F1に関するネタを書こうと決めたのはだいぶ前なんですが、ここ数日で日本のファンの注目の的である佐藤琢磨の動向が急展開したため、私のコラムまで急展開を余儀なくされました。
無理に来期の展望を大胆に予想しようとせずに、今期のおさらい程度にしておけばよかったと反省しています(笑)。
というわけで、まずは今期のおさらいから。
先のブラシルGPで『青きマタドール』フェルナンド・アロンソ(ルノー)が史上最年少24歳の若さで2005年度の年間王者になりました。
今期のレギュレーションにいち早く対応したルノーの勢いをそのままに、序盤の第2戦~第4戦で3連勝を飾ったのも大きかったですが、アロンソの最大の勝因は安定性でしょう。
ジョーダンのティアゴ・モンテイロが第16戦ベルギーGPまで連続完走を果たしてちょっとした注目を浴びましたが、アロンソもあの疑惑のインディアナポリスを除けば1度しかリタイアしていません(ラルフ・シューマッハも)。
しかもアロンソの場合は完走した15レース中13レースで表彰台に上る(6・5・2)という堅実さをこれでもかと見せつけました。
チームメイトのジャンカルロ・フィジケラが第1戦を勝った後、3連続でリタイアしたのとは対照的です。まあ、フィジケラはついてない部分も大いにありましたが。
終盤は驚異的なスピードを誇るマクラーレン勢に迫られましたが、確実な走行を続けるアロンソに、ライバルの方が勝手に自滅してくれるとしう形になって2戦を残し優勝となりました。
マシンの戦闘力がどうなるかわからないのでなんとも言えませんが、私は来年もアロンソを中心にF1が動いていくと思います。
アロンソ最大のライバルとして立ちはだかったのが、マクラーレンの『燃えるアイスマン』キミ・ライコネンでした。
とにかく中盤以降のマクラーレンの戦闘力ははんぱねぇ(@トータルテンボス)ものがありました。
ただ、マシントラブルが多かったこと、僚友ファン・パブロ・モントーヤのミスが響いてアロンソには届かず。
チームの速さと脆さに最後まで引きづられたシーズンとなってしまいました。
しかし、一般的な見方としては来期の最有力ドライバーでしょう。
帝王ミハエル・シューマッハはレギュレーションに対応しきれなかったチームとともに、ルノー・マクラーレン勢に遅れをとる結果となりました。
今年の状態が続くようだと、やはり来シーズン限りでの引退は濃厚になってくるんじゃないでしょうか・・・。
明日はご存知のとおり鈴鹿GP決勝です。
トヨタのラルフがポールポジション、B.A.Rホンダのジェンソン・バトンが2番手と、日本勢がフロントローを独占し、我らが佐藤琢磨も5番手の好ポジションをキープと気勢は上がってきています。
さらに予選での突然の大雨によりアロンソとマクラーレン勢が消えるという波乱の展開も日本勢には有利に働きそうです。
ちなみに明日は好天に恵まれそうなので、しっかりと走れば日本勢が表彰台独占も・・・。
特に琢磨は、このレースにかける意気込みは相当のものがあるでしょうし、一つ前がクリエンというのも非常にやりやすいのではないかと思います。
ホンダは終盤になって、マクラーレン・ルノーに次ぐ戦闘力をつけてきたので、琢磨らしい攻めの走りをすれば最高の結果が見えてくるのではないかと思います。
で、私を散々悩ませた来期の展望も少し。
まずは来期のチーム編成ですが、かなりややこしくなったのでまとめてみると、
フェラーリ・ルノー・マクラーレン・トヨタ→変更なし
B.A.Rホンダ→ホンダが株式全取得し単独チームに。さらに、
BMWウィリアムズ・ザウバー→ザウバーチームをBMWが買収し単独チームに。ウィリアムズはコスワースエンジンの提供をうける。
レッドブル→フェラーリエンジンの提供をうける。
ジョーダン→チーム名がミッドランドに変更。エンジンはトヨタエンジンのまま。
ミナルディ→レッドブルが買収しジュニアチームに。エンジンはコスワース?
と、大きな動きがありました。
そして、なんといっても新規参入のニュースには驚きました。
11チーム目となる新規チームが発足し、エンジンはホンダの提供をうけるとのことです。
新規チームの詳細が明らかになっていない点が気になりますが、これで琢磨の移籍先はほぼ決まりでしょう。
実はこのニュースの発表前に書いていた記事には
「琢磨は1・2年はF1で見れないのではないか」
といった内容があったのです。
ミッドランドが有力な移籍先として報道されていましたが、どうも琢磨とトヨタという点が気にかかって、おそらく1・2年はF1から離れて、そうすればホンダのレギュラーシートが必ず1つは空くから、そこでもう一度復帰かなぁ、なんて予測を立てていたのです。
ホンダの来期のレギュラードライバーはバトン・バリチェロですが、わがまま王子バトンと高齢のバリチェロの2人という構成はそう長くは続かないと思います。もしシートが一つ空けば、次の選択肢はおのずと琢磨でしょう。
現時点での来期のレギュラーシートは(カッコ内はMamaniaMが勝手に予想した未確定シート)
フェラーリ→M・シューマッハ&フェリペ・マッサ
ルノー→アロンソ&フィジケラ
ホンダ→バトン&バリチェロ
マクラーレン→ライコネン&モントーヤ
BMW→ニック・ハイドフェルド(&ニコ・ロズベルグ)
レッドブル→デビット・クルサード(&クリスチャン・クリエン)
トヨタ→R・シューマッハ&ヤルノ・トゥルーリ
ウィリアムズ→マーク・ウェバー(危ないらしい)(&アントニオ・ピッツォニア)
レッドブルJr→(ヴィタントニオ・リウィツィ&スコット・スピード)
ミッドランド→(ティアゴ・モンテイロ&アンソニー・デビットソン)
チーム楽天(仮)→(佐藤琢磨&ジャック・ビルヌーヴ)
です。未確定シート残りは9席(ウェバー次第で10席)。
個人的に注目しているのは、ホンダの第3ドライバーであるアンソニー・デビットソンです。
なぜなら、シートが確定していないチームのほとんどがイギリスのチームだからです。
チームの広告収入を考える上で、『大英帝国のアイドル』ジェンソン・バトンには劣るものの、自国ドライバーのデビットソンは大きな存在だからです。
イギリスのチーム(ウィリアムズとレッドブル)以外にも、ミッドランドもイギリス企業との広告に関する契約を結んだとのことで、イギリス人ドラーバーを採用する可能性が大いにありえます。ホンダの新規チームが手を伸ばす場合も考えられますし。
勝手な予想では、ミッドランドのような気がしますが・・・。果たして当たるのかはお楽しみに。
あと、チーム楽天(仮)は一番のサプライズがあるとしたら、琢磨&ビルヌーヴなんじゃないかと!?
少しF1に関心のある層にしては物足りない内容かも。
中途半端なところに狙いを定めてしまったのが今回の記事の反省点。
徐々に改善していきます。