前回「その4」はこちらです!
初めてソレアをバックのギター&カンテさんに合わせて踊ったとき、思いが強すぎて、大失態を演じることになってしまった私。
フラメンコを初めてから少しずついろんなことがわかってくると、結構早いうちからソレアという曲は私の憧れとなっていました。
羽生結弦選手が今季最後の試合となる国別対抗戦で、SP7位となってしまった原因を「思いが強すぎてしまった」と分析していましたが、気持ちと技術のバランスは表現者として永遠の課題と言えます。
踊り手の“今”がそのまま現れるというソレア。
「フラメンコの母」とも言われるヌメロです。
私にとってソレアは、「今までの歩みを振り返り、その時々の心境で踊れるようになりたい」曲です。まさに「自分そのもの」──
実際、このソロに取り組んでいく過程は、何だか役作りと似ていましたね。
自分と真っ正面から向き合わなくてはできない……
もなみ先生も、ソレアは踊るたびに難しさを思い知らされる、みたいなことをおっしゃっています。
私も、これから先、何度でも、自分の至らなさを実感し続けていくことになるのでしょう。それでも、やっぱり一番踊りたいヌメロには違いないのです。
☆野々ゆうこソレア(2016年発表会)
ソレアをソロで踊ったとき、群舞ではアレグリアスを踊りました。
アレグリのソロ体験は、実はまだ、ローカルイベントでの1回きりです。
実をいうと、クラスでこの振付が始まったころ私、アレグリはまだ自分には踊れないと思っていました。
喜びを表現したこのヌメロは、いろんな事を乗り越えた上での喜びでないとフラメンコで踊る意味がないと思うからです。
そのあたりの葛藤は当時のブログにも書きましたが(こちらの記事)……
何だか自分の感情だけではとても踊れそうになく、苦肉の策で「村人の感謝を神様に捧げる巫女」的イメージを作り上げました。
☆野々ゆうこ群舞アレグリアス(2016年発表会)
でも本来のアレグリアスは、「自分がここにこうしていられることへの感謝」の曲だと思います。
家族や友人、自然、周りの人・物、すべてに生かされている自分。日々変わりなき「生」の躍動感があふれ出るもの。
もしかしたらフラメンコの中で一番難しいのはアレグリアスかも……と思っているのです。(私にとって)
いつか納得のいくアレグリアスを踊りたい──私の挑戦は続きます。
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