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勉強後記

「勉強後記」は「勉強日記」、「続勉強日記」の続編です。学生時代とは異なる目線で書いていきます。

20度変える。

2020-10-03 16:00:34 | 日記
20度変える。
以前、友人から論文を書くコツとして「180度変える必要はない。たった20度変えればよい。」と言われたことがある。最近、1つの史料の1つの言葉のニュアンスを変えることが重要だと気づいた。
コツは3つあると思う。1つ目は1つの史料しか使わないことだ。自分の研究のなかで最も重要だと思う史料を選ぶことが大切である。視野が狭くなると思うかもしれないが、より確実に論文を作成していく上では必要なことである。また、目的がシンプルであれば、論旨がブレることは少なくなる。
2つ目はその史料が引用されている論文を徹底的に探すことだ。論文(筆者)ごとに史料の位置付けは違うからだ。運がよければ、その史料の専論(その史料を中心に考察した論文)があるはずだ。専論があるからと言ってどうか嘆かないで欲しい。あくまで一個人が書いた一意見に過ぎない。史料のなかの言葉が1つでもニュアンスが変われば解釈は変わるものである。
3つ目は史料を引用した研究者の論文や著書を徹底的に読むことだ。必要な論文そのものよりも、周辺情報の方が役立つときもあるからだ。とにかく、情報を多く持つに越したことはない。また、自分と同じ史料と使う人は、自分と専門分野が近いことが多い。そこに気づくことができれば、自分の進むべき道も固まってくるはずだ。