男子ゴルフ、日本シリーズJT杯で
藤田選手が3連覇の偉業を成し遂げましたね。
鳥肌が立ちました。
通算18アンダーというスコアも凄いけど
あのギャラリーの中、プレッシャーに対する藤田選手の泰然自若とした姿。
オーラが見える、というのはああいう状態を言うのではないでしょうか。
スゴイ。
最も印象的だったのが、藤田選手の幾つかの言葉でした。
「アイツには敵わないよ、と言われる選手こそが最強だと思う」
「自分はそういうゴルファーになりたい」
「今日は王者の中の王者を決める戦いでした」
「“今回は”僕が王者の中の王者、そういう事にさせて下さい」
ああカッコイイなぁ…と。
普通の胆力をもった人間なら、こんな偉業を為したら
多少ビッグマウスになっちゃっても仕方がないでしょうけど
藤田選手は謙虚だとか紳士だとか、そんな表現ではなく、
「戦いに身を置く人間」としての覚悟・自覚がズバ抜けているような気がします。
過度に謙らず、かと言って驕らず、
戦士として「今回は」自分が王者だ、と言いました。
王者の座を目指す戦士たちの集まりに自分もいる、という事を暗に示している言葉。
他の選手たちをライバルとして尊重しているからこそ出たセリフでしょう。
僕にはそう思えてなりませんでした。
「運良く勝てました~」とか
「たまたまっスよ~」とか
そんな事を言うとそれは他の選手を軽んずる、侮辱以外の何物でもないでしょう。
なんだ、俺は運に負けたのかよ!とか
たまたまで勝てるような甘い世界だと言うのか!と。
藤田選手の実力もさる事ながら、その精神性と
それが齎す言葉のチョイス、重みに
今日はジーンと感じ入ってしまいました。
更に言うなら彼は
20代の頃よりも30代の頃の方が、
30代の頃よりも40代の今の方が、
優勝回数が多くなってきているという驚異的な事実を見せています。
生涯最盛期をモットーに掲げる僕にとって、
藤田選手は憧れの選手になりました。