友人が初のフルマラソンを無事に完走した事を受けて、
色んな事を考えてしまった。
彼は本当に地に足の付いた男であり、
盤石な生き方をしているなぁと思う。
それってホントは僕が幼い頃から求めていた生き方だ。
「良い人生」だと正直に思う。
そろそろ折り返し地点も近付いた年齢に差し掛かり、
僕は果たしてその「良い人生」を送る為の努力が出来ているだろうか、と。
そんな事が頭のほとんどを埋め尽くした。
青かった時代を振り返ると、そんな努力はサラサラしていない。
もうチャンチャラおかしいくらいに不真面目で、貴重な時間をただ浪費してきた。
今でこそ別人みたいな生き方をしているけれど、
それが花を咲かせるかどうかの保証も何もない。
況してやこの時代。
お天道様の勢いも弱っているらしいし、
災害やら戦争やらテロやらと、世間はホントに抜き差しならない。
そこに来て、自分の立ち位置はどう贔屓目に見ても、立派ではない。
焦燥感やジレンマ、葛藤が毎日身体中を駆け巡る。
でも、それでも走るしか採るべき手段はない事が分かった。
友人がマラソンを走る姿勢を見させて貰って。
人生において、安全策はない。
全てにおいて正解もない。
「初の試み」
これがいつだって付いて回るんだ。
彼だって、走破出来ると確信していた訳ではない。
経験もない、テキストもない、ただ己の肉体と精神に全てを委ね、
彼は「楽しんだ」んだと思った。
楽しむことこそが、良い人生を形作る上での最高のデコレートだと思う。
思う、というか彼を見てるといつも感じる。
僕は、楽しめているだろうか。
うん、筋トレ最高です。
じゃあ良いじゃん。
迷いもまた、人生のデコレーションなんだろうか。
危ぶめば道は無し、ですね。
艱難辛苦も楽しめるタフさを、手に入れたいものです。