真理の喧嘩日記

子宮頸がん闘病記録

それまでのこと

2002年08月31日 00時00分00秒 | Weblog
思い起こせば2001年1月・・・
巷は、21世紀の幕開けだ!と大騒ぎで
わたしもつられて何となく浮ついていた。
遠く過去に遡ってみれば小学生の頃
21世紀という新世紀の話題に対して
「その頃、わたしは45歳になってるんだなぁ~。」などと
漠然と考えるに過ぎなかったものだが
それが、こうして本当に
45歳になったわたしが当たり前の顔をして21世紀を迎えているのだから
なんだか不思議な体験だった。

10年来続けている年越し夜釣りを友人と終えて
朝うとうとと仮眠から目覚めてみると、生理が始まっていた。
生理の始まった日を「旗日」と呼ぶことがあるが
元旦草々、あまりめでたくもない旗日になってしまった・・・と
憂鬱な気分だった。
予定通りでもあったので、気にも留めずにブルーな1週間を覚悟した。

12歳の夏から始って、妊娠出産授乳期と
自律神経失調症による神経衰弱の僅かな期間以外
ほとんど狂うことなく来ていた生理である。
長い付き合い、毎月のこと・・・。
だるい、頭が重い、下腹部の鈍痛、腰痛、いらいらなど等。
生理につき物の不快な症状にも慣れてしまった。
あと何回の付き合いなんだろう?
終わるなら、とっとと終わってしまえばいいのに・・・と
嘯いてみる。
でも、重症の自律神経失調症のわたしに更年期障害は辛いだろうな。
また、1週間辛抱するしかない。
諸々と心の中でぼやきつつ辛抱の1週間だった。

ところが月末、またしても生理が始まった。
こんなに間隔が短いのは初めてだ。
いよいよ更年期が来たのか?
これが後に判明するわたしの病と、直接繋がるかどうかは分からない。
だが、このとき勝手に更年期の前ぶれなどと判断しないで、
産婦人科の門を叩いていれば、あるいは何かが分かったのかも知れない。
今考えてみると思い当たる節は?と言えば、この時が最初だった。


それからの一年間、わたしはかつてない鬱に悩まされることになる。
無気力、脱力、不眠、食欲減退、精神的落ち込み・・・。
体重が5キロも落ちた。
もとからそれほど太っているほうではない。
170センチ48キロ。
明らかに痩せた。
もし、仕事に支障が出るようなことになったら、心療内科の診察を受けよう。
本気で考えた。
加えて生理の周期は狂いっぱなしになっていた。
間隔は益々短くなり、経血の量も多い。
明らかに今までとは違っていた。
それでも心のどこかで、これも更年期の一症状に過ぎないと思い込んでいた。
更年期障害だと思ったなら、婦人科に行くべきだった。
これが2度目のチャンスだったのかも知れない・・・。