたものに加筆修正されたものなので、
短い章がいくつもあって、各章はそれぞれ違うスポーツについて書かれている形である。
だから、非常に読みやすいし、斎藤氏独特の勢いのある文なのでさらに読みやすかった。
総合格闘技、相撲、テニス、バレーボール、卓球、バスケ、マラソン、ラグビー・・と
内容は多岐にわたっている。
どちらかというと、やる側ではなく「観る側」で書いているので
次にそれらのスポーツを見るときには違った視点で見れるかなと思う。
全体を通して、今の「パワー」主体のものはおもしろくないというのが伝わってきた。
相撲は大きい人が勝つ、テニスはラケットがよくなったのでサーブだけで終わってしまうなど、
ただ大きいだけ、ただ力があるだけで試合が決まってしまう最近の状況を嘆いている。
確かに「技」は、限られた道具、空間があって磨かれていくものだろう。
スポーツを単なる「勝負」ではなく「技」「身体」という面から
もう一度問い直さないといけない時代なのかもしれないと思った。
でも、本当に「身体」を意識してやっている選手は、
自分の状態を言語化できるそうなので、そんな人のインタビューなど
気をつけてみていきたいと思った。
自分の身体をもっと意識できるようにもなっていきたいものだ。
おすすめ度★★★☆☆