古今東西ポケモンノベル

ポケモン二次創作小説紹介ブログ

ネギと俺。そして英雄道

2007-09-27 01:31:09 | 長編作品
これじゃあとんだチキンだ。鴨なのに。(本文より)


作品名「ネギと俺。そして英雄道」

作者:イオン様
表紙イラスト:カメ


 カモネギ集落に住む一羽のカモネギ。名前はコロ。
 母親は人間に、鴨鍋にされて食べられた。親父は外の世界には出るなと五月蝿い。集落の皆も外へ出ることを怖がっていた。
 しかし、コロには願望があった。外の世界で、それを果たしたい。

 ある日コロは家出を決行する。住み慣れたカモネギ集落から旅立ったコロ。年若きカモネギは外の世界――カントー地方に足を踏み入れんとする。しかし運悪く、キノココを連れた人間といきなり鉢合わせてしまう。

 「カモネギ――お前、俺と一緒に旅しねーか?」
 激しい戦いの末キノココを倒したコロは、その人間――ノルに見込まれ、彼らの旅に同行することに。旅は道連れなんとやら。ここに、珍妙なパーティが結成される。

 ネギを中段に構え、コロは戦う。立ちはだかる多くの悪と、若干のギャグと。例えネギが何本折れようと、コロの心は折れはしない。
 そう、旅立つ時に決めたのだ。――必ず英雄になってやる、と――
 これは一羽のカモネギの英雄道、奇想天外な旅の話。




書評ランキングに参加しています。
ポケモンノベルを多くの方に知ってもらうのにBLOG Rankingは有効ではないかと思います。
よければポチッと押していってください。

ストレートストーリー

2007-09-19 05:12:57 | 短編作品
「進むがいい、まっすぐだ!!!」(本文より)


作品名「ストレートストーリー」
作者:かずい様

 
 地図なし。方角不明。食料も気力も底をつきかけている。薄気味悪い森の中で迷子になった「私」。
 頼みの綱で、唯一の拠り所はパートナーのジグザグマ、カカオ。「もの拾い」の習性で食べ物を拾ってきてくれることを期待して待っていると、ジグザグマは食べ物ではなくモンスターボールを拾ってきた。それだけじゃない。
 なんと、ボールの中から見たことのない2本足のポケモンが出てきて――私に話しかけてきたのだ。

 見たことのないポケモンと過ごす森の中。何度も見た夢が再び蘇ってくる。11歳になったらポケモントレーナーとして旅立つはずだった私は、その一日前に故郷を飛び出してきてしまった。
 まっすぐ生きてきた私。まっすぐ生きたいと思った私。私はその理由を打ち明ける。
 道を失い彷徨う森の中で出会った、「私」とそのポケモン。

 まっすぐに進もう。そんな勇気をくれる物語。

幻雄演義―――人と獣と時の先 (Part1)

2007-09-15 20:32:46 | 長編作品
今、新たに「旅」と言わずとも、人生こそが「旅」そのものである。(本文より)


作品名:幻雄演義―――人と獣と時の先
作者:くらふたー

 
 カイナン地方を治める軍主ロイドを父に持つ少年、セリス。彼はある日沈没船の中で、二百年前に書き残された航海日誌と黄金のチェーンに繋がれた美しい宝石を発見する。それはなんと、ポケモンの言葉が理解できるようになる不思議なペンダントだった。日誌記録者の意を酌み、宝石を預かったセリス。セリスは外の世界に思い焦がれ、旅立ちを決意する。

 時同じくして、カントー地方。謎の組織「シギ団」が動き始める。「シギ団」総帥を父に持つケンヤは、冷徹な父とは裏腹に優しい心を持った少年だ。父の命令に従い、戦闘マシンとして育てられ「心」を持たない少年セイジと共に北方サンエツ地方へ向かうケンヤ。失われたセイジの心だけでも取り戻せないか。組織の巨大な影に怯えながらも、ケンヤは自身の立場と戦い、懸命に自らの使命を模索してゆく。そして彼はサンエツ地方である邂逅を果たす。

 シギ団暗躍の中で、陰謀の標的となるセリス。組織の野望の中で、光を探すケンヤ。
 セリスとケンヤ。二人の旅立ちは、物語の歯車を回し始める。
 あらゆる場所で、紡がれてゆく様々なドラマが、これからどう結実してゆくのか。目が離せない。

七八〇の墓標

2007-09-14 19:51:34 | 短編作品
先輩の嫌いな言葉は「努力」……僕自身口にする言葉じゃないけど、憶えておいて損は無いだろう。(本文より)

「七八〇の墓標」
作者:586様

 アルフの遺跡に配属された主人公が綴った日記を辿る作品。
 日記は2000年5月5日から31日までの26日間。アルフの遺跡を警備する主人公は遺跡で着々と行われていく怖ろしい事実に気がつかないまま、真実への足跡を日記に残してゆく。
 緑色の服を着た職員達。遺跡のメンテナンス。
 度々訪れるリーグチャンピオンの少女。ヤミカラスの群れ。
 そして不可解なメモと遺跡のアンノーンが示した文字。
 二匹の「E」と、「D」「O」「N」「I」「C」「G」のアンノーンが現れた次の日、主人公は先輩職員に呼ばれる。
 以降、この日記に何かが書き付けられた形跡は無い。


 アンノーン文字とメモを解読した時、あなたは物語の真実と主人公の結末を知り、背筋を凍らせるはずだ。

森の洋館探索記

2007-09-14 02:04:11 | 長編作品
「探検に行こうぜ、『もりのようかん』まで!! 幽霊の噂を、オレ達で確かめに行くんだ!!」(本文より抜粋)

作品名「森の洋館探索記
作者:由衣様

 ハクタイシティに暮らすタカヤ、リア、アキラ、コウの4人は小さい頃からの友達だ。突拍子もないタカヤの提案で冒険に繰り出すことはしばしば。その度に失敗して帰ってくるものだから、今回タカヤが言い出したこともそうなのだろうと思っていた。
タカヤが言い出したこと――そう、「森の洋館」への探索である。

 この荒廃したお屋敷には良くない噂がいつも囁かれていた。冒険家の失踪、屋敷の呪い、幽霊の存在などである。タカヤが引っ込み思案なコウを無理やり説得すると、心配したリラは同行を決意し、アキラは作戦を考え始める。気づくといつものように冒険に繰り出していた4人だが!?
 まさか本当に幽霊が出るとは――4人は思いもしなかったのだ。

 元気で無鉄砲なタカヤ、世話焼きでやきもち焼きのリア、臆病で優しいコウ、頭脳明晰で冷静なアキラ。そして洋館の中で出会った少女、テル。
 ハクタイの森によって隔絶された摩訶不思議な洋館から、4人は無事出られるのか。テルの目的は一体何なのか。ハクタイの夜と共に謎は深まり始め、森のさざめきは洋館の悲鳴を隠してゆく。