片付け

ADHDの人や自閉スペクトラム症の1部は、片付けが「どうしても」出来ない。
しかし、自閉スペクトラム症の場合は、「どこに」「何を」「どのように」片付ければ良いのか、視覚的に示されていたら、その通りに出来ます。
ただ、片付けが出来ないから「うちの子は発達障害だ」と、何でもかんでも発達障害の色眼鏡で見てはいけない。
そもそも片付けが出来るようになるのは15歳辺りからだ。
―部屋の整理整頓は、15歳児は、中途半端な段階にある。めちゃくちゃという訳でもないが、極上という風でもない―
(A・ゲゼル 青年の心理学より)
つまり、小学生で片付けが出来る子の多くは、「出来る」のではなく「させられている」のだ。
片付けが出来るように「ちゃんとさせなければ、出来ない子になってしまう」と、思っている親がいるが、それは違う。
片付けられた家で育った子は「片付けが出来ます」(自閉スペクトラム症の場合は、視覚的サポートが必要な場合があります)
散らかった家で育った子は「散らかしたまま」で平気です。
片付けられた家で育った子が大人になって独り立ちした時、親がしてくれないので、仕方なく自分でするようになるんです。
なぜなら「散らかっていると落ち着かない」からです。
「そういうものだ」という習慣が身についているからです。
でも実家に帰るとしません。
大人になっても、実家では、何もせず甘えるのではないですか?
お母さんがしてくれるからと、ゆっくり甘えて英気を養うでしょう…
幼い頃から片付けをさせられてきた子供は、大人になるとあまり実家に帰りたがりません。
なぜなら「甘えられる」「のんびりできる」
場所ではないからです。
結論
片付けは親がするものです。
見せていれば身につきます。
