船宿寺花だより ~魂のともたち~

お寺の庭から感じる、時のうつろいをお伝えいたしましょう

96.蓮

2007年01月16日 14時56分35秒 | お寺にまつわるお話
おととい、山のお寺から立派な蓮根をいただいた。
この蓮根は夏に、それはそれは幻想的な華の風景を描いていたのだが
その話は、また7月ぐらいにするとして、
蓮根のお話

昨夏、何年かぶりに友人に出会ったら、チャコールグレーに日焼けしていた。
    「なんか泥つき蓮根みたいだなぁ…」と思った。
近況を聞いていたら、
    「蓮根が泥にまみれて、もがいているみたい」とも。

だけど時を経て成長した人間性や仕事に
     美しい花が咲いているのが見えた。


つい先日テレビで
五木寛之が、源信 法然 親鸞の教えを例えて
  こんな事を言っておられた。

泥中にありて花咲く蓮華かな …源信の教え 
泥中にあれど花咲く蓮華かな …法然の教え
泥中にあれば花咲く蓮華かな …親鸞の教え
確かこんなだったと思う。
解りやすいたとえで、記憶に残った。

親鸞は
自らが悪人だと不完全だと破滅的だと悩み苦しむ人こそ、
(飛躍的に魂がレベルアップするのだろうなと私的に思うのだが)
極楽に行けると言っておられる。

良かった。私も大丈夫。

95.初薬師さん

2007年01月10日 10時53分18秒 | お寺にまつわるお話
今年はもう年末から、ろうばいの早咲きの木が5本も見頃になっています。
寒牡丹はこの地では寒すぎて可愛そうな感じですが
今年は暖かい日が多いのでがんばってます。

1月8日は、初薬師さんで大般若会の法要。
そのお供えについて書いてみようかと思います。

小豆御飯(餅米の赤飯ではない)を5合炊き、21の仏器によそいます。
それと俵型になるように御飯を仏具でついたものを、12個。
閏年の時は13個こしらえ塗りの二つのお皿に立てるのが不思議。
更に小豆御飯を宝珠型に3個こしらえ、同じく塗りの皿に。
小豆の炊いたものを2皿に盛り、上から砂糖をかけます。

そして鏡開きしたお餅でぜんざいをこしらえて、
お詣りして下さった方々に振る舞います。

この時期 村々で行われるとんどでも、小豆粥がふるまわれたりします。
小豆は、身体の調子を整えてくれる強力な武器なのかも。

93.あけましておめでとうございます

2007年01月01日 00時00分15秒 | お寺にまつわるお話
昨年もまた、一緒に時を過ごした全ての人のおかげで
充実した幸せな時を積み重ねることができました。
本当にありがとうございました。

ご近所の方々とは
葛城小学校のために何かしようということで
夜更けまで語り合うこともしばしばでした。
おかげでたくさんの人たちと
がっちりと心をつかみ合った仲間となりました。

音楽の友達とも親交を深め
ステップアップをめざすことができました。
学生時代を共にすごした友人たちとも
ゆっくり語り合う時間も持てました。

寺社巡りや山登り、
郷土史研究(NPOごせまちネットワーク 創)のお仲間の方々には
いろいろ教えていただいた事がたくさんあり、
とても充実した活動に参加できました。

本当に身に余るいっぱいの幸せを
神様や仏様に感謝申し上げると共に
一緒に時を過ごしたすべての人に、
またお会いすることもなくてもこうしてネット上でご覧いただくことで
励ましをいただいている皆様に
心の底からありがとうと叫びたいです。

今年もまた
たくさんの人と一緒に楽しく歩んでいけますように
祈りを込めて除夜の鐘を響かせました。
みなさんの心にも届きますように…

※ 元旦の夜に書き足しました