子供たち

生まれたばかりの赤ちゃんから少し歩きだした子、
トコトコ歩く子、やんちゃ盛りの子…。
私たちの世代では、岩崎ちひろさんの描かれた、沢山の絵を思い浮かべる。
年齢なりにいろんな事を感じ、心の中に積み重ねていく。
　初めて見た物は何だろう。耳が先かな？
　信頼ー自分の生まれたこの世界に信頼していける人間関係や空気（雰囲気）。
そういうものを嗅ぎとっていく。
温かな音や周りの人の話し声…。
すべてが積み重なっていく。
ニッコリ笑い、そして白い歯を見せる。
　いろいろな物の名前を覚え、生き物に目を見張り、
周りから生きる術を学んでいく。
転んでは起き、転んでは起きして、あきらめない事を学ぶ。
自分の味方か、そうでもないのか…彼らは見分ける。
　温かなつながりの中でやがて少しずつ、少しずつ自分なりに生きていこうとする。
傷は自分でいやし、他に働きかけ、人間関係を築く。
　つながりの薄くなった現代。子ども達の周りは、せめて、温かく、穏やかであって欲しい。