2017年10月にイギリスのリバプール・エンパイア劇場で上演された舞台を映像で拝見!
話題の舞台とは全く知らず、何の予備知識もなく見始めた映像に、もういきなり引き込まれ、目が離せなくなりました。
振付のアクラム・カーンはインド舞踊に親しんだ経験があるそうで、現代バレエにしても何となくフラメンコっぽいかも…という感じを受けたのです。
衣裳もシンプルなワンピースで裾長め。
装置も暗めで閉鎖的な工場のようなところから始まり……
特に第1幕の幕開けからの群舞の迫力といったら……怖いくらいで。
スペイン国立バレエ団がいわば泥臭いフラメンコからバレエへ近づく美しさ、だとしたら、イングリッシュ・ナショナル・バレエ団の『ジゼル』は、その逆をたどって近寄り、何となく両者似たにおいを発している、みたいな感覚。
2幕はみんなトウシューズに履き替えてバレエ的な要素が強かったのですが、1幕はほんと、「カルメン」にも通ずるような…もっと暗いけど…とにかく圧倒されましたね。
途中、舞台奥の主役2人の前を群舞がシルエットになって何度も幾通りにも駆け抜けるシーンがあるんですが、その動きがもう人間じゃないっ!まるで獣のようで、すごかった!!
バレエ団の芸術監督でもありジゼルを演じたタマラ・ロホの踊りは、その群舞の迫力以上にものすごく惹きつけられました。
そしてふと冷静になって、どうしたらあんな動きができるんだろう…と後からリプレイしてみたりして…常人にできるわきゃないんですが(苦笑)
まあとても真似できないにしても、体の使い方といいますか、ちょこっとでも近づけるよう努力したい…ははは…(そもそも体型が違い過ぎるもんねTT)
でもやっぱりすごいものを見ないといけませんね。
単純に感動するってのもあるけど、それとは別に、何かが自分の中で動く気がします。ショック療法に似た感じ(笑)
(梅雨の晴れ間の空)雲が何か飛ぶ鳥のよう
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