民主化だけでいいのか・・・?
2011.06.27
佐高芳行氏、ブログ転載
http://bikomainu.blog110.fc2.com/blog-entry-710.html
私達幸福実現党は日本の幸福のみならず
中国の人々の幸福をも考えています。
チベット等中国の少数民族で漢民族の圧制に苦しみ
人々の幸福、およびそうではない、漢民族をも含む
13億人の中国の方々の幸福も追求したい。
なぜなら宗教政党だからです。
私達は中国には民主化が必要だと思います。
中国には民主主義は無く、真の意味での人権も無く、
言論の自由も、報道の自由も実質的にありません。
これらの制約を取り払い、民主化すべきです。
しかし、民主化だけでいいのか?
これが最近考えることです。
『中国人』と一括りにすることはできないでしょう。
上海等の飛躍的経済の発展を享受する方々、
中国に返還されて徐々に自由は奪われつつ
あるが、まだ比較的自由社会の残された香港、
内陸農村部の非常に貧しい方々、
また中国共産党員で特権階級にある人。
更には既述のチベットやウイグル、モンゴル等、
決して中国人の枠に入るはずも無いが中共の軍事力により
無理やりねじ伏せられている方々。
・・・これらそれぞれを幸福にする道筋を
考えなければならない。
そう思います。
私も幸福実現党の立党以来、北朝鮮・中国の脅威と
いうものを街頭で訴え続けました。
それは主として
『日本を護りたい』
という日本側に立った考えでした。
しかし、それだけでよろしいのでしょうか。
中国は今『中華帝国』を目指して突き進んでいます。
この中華帝国を実現させることは
中国に悪を侵させることとなり、必ず
そのしっぺ返しが中国に跳ね返ります。
そのような行為で中国は幸福になりません。
民主化を果たし、軍事力で支配するのではなく、
緩やかな連邦制に移行することこそ必要だと思います。
そしてそれはチベット・ウイグル等の
解放をもたらすでしょう。
しかし、今の日本を見ていると
『民主化』=『幸福』とは限りません。
今の日本を見てください。
一人一票という形式だけはありますが、
真の民主主義ではありません。
義務を果たさない権利の追及、
またメディアの扇動により国政が左右される衆愚政です。
今の中国人からみれば日本のように
自分勝手な意見が横行し、国が停滞する衆愚政より、
共産党の強制力により国が発展することもほうが
良いと考える方もいるかも知れない。
だから民主化というよりも『ユートピア化』の
ビジョンを提示することが必要ではないか?
当然私達日本も目指すべきユートピアの姿を
追及しなければならない。
私は幸福実現党の最低限の活動として
『不幸を実現したくない』と考え、中国、
北朝鮮の脅威を訴えました。
(※誰かさんの『最小不幸社会』とは
違いますよ!
あの方の考えは『どんなにひどくてもまだ
下があるから我慢しろ!』=『最小不幸社会』ですから)
しかし、不幸を実現しないことのみならず、
求めるべきユートピアのビジョン。
これこそが必要です。
日本と中国の真の意味での幸福とは
双方の国にユートピア=理想社会が
実現することだと思います。
その理想社会とは
①健全な精神性・良心に基づく社会
②多様な価値観を認める社会
③進歩と調和が両立する社会ではないかと思います。
(まだまだ必要な基準はあるかも知れません。
また『健全な精神性』とは何か?
という定義等も当然必要でしょう)
思うに日本が中国を良き友として認識できる
社会は中国が仏教的思想にあった時代ではないでしょうか。
文化大革命以降、中国では自国の文化を消去し、
非常に文化レベルの低い国になっていますが、
中国には非常に高みのある仏教文化が
花開きました。
今の中国は中国共産党という形をとった
「中華思想」を中心軸に力任せの覇権主義に
走っていますが、この中国の中心軸が仏教であれば
こんなことにはならない。
仏教的精神により日本も中国も朝鮮半島も
共通の価値観を共有できる未来社会。
これは現在の東アジアを一変させる大きな
価値革命なのかも知れません。
決してきれいごとではなく、見せ掛けだけの
友好にだまされることはなく、真の意味での
日本と中国の共通の幸福ということを考えてゆきたい。
それがまた中国共産党の支配を打破し、
民主化するための大義にもなると思います。
思想には力があります。単なる民主化だけ
ではなく、日本と中国両国のユートピア化。
この回答を模索したい、そう思います。
。
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