忙しい時に限って、何故か本が読みたくなる。
やることは、山積みだというに。
今日は、黄砂ですっかり汚くなった車を洗いにスタンドへ。
車中は、スタンドに頼んで清掃してもらった。
その間20分、浅田次郎の「鉄道員」(ぽっぽや)を読む。
以前から友人に勧められていた一冊だったが、購入したまま本棚で眠っていた。
読むなり心は、雪国の廃線間近の駅に瞬間移動・・・・。
人生を捧げて、ひたすらラッセル車の安全走行の為に。それを利用する人々の為に、ひたすら旗を振り続けてきた年老いた駅長。
その間に、たったひとりの娘も死に。妻の死に目にも会えず。
泣く事も我慢して・・・・。
老眼鏡をかけながら、読み進むうちに滂沱の涙・・・。


と、そこへ。
「お車出来ました~
」元気のいいスタンドの兄ちゃんの声。
雪国の駅で座っていた私は、すぐには切り替えが出来ずない・・・。よろよろと立ち上がる。
そうか、そういう理由だったのか・・・・。頭の中で、物語のクライマックスがぐるぐる回る。
「・・・・・・。
」お兄ちゃんは、涙をながすオバハンを不思議そうに眺め。
「お・お車・・仕上がりました・・・・
」
「すみません
」深々と頭を下げた。
兄ちゃんは、どうしていいか分からない風で。「ありがとございやした~ぁ
」と元気なく見送ってくれた。
本当にどうして・・・・。こんなに入り込みやすいんだろう・・・・小説の世界に。
しかし、短編ながらも良い作品だったなぁ・・・。

やることは、山積みだというに。
今日は、黄砂ですっかり汚くなった車を洗いにスタンドへ。

車中は、スタンドに頼んで清掃してもらった。
その間20分、浅田次郎の「鉄道員」(ぽっぽや)を読む。
以前から友人に勧められていた一冊だったが、購入したまま本棚で眠っていた。

読むなり心は、雪国の廃線間近の駅に瞬間移動・・・・。
人生を捧げて、ひたすらラッセル車の安全走行の為に。それを利用する人々の為に、ひたすら旗を振り続けてきた年老いた駅長。
その間に、たったひとりの娘も死に。妻の死に目にも会えず。
泣く事も我慢して・・・・。
老眼鏡をかけながら、読み進むうちに滂沱の涙・・・。



と、そこへ。
「お車出来ました~

雪国の駅で座っていた私は、すぐには切り替えが出来ずない・・・。よろよろと立ち上がる。
そうか、そういう理由だったのか・・・・。頭の中で、物語のクライマックスがぐるぐる回る。
「・・・・・・。

「お・お車・・仕上がりました・・・・

「すみません


兄ちゃんは、どうしていいか分からない風で。「ありがとございやした~ぁ

本当にどうして・・・・。こんなに入り込みやすいんだろう・・・・小説の世界に。

しかし、短編ながらも良い作品だったなぁ・・・。