一刀入魂 勇往邁進

2012年4月デビュー
2015年5月初勝利&再起不能
2019年、人生本番開始(笑)

完全なる、過去

2017-12-24 17:18:49 | 日記
クリスマスとかいう、例年全く何の変哲もない日。

しかし今日、このタイミングで、今この夢を見るか?という夢を、浅い眠りの中で見た。


ずっと心の中にあった、自分の中の闇となった記憶。

もう何年経ったか、今ではもうそれを数える事も止めた、そんな過去の記憶。

大好きだった人、そして大嫌いになって決別した人との記憶。

もう二度と会う事もないし、会う事も出来なくなった人の記憶。


ここのところ、得も言われぬ孤独感と喪失感、どこか思春期の頃のそれと似た感じに苛まれていた。

どうやらこれまでの自分は死に、これから見た事もない自分の世界が始まる事への、
戸惑いと恐怖、そして少しの期待がそうさせているのだろうという事を、なんとなく理解している。

そんな中で、自分の過去の記憶にも変化が起きてきているのかも知れない。

過去は過去、思い出は思い出。
そう思っていたし、それで割り切れていると思っていたけど、そうじゃなかったようだ。

自分の性格や性質を超えた何かが、今この段階で記憶の棚卸を始めるかのように、
まるで大掃除でもするかのように、俄かに慌ただしくなってきた。

きっと、ずっと持ち続けてきた記憶、心の闇となってしまったその記憶を
完全に過去へと放出しようとしているのだろう。

もう、これからの自分の世界に、それらは必要ないのだと知っているのだろう。

感情の上ではその思い出を忘れまいと固執していたとしても、自分の魂には逆らえないように出来ているのかも知れない。


とても、切ないけれど

夢の中で、あの頃と変わらぬ温度であの人と接する自分がいて。

だけど覚めた時に思い知る。

あの頃のように恋を楽しむ時間は、思い出の中でも、もう終わったんだと。

鼻の奥にジンと詰まり、沁みる寂寥感がそう思い知らせてくる。


自分を責めて生きてきた自覚もない。

長い間その記憶に苦しんだつもりもない。

どこかで、その大好きで大嫌いな人を、ずっと忘れないと決めていたかも知れない。

だけど、他ならぬ自分自身が今日、こうして「スイッチを切ろう」と諭してきた。

「本当の過去にしてしまおう」と諭してきた。

それはとても優しく、まるで親が子を窘めるような、声にならない声だった。


大人になる時、誰かと別れる時、苦い成長を遂げた時

いつだってこの鼻の奥にくる、ジンとした、ツンとした、表現に困る「薬」を飲んできたな。


いつまでも抱いてちゃダメなんだろう。こんな思い出。

今とこれからを生きる事、それはこういう事なんだろう。

今日、長かったそれを手放した。

僕の意思とは無関係に、だけど僕の魂がそれを選んだんだろう。

いや、それだけではないのかも知れない。

あの世とかオカルトとかは興味がないけれど、僕だけの意思ではなかったんだろうか。


もういいかな、もう許してあげる。

いつも、何でも僕のせいにしていた、ワガママなあの人の声が聞こえた。

気がする。


ありがとう、僕はもう進みます。

何も今日という日に出てこなくてもいいけどね(苦笑)

本当の過去へ、さよなら。






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