山荘に眠る骨董品 その２

しばらく応接間で待たされた後に、奥の部屋に通されました。３０畳ほどもあるでしょうか。大きな部屋の中には、掛け軸・お茶道具など、その山荘の持ち主が集めた収集品が、大きな座卓を８つ並べた上に整然と置かれていました。
少し離れた所から見ただけでも、素晴らしい物だと判る品物も有りますが、怪しい品物も随分混ざっていました。
取り合えず、ひとつひとつ査定を始めましたが、数が多いので、１時間ほども
かかったでしょうか。合計の金額をご提示させていただくと、幸いにも
「まあ、そんな位でいいんじゃないかなぁ。」と、言っていただいたので、
お支払いした後に、「じつはさぁ。少し離れた所に土蔵があるんだけど、もう屋根が落ちて、中の品物が土に埋まっちゃってるんだけど、もし良かったら、掘ってみる？」
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山荘に眠る骨董品

先月買取に行ったある大金持ちの別荘。東北の大きな町のはずれに有ります。
りっぱな暖炉があり、良き時代の空気が流れていました。
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