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学びスタジオ®︎ブログ

塾での出来事や教育について書きたいと思います。

子どものウソは、本当に"嘘"でない

2022-06-04 04:47:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、子どものウソについて書きます。

❤︎子どものウソ

子どものウソは本当に「嘘」なのだろうか?
子どもは他人をだますことができるのであろう か?

ウソはいつから「嘘」になるのか?

❤︎"嘘"が起こるて原因

記憶の中から
特定の記憶を思い出す過程を
想起過程といい、
その過程で起こる
歪曲や加工作用が、
"嘘"をもたらす原因です。

注意できるスパンの多さ、長さ、深さが、
意図的な"嘘"を生み出しています。

❤︎注意できるスパンが小さい子ども

注意のスパンの小さな幼児期中期頃までは、
相手の視点に立って、
相手の意図を推測することは難しいです。

したがって、
子どもが相手の意図を裏切ってだましたり、
自分の身を守るために
相手の目を欺いて嘘をついたりするわけではありません。

❤︎子どもの"ウソ"は、"嘘"ではない

幼児期では、
現実と虚構の区別がつかず、
ウソとは知らずに、
思い出しの誤りから、
ウソをつこうとしてつくのではなく、
何気なくウソをついてしまいます。

しかし
そのウソは、本当の嘘ではありません。

❤︎子どものウソを、大人が知らず知らずに本当の嘘にしてしまう

子どもウソを本当の嘘に変えるのは、
大人です。

大人が
子どもの心身の発達の視点に立った
ウソのメカニズムを知らず、
大人自身の基準で子どもを見てしまうのです。

❤︎なじられ、非難される

幼い頃から、
身近な大人たちによって、
「嘘ついた」となじられ、
「だましたな」と非難されてきた子どもは、

幼児期の終わりには、
戦略的に「嘘」をつき、
他人を意図的に「だます」
ようになっていきます。

❤︎自我の芽生えた時期にしっかり愛情を

乳幼児期、
とくに自我が芽生える2歳から、
親に認められ、
承認され、
何よりも愛されて育った子どもは、
決して嘘をつきませんし、
他人をだましたりしません。

❤︎まとめ。子どものウソは、本当の"嘘"でない

子どもは、注意できるスパンが短く、
現実と虚構の区別がつかず、
ウソとは知らずに、
何気なくウソを言います。
そのウソが本当の嘘に転化するのは、
大人の基準から発する「嘘をついたな」
という言葉や態度です。
子どもをウソを認め、愛情を注ぐと、
嘘をつかない、正直な子どもに育ちます。


受験と好きなことのバランス

2022-06-02 16:09:00 | 日記



こんにちは、四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、受験について書きます。

❤︎親の願い

親は、
子どもに「好きなこと・やりたいことを見つけて、自分らしい人生を歩んでほしい」
ということを願いると思います。

❤︎何のために受験するの

そして、
そのために、"受験"を頑張って、
いい学校に入学してほしいと考えます。

それが、
いつの間にか、
「好きなこと……」が置き去りになって、
手段のはずの"受験"が、
目的にすり替わっているんではないでしょうか。

❤︎受験が目的になると

親の期待に応えて勉強に励み、
希望の学校に合格した後、
"ほっと、燃え尽きて"しまい、
そこで学力がストップしてしまう子どもが多くおられます。

❤︎受験について親子で話し合う

ですから、
受験がゴールになってしまわないように
注意してほしいと思います。
「なぜ受験をするのか?」ということを、
親子で話し合ってみてください。

「わからない」
「親の期待に応えるため」
「仲の良い友だちが受験するから」
と子どもは答えるかもしれません。子どもの言葉を否定せずに受け止めて、一緒に考えてあげましょう。

❤︎子どもの"好き"を見つける

「何のために勉強(受験)して、
将来、何になりたいか」
がわからない子どもには、
子どもの"好き"を見つけてあげてください。

子どもの"好き"が、
勉強に関係なくてもかまいません。

ただ、ゲームはNGです。

❤︎"強み"を持たせることが"生きる力"につながる

好きな教科、スポーツ、芸術……
"好き"なことに、
思いっきりやらせてあげましょう。

子どもは、
それを本気で取り組みますし、
自主的に知識や技能を身につけていきます。

そして、
「自分はこなことが好きな、
こんな人間なんだ」
と自分についての理解も深めることができます。
.
それが自分の"強み"になり、
"生きる力"につながります。

❤︎まとめ。受験と好きなことの関係

親が子どもの"好き"を引き出し、
思い切りやらせてあげると、
子どもは、
"受験"や勉強についても、
好意的に捉え、
自主的に取り組めるようになっていきます。

そして、
受験を乗り越え、
本来の親の願いである「好きなこと・やりたいことを見つけて、
自分らしい人生を歩んでいってほしい」
に向かって、
学び続けてくれます。

"恥の文化"は、正しいことをするという"大きな人間"を育て、"他尊心"を育む

2022-06-01 04:50:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、恥の文化について書きます。

❤︎アメリカは赤ちゃんを別の部屋で寝かせる

アメリカの家庭では、
子どもが赤ちゃんの時から、
赤ちゃんと親は別の部屋に寝ます。

赤ちゃんが夜中に泣いても、
親が来てくれないので夜泣きはしなくなるらしいです。

呼んでも来てくれないから、
赤ちゃんは諦めているんのかもしれません。

❤︎日本では、親子は一緒の部屋で

日本では、
少なくと小学校低学年ぐらいまでは、
親と子どもは一緒の部屋で寝ます。

赤ちゃんは、
そばに親がいるので、
声を出せば、
親が助けてくれます。
安心感を持って、夜を過ごせます。

❤︎過保護と安全基地

この一緒に寝る・寝ないだけに注目すると、
アメリカに比べて日本の子育ては、
子どもを非常に甘やかして、
過保護に育ているように見えます。

しかし、
子どもの心の中に”親が安全基地”を育てることに注目するなら、
日本の子育ては、
無防備の睡眠時間を
親に見守られている感覚でいられることは、
言葉無くとも
"親が安全基地"になる理想的な子育てだと思います。

❤︎恥をかかせる文化

「まあ、そんなことしてはダメ、
こんなにお行儀が悪くて、
迷惑が掛かりますよ。
ほんと恥ずかしい」
と日本では、
子どもを”たしなめ”、
恥をかかせる文化があります。

行儀についての意識が薄い子どもにとって、
最初から行儀よくできるはずがありません。

親としては、
行儀よくしてほしいから、
「できなくて、恥ずかしい」
とついつい子どもを叱ってしまいます。

❤︎恥をかかされると、自尊心は傷がつく?

行儀について教えてもらっていない子どもは、
注意をされて、
恥をかかされると自尊心が傷つき、
親に対して不平感を持ち、
逆効果になるように思うかもしれませんが、

日本の子どもは、
親が安全基地になっていれば、
言われたときは、
親の言葉に多少は抵抗を感じたとしても、
親の言葉で恥をかくことで、
自尊心が傷つくのではなく、
その言葉が子どもの心に浸透し、
行儀よくすることは、他人を尊重するという"他尊心"を大切にすることだと感じ取り、
本当の意味での行儀を身につけるようになっていきます。

❤︎日本の文化は、"恥の文化"は日本の子育てから生まれる

日本の文化は、
他人を尊重する"恥の文化"だと言いますが、
この日本の子育てが、
恥の文化を生み出しているんだと思います。

これは、
以心伝心の感性が磨かれ、
言葉が少なく、足らなくても
状況を察して、
相手が何を言おうかを推察することができます。

子どもがその感性を身につけるには、
相手との信頼関係があるとこが必要で、
その一歩が、
親子かんけいにおける
"親が心の安全基地"であることだと思います。

❤︎恥をかかされた時の2つの反応

❶ある子どもは、
私はそのことを聞いていないし、
そんなこと言われるのは心外でむかつくので、
その通りするしたくないし、
その通りする必要はない
と考えます。

❷ある子どもは、
私はそのことを聞いていないし、教えてもらってないけど、
それは正しいことだを思えるから
その通りに行動することがいいことだし、
その通りにする必要がある
と考えます。

❤︎まとめ。"恥の文化"は、正しいことをするという"大きな人間"を育て、"他尊心"を育む

信頼関係がなければ、
恥をかかされると自尊心が傷つきます。
信頼関係があれば、
恥をかいても、それが正しいと思えたら
自省し、行動を正すことができます。
日本の"子育て"と"恥の文化"は、
自分で考えて行動を正すことができる”大きな人間”を育てます。


言葉の発達はマザリーズの質量

2022-05-30 18:43:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、言葉の発達についてかきます。

❤︎マザリーズという話しかけ

マザリーズとは、
抑揚をつけて、
母音を強調し、
話すトーンを高く、
ゆっくりと、
大げさな顔の表情もつけて、
相手の反応を待つように間をとりながら、
同じ言葉をくりかえすように話すことです。

❤︎ 言葉の発達が早い子と遅い子の違い

マザリーズの話しかけをして
子どもと接していると、
子どもが1歳半になったときには、
そうでない子どもに比べて
約2倍の言葉を話したそうです。

❤︎言葉の量と質が子どもに影響する

❶学歴の高い家庭

学歴が高く高収入の家庭の親は、
低所得の家庭より3倍以上も語りかけていて、
この差から、
高所得者の子どものほうが言葉の発達が早い、
ということも報告されています。

❷コミュニケーションの多い家庭

子どもは、
親の真似をして言葉を覚えていくため、
親がどのくらい口元や表情に注意をしながら、
相互にコミュニケーションをとっていたか、
とういことも
言葉の発達に非常に重要な要素になるそうです。

❤︎言葉の発達は遺伝ではない

だから、
子どもの言葉の発達は、
男女差でも遺伝でもなく、
聴覚が完成する胎生7ヶ月生から
親がどのくらい(量)、
かつ、どんな風に(質)話しかけていたか、
が最も重要になります。

❤︎言葉の発達度合が学力を高める

いえいえ、
言葉の発達度合が最初はちがっていても、
そのうちみんな同じくらい話せるようになるから
心配しなくて大丈夫、
という話をよく聞きます。

確かに、
多くの子どもは
普通に会話ができるようになるということに間違いがありません。

でも、
これほど発達に差がみられた言葉が、
将来的な能力の差に全くつながらないかというと
そうではありません。

❤︎まとめ。言葉の発達はマザリーズの質量

親が子どもに、
抑揚をつけて、
母音を強調し、
話すトーンを高く、
ゆっくりと、
大げさな顔の表情もつけて、
相手の反応を待つように間をとりながら、
同じ言葉をくりかえすように話すと
子どもの言葉が豊かに発達します。


畑で子どもに自給力を⑥〜自然界とのバランスを保ちながら農園づくり

2022-05-28 11:50:00 | 日記



こんにちは、
四谷大塚NETフォーラム塾上本町教室塾長・学びスタジオ®︎代表の奧川えつひろです。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

今回は、野菜の栄養と緑肥について書きます。

❤︎野菜の成長に必要な元素

野菜の成長には、17種類の元素が必要です。

野菜は、これらの元素を栄養素として空気・水・土などから細胞内に取り込み成長していきます。

❤︎17種類の元素

野菜が生きていくために必須元素は、

窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)、酸素(O)、水素(H)、炭素(C)カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、ほう素(B)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、塩素(Cl) 、ニッケル(Ni)

❤︎多量要素と微量要素

大量に必要とする栄養素を多量要素といい、
窒素・リン酸、・カリウムです。
この3つが、"肥料の三大栄養素"です。

必要量がごく微量の栄養素を微量要素といい、
鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・モリブデン・銅・塩素などです。

❤︎ 肥料の三大栄養素

❶窒素(N)

葉や茎の生育に必要不可欠な成分で
植物を大きく生長させます。

植物の細胞をつくるタンパク質や
光合成に欠かせない葉緑素の元になる元素です。

不足すると
葉に含まれているタンパク質や葉緑素が
旺盛に成長している株先に送られるため、
葉の色が薄く、葉が小さくなります。

過剰になると
葉や茎ばかりが成長して
花や実が付きにくくなります。
肥満化して植物が軟弱になるため、
病害虫の被害を受けやすくなってしまいます。

❷リン酸(P)

花や実の生育を活性化させる機能を持っています。

エネルギー代謝に影響を及ぼす重要な元素です。

不足すると
花の数が減り、開花や結実が遅れるなどの生長不良が発生することがあります。

過剰に与えると、
草丈が伸びないといった生育不良や
土壌病害を招くおそれがあります。

❸カリウム(K)

カリウムは植物体内の様々な化学反応を促進します。

葉で作られた炭水化物を根に送り、
根の張りを良くして発育を促す効果があるといわれています。

植物を丈夫にして、
害虫や病気と気候の変化への抵抗力を高める作用もあります。

不足すると、
下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め、
果実の品質も低下します。

過剰になると、
カルシウムやマグネシウムが欠乏しやすくなる場合があります。

❤︎自然のサイクル

自然界では、
枯れた植物や落葉・動物の排泄物や死骸である有機物を
土の中の微生物が食べて
無機物に分解してくれます。

その無機物を栄養素として
植物が吸収するという
自然のサイクルがあります。

❤︎緑肥とは

緑肥とは、緑色植物を畑にに植えて、肥料にすることです。

そして、
緑肥に用いられる植物は"緑肥作物"といいます。

この緑肥作物を育てることで、
野菜に肥料を与えることなく、
自然のサイクル、バランスを保つことを促進します。

❤︎畑に見られる鮮やかなひまわりやレンゲも緑肥作物

①ひまわりの効果

ひまわりはキク科で、
主に土壌の菌根菌を増やして、
後に植える野菜のリン酸吸収を促します。

また、
根を深く張るために土壌の透水性改善効果もあります。

②レンゲの効果

土壌に窒素を固定させ、
菌根菌を増殖させて土壌にリン酸を供給します。

❤︎緑肥の6つの効果

❶草マルチ効果

野菜の株元に刈った緑肥を敷き重ねる(草マルチする)ことで、
草抑え、
乾燥防止、
地温上昇防止、
雨の跳ね返りによる病気予防ができ、
野菜が生育促進します。

❷堆肥効果

草マルチはやがて分解され、やがて土になります。
その過程で、
土着菌やミミズなどの分解者が、
草マルチを腐植化して栄養素になり、
土の団粒化を促進してくれる。

❸草抑え効果

生育が旺盛で、
通路や空いた場所も根を張り、
生えてくる雑草を抑えます。

花を咲いた時期に、株元15cm以上残して刈ることで、芝生のように新芽が更新されます。

❹バンカープランツ効果

バンカープランツと言って、
通路や菜園の周囲に緑肥作物を育てることで、
天敵(益虫)を呼び、
野菜の虫害が軽減することがてきます。

❺通路が固くならず、水たまりができにくい効果

通路の踏まないスペースで育てることで、
通路に根が張り、
雨の後でも水たまりがなくなり
土が固くならず、
水はけが良くなります。

❻畑の景観がよくなる

緑肥作物の鮮やかな緑色や可愛い花が
畑に広がり、
景観をよくしてくれます。


❤︎まとめ。畑で子どもに自給力を⑥〜自然界とのバランスを保ちながら農園づくり

自然のサイクルの中で
土の栄養は、
枯れた植物などが分解されて作られます。
ひまわりやレンゲ、クローバーなどの
緑肥作物を育てることで、
自然のバランスを整えることができます。
無肥料、無農薬で
安全、安心、栄養豊かな野菜を育てることができます。