灼熱の大地から・・・「インドのS学会」

2010年09月22日 10時11分42秒 | 宗教

灼熱の大地から・・・「インドのS学会」

          

ここムンバイで「S学会」が急速に広がっているようだ、という情報を教えてくれたのは、いつもお世話になっている翻訳・吹き替えスタジオの方です。

義理の妹さんだけでなく、すでに友人も何人か入信しているとのこと。
ただし、改宗の形をとらずに「元の宗教に属したままで構わない」としているのは、インドの宗教事情を考慮してのことでしょう。
日本と同じように、信者宅での集いを中心にして、chanting(要するに「お題目」)を行っているそうです。
「誰かが病気になった」「事故にあった」などと聞くと、すぐに集まって皆で「ナムミョーホーレンゲーキョー」をchantするそうで、なかなかの人気のようです。

その「S」の展示会がムンバイのさる有名な会場であると聞き、行ってまいりました。

「Lotus Sutra ~ A Message of Peace and Harmonious
Coexistance(法華経~平和と共生のメッセージ)」と題された展示会。
着いたのは月曜の夜7時だったのですが、それでも結構大勢来られていたのには驚きました。
ざっと見て20名以上の方がスタッフとして運営に携わっていましたが、日本人らしいのは男性ひとりだけ。
後はすべてインド人で、満面の笑みで迎えてくれます。(インドではあまりないことです。)
展示の内容は、仏教の歴史、法華経成立の過程、法華経の内容(「衣裏繋珠のたとえ」など)が中心で、実際に当時ヤシの葉にサンスクリット語でかかれた法華経(写真)などは見ごたえがありました。
全体をとおして訴えているのは、「仏教の教えの中でいかに法華経が尊く、それを守り広げるためにSがどれほど貢献しているか」ということです。
結論は間違っていても、歴史的な事実をうまく使っているのでそれなりに説得力はあるように感じられました。

途中で信者の子弟による寸劇の上演がありました。
それぞれ「俺が一番」「あたしはあなたよりずっといい」などと主張しあっていたバナナやリンゴやマンゴーなどの果物たちが、自分たちだけではおいしいフルーツポンチを作れないと悟って、個性の違いを認め合うという他愛のない内容でしたが、記念撮影で子供たちが「センセー!」と叫びながらVサインでポーズをとっているのを見て、『オイオイオイ・・・』。
これは安穏としていられないな、と思いました。

ネットの情報によると、インド全体の「S」会員は2008年時点ではわずか35,000人程度。
しかし、ニューデリー近郊に広大な菩提樹園を持ち、ハイデラバードに女子大学をオープンするなど、着実に基盤を固めています。
展示会の内容はすべて英語で表記されており、子供たちの寸劇も100%英語でした。
インドの多様な社会構造の中で、かなり上流階級をターゲットにしているのは間違いないように思われました。

同行した現地の信者さんに、「これが映画「仏陀再誕」に出てきた荒井東作会長の躁念会のモデルのひとつだよ」と教えると、「Oh!」と小さく叫んで出て行ってしまいました。

永遠の仏陀の教えが広がるか、それとも偽仏陀の教えが広がるかは、一国の未来を天国と地獄に分ける大きな問題です。
霊的世界では決着がついていても、それを現実ならしめるのは弟子の努力以外にありません。
私たちもまた、一つひとつ着実な光を灯していきたいと思います。

参考過去動画

映画『仏陀再誕』公開直前SP 1/2

続2/2http://www.youtube.com/watch?v=bpP8xBHomXw&feature=player_embedded

 

 



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