骨董品・買取・鑑定 マルミ工藝社ブログ

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業者市場~金沢の市場~

2007-07-31 09:16:50 | 骨董品の仕事
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肝心の骨董品の仕入れですが、まさに宝の山(10年近く前の話です)
金沢ではガラクタでも東京に持って帰れば、お宝になるような品物が
ザクザク有りました。夢中になって、競り落としたものです。

出品される品物も買出屋さん(旧家の蔵などから直接買ってくる)の荷物が
ほとんどなので、面白い物が目白押しです。

まあそれから段々と、ガラクタの価値観が金沢まで伝わって、
多分今では、お宝を安く買える事はなくなってしまったと思いますが・・・・。
残念です。

その頃、友達になったIさんやNさんとは、時々
京都の業者市場で会ったりしますので、今でも気さくに話しかけてくれます。
(京都の市場で会うと顔見知りなのに、何故か知らん振りする業者もいる)
昔の顔なじみに会うって、結構嬉しいものですよね。

骨董品の仕事~業者市場7

2007-07-30 08:46:23 | 骨董品の仕事
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まあ、そんな思いでたどり着いた北陸の市場ですが、
当時はまだ関東から仕入れに来る業者も少なく、
地元の業者さんからも珍しがられたものです。

市場という場所は、市場によっては排他的で、初めて参加する人間には、
極度の警戒心を持って接する市場も有りますが、
金沢の市場などはとてもフレンドリーで、気軽に話しかけてくれて、
「良かったら泊まっていけば。」などと言ってくれる人までいました。

特に大きなお店を経営されているNさん、買出しのNさん、古書屋のIさん、
会主のSさん、松任の会主のHさんなど、とても親切にしてくれて、
「流石に加賀100万石のお膝元だなぁ」と思いました。(表現が古い?)

金沢には、遠方からの客をもてなす文化がまだ残っていたのです。
また、Sさんの市場は、青果市場に隣接している為に、
骨董品の他に季節の果物なども一緒に競りにかけたりして、
独特の楽しさがありました。

骨董品の仕事~業者市場6

2007-07-29 09:38:54 | 骨董品の仕事
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夏の台風の時にも、金沢まで行った事が有ります。
158号線に沿って流れる神通川は、今にも溢れそうな位、
水嵩が増しているし、ダムは放流全回で巨大な水のうねりが、
見る者を圧倒します。

普段は、山肌を伝う清水も、まるで大きな工場の排水口の様な勢いで
泥水を道路に吐き出しています。所々の路面の陥没も気を付けないと
即大事故に繋がります。

雪の季節にしろ台風の時期にしろ、安房トンネルを抜けて
上宝村を通過して、神岡町にたどり着くと
取り合えずひと安心したものです。

神岡町にはコンビ二があるので、そこで一休み。
人間の世界に戻って来た気がしました。
その先は、富山までは山岳道路ではなく、普通よりちょっとワイルドな
程度の道になります。
まずは、雪崩や土砂崩れ・落石などに巻き込まれる可能性は、
グッと低くなるので、ホッとできるのです。

骨董品の仕事~業者市場5

2007-07-28 18:03:00 | 日記
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それでも夏の間は、まだ救われます。冬の国道158号線は、まったくの雪の中でした。(最近の冬は暖冬で、もしかしたら、雪は少ないかも知れません)
勿論スタッドレスタイヤを履いて行くのですが、カーブを抜けると突然巨大な雪の塊に出くわしたりして、もし突っ込んでいたらと思うと今でもゾッとします。

当然、スピードを出せば滑りますし、ブレーキのかけ方一つでも滑ります。
でも一番たちの悪いのは、冬の終わりに固まった雪が氷になって、いわゆるアイスバーンになった状態で、カーブの出口に残っている時です。

ドライの道では、結構なスピードで走りますから、そのままの速度で
表面にたっぷり水を含んだ氷の固まりに乗り上げます。
158号線なんて国道とは名ばかりの県道クラス以下の山岳道路ですから、
何回も側壁に激突しそうになりました。

雪の多い年は、富山に抜けてからも、高速を利用するとやっぱり路面は、
一面分厚いアイスバーンです。地元の人はアイスバーンの上を
滑りながらも80キロで器用に走り抜けますが、慣れない人間は
とても真似できません。

トンネルの中は、雪も氷も有りませんから、慣れない我々でも普通に走れます。
でも本当の恐怖は、その先に待っているのです。トンネルの出口に、分厚い氷の段差が有ることを知っていますか?

80キロでびしょびしょに濡れたガチガチの氷の段差(多分20cm以上あると思う)に、乗り上げるとどうなるでしょう?。すんごい勢いで横滑りします。
当然ですよねぇ。乗り上がる時に荷重の移動が起きますから、軽く浮く感じで、
その下の水の浮いた氷に80キロのスピードで乗り上げるのですから、滑らない方がおかしい。



骨董品の仕事~業者市場4

2007-07-23 06:41:42 | 骨董品の仕事
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まだ、骨董品を扱い始めた頃は、よく北陸の市場に行きました。
富山・金沢・七尾など、片道約500KMの道程を2週間に
1度の割合で通っていましたので、なかなか大変です。

しかも、長野県の上高地の安房トンネルを越えるルートが
(国道158号線・松本~富山ルート)
最短距離なので、夜の10時頃東京を出発すると、上高地の手前の
一番怖い辺りが丁度丑三つ時にあたります。トンネルが
幾つも幾つも続く、山の中を越えていくのですが、
普通のトンネルでなく岩肌がむき出しの洞窟のようなトンネルで、
照明もろくに有りません。

1台で走っていると堪らないので、よく大型トラックの後ろについて
気を紛らわしたりして走っていたものです。
今の様に、カーナビやDVDなどまったくなかった時代なので、
そういう物に幾らか助けてもらう事もままなりませんでした。

まあ安房トンネルが出来る前は、山を越えなければ
行けませんでしたので、それと較べれば、山をぶち抜いたトンネルが
できたおかげで幾分ましになりましたが、そのトンネルで
亡くなられた骨董品屋さんがいらしたりして、そういう事を思い出して
しまうとやはり怖い。

骨董品の仕事~業者市場3

2007-07-22 10:04:04 | 骨董品の仕事
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また、業者市場には、同業者のサロンや情報交換の場の様な
意味合いもありますので、知り合いが出来たり、役に立つ情報が
得られたりもする貴重な側面もあるのです。
世代を超えて骨董好き同士が、仲良くなれる楽しい場所とも
いえるかも知れません。

あまり、皆に敬遠される様な行為は、退会の対象にも
なりますしね。
雰囲気もイロイロです。ピーンと張り詰めた空気が
支配する市場もありますし、(高価な品物ばかりを扱う市場)
地方の少人数の市場などは、品物の交換会的な意味合いが強いので、
定期的に同業者で集まって、お茶でも飲みながら、骨董品の話で
盛り上がりましょう、ついでに何か自分では不向きな物を、
少しずつ持ち寄って交換しましょう、
昼には弁当を食べて、ゆっくりやりましょうや。
みたいな市場も存在します。

今はもう有りませんが、新潟の六日町市場などは、神社の社務所を
使って二十人ほどが集まって、和気藹々とした市場でした。

骨董品の仕事~業者市場2

2007-07-21 06:32:37 | 骨董品の仕事
7月21日

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また、その日、筋のいい物を売り手の誰かが持って来たり、ウブイ物が出る事が事前に噂などで判っている場合は、その順番までは買い控えが起こります。やはり、一番いい品物までは、お金を温存したいのでしょう。

逆にそういう時はそれまでは、安く買えるので買い時でも有ります。
売り手の評判も関係してきますので、いつも自分の店の売れ残りを処分しに
来たり、声が出て競り落ちそうになると「そんな値段じゃ売れないよ!」などと言って、品物を引いてしまってりする売り手は、買い手に敬遠されます。

結構、骨董品に商売は、魑魅魍魎の世界などと、良く世間で言われますが、結構ひととなり・人間性が売り手の判断基準になったりもします。

骨董品の仕事~業者市場

2007-07-20 12:05:15 | 骨董品の仕事
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さて今回は、業者市場に関してお話しましょう。業者市場というのは、よく神社などで開催されている
骨董市とは違います。骨董品を取り扱う業者が、集まって競りを行う場所です。
古物許可書を最寄の警察から、交付されている人間だけが入場できますが、
許可書が有っても、同業者の紹介や保証金など、様々な条件がある敷居の高い市場もあります。

たとえば、7月20日にある場所で市場があるとします。するとその場所に、骨董品を売りたい業者と
買いたい業者が集まってきて、競りが始まります。売りたい業者の持ち寄る品物を順番に競りにかけて
行きますが、その順番も早い方がいい場合と、遅いほうがいい場合、中間ぐらいが良かったなんて事もあり
いろいろな条件に寄って変わって来ます。

骨董品の仕事~ウブ出2

2007-07-19 01:07:57 | 骨董品の仕事
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残念な事に最近は、地方ののどかな町や村でも凶悪な事件が起こったり、怪しい販売業者や悪徳業者が徘徊しているので、私が旧家廻りをしていた頃に較べたら、ずっと仕事がしにくくなったと思います。でも、いろいろな土地を訪ね歩く事は楽しい事です。

仕事なので、旅行気分にはなれませんが、特産の名物を食べたり、ゆたかな景色を眺める事は、できます。初夏の新潟県の緑の水田の爽やかさや、頂に雪が残る岩木山の美しさ。福井県の越前岬に沈む夕日の見事さ、春の霞の瀬戸内の島並の風景など、なにげない道の途中にさえも、かけがえのない風景は、いくらも出会う事ができます。

ほんとうに、ただの旅行なら、おいしい物を食べて、親切な出会いがあり、
美しい風景に出会えるのだから、大満足なんですが、目的が違うんですよね・・・・。残念ながら。
やはり骨董品を買えないと、凹みます。遠ければ遠いほど凹みます。

800kmも移動したり、真夜中の山道を越えたり、台風の中を走ったり、
どんなに大変な思いをしたところで、買えない時は買えないものです。



骨董品の仕事~ウブ出し

2007-07-14 19:07:41 | 骨董品の仕事
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俗に良くウブ出しと言われる仕入れの方法です。
まず、少々の度胸がいります。気持ちが引いてしまっては、けして訪ねては行けません。
特に、長屋門があり白壁に囲まれていて、庭が広い大きな家には、入りづらいものです。
入っていって挨拶をして、要件をお話ししてもほとんどの場合が、「突然こられてもねぇ~。」
ですよね。立場を変えれば、自分だって困惑してしまうでしょう。もしかしたら、怒り出すかも・・・・。

実際、怒鳴られたり、まるで猿でも追い払うかの様に扱われる事も、幾度となくありました。
でも、反対に初めて会ったにも関わらず、本当に親切にしてくれる方もいます。
家の中に上がらせていただいて、お茶やお菓子をご馳走になったり、お寿司をとってもらった事もあります。
一人暮らしのおばあちゃんなんかは、話し相手が出来たことに喜んで、「また、近くに来たらよりんさいね。」
なんて、行ってくれたりします。大体、そういう場合は、何も譲ってはもらえない場合が多いのですが、でも知らない人に親切にしていただけるって、とてもとても嬉しいことです。

東京で暮らしていると、なかなか体験できない事なので、まさに癒されるっていう感じです。
特に私のお気に入りの県は、山形県と山口県です。どちらも山が付きますが、この二つの県は、親切にしていただいた記憶しかないくらいです。

相性がいいのは、やはり長野県です。学生の頃から、よくアルバイトに行ったり、
旅行に出かけたりしていたので、馴染みがあるし、友達も住んでいます。
特に松本という街が好きで、数十回は旅行で出かけたでしょうか。
城下町なので、骨董品は買うことは難しいですが、
松本に立ち寄った時は、必ず馴染みの蕎麦屋やカフェでコーヒーを飲んで、
昔を懐かしんだりします。