新年あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
83歳、母亡き後から5年間の一人暮らし生活の父の話です。
自転車で20分かけて3日に2回は通っていたデパートとうどん屋さんとカメラ店、それがいきつけの店でした。
「丸山さ~ん」と名を呼んでもらって、お茶をよばれて。ハンドルはもう卒業し、足元おぼつかない様子で自転車にのる父は、
入院中も行くと言ってききませんでした。
それほど、居心地がよかったのでしょう、通っている先には気心知れた店員さんやうどん店の大将と奥さんたちが
笑顔で待っていてくれて。年を重ねて、がんの末期となった父の、ささやかな喜びだったのだと思います。
やがて夏になって。ごあいさつに伺ったとき、「顔が見れなくてさみしい」と言ってくださいました。
ずいぶん頼りない高齢の父にとって、毎日のお買いものがささやかな愉しみだったんだとあらためて実感。
そして、それを承知で「お客様」と尊重していただいたことに心から感謝です。
私たちは年を重ねてからも人との出会いと日々のよろこびを求めています。
お一人おひとりのことを大切にしようとするまなざしこそ、これからのホスピタリティではないでしょうか。
今年のリエゾンは、ホスピタリティマインドあふれる人財教育と、
長生きがいい!と思えるサービスづくりがテーマです。
今まで講演やセミナーの機会をたくさんいただき、こうした考え方をお話しさせていただくチャンスを
ちょうだいしましたおかげで、賛同していただく企業様、地域住民の皆さま、医療・福祉・介護関係者の
みなさまが応援していただいています。今年も1月から数百人規模の講演の機会をいただき、
いっそう背筋の伸びる気持ちです。(・・・ううう・・・緊張する・・・)
そして今年は、「こうしましょう!」というスローガンだけではく、
いよいよそのお声をかたちにしたいと思い、いよいよ具体的な取組をすすめてまいる所存です。
ただ・・・、私ひとりではとうてい実現することはできません。
ですから、どうぞみなさまのお知恵とお力添えをいただきますよう、あらためてお願いを申しあげ、私たちが
安心して年のとれる社会に、安心して日々を暮らせる地域にできるよう貢献したいと思います。
どうぞよろしくご指導いただきますようお願い申しあげます。
平成26年 元旦