よもやま話

~どうでもいいことですが …… ~

「ういろう」の話

2024年09月01日 09時56分53秒 | 日記
このブログのタイトルは ”よもやま話 ” 、サブタイトルは ” どうでもいいことですが……” です。
今日の話はまさにそれらにぴったりです。

先日、長男から小田原土産だという ういろう を貰いました。

包装箱の表記は「ういらう」ですが、同封の栞の表記は「ういろう」です。
戦後に改められた日本語表記のルールに従えば発音通り「ういろう」ですが、敢えて昔通りに「ういらう」と表示しているのでしょう。

ういろうと言えば、現役時代に名古屋方面へ出張した帰りの新幹線で、名古屋の「青柳ういろう」や静岡の「田丸屋のわさび漬け」を何度も買って帰りましたので、真っ先に青柳ういろうを思い出します。
名古屋の大須にも「大須ういろう」というものがあり一度だけ買ったことがありますが、小田原にもういろうがあるとは知りませんでした。
包装箱や同封の栞を見ると、小田原ういろうの方がういろうの起源に近いらしいことが分かりましたので、この際時間潰しにういろうの歴史や現状を少しだけ深掘りしてみました。

初めに、ういろうは現在日本のどこで生産・販売されているか検索してみました。
その結果、主なものだけでも4つありました。

① 小田原ういろう(ういらう)
② 大須ういろう
③ 青柳ういろう
④ 山口御掘堂 外郎
他にも、伊勢、京都、神戸、徳島、宮崎 などにあるようです。

下図はウィキペディアの記事の冒頭部分です。

ウィキペディアにはういろうの原料や製法、種類などの他、ういろうの起源、各地のういろうの歴史や特徴などが詳しく記述されています。

歴史の古い小田原のういろうより青柳ういろうの方が有名になったのは、東海道新幹線のホームや車内での販売権を得たことや、包装技術の進化で日持ちを良くすることに成功したことなどによることなども記されています。
ウィキペディアの記事にはかなりいい加減なものもありますが、このういろうに関する記述には全てその出典が明示されておりますから、百科事典の記事としての条件を満たしているように思います。

小田原にある「株式会社ういろう」のHPやウィキペディアにも記載されていますが、菓子のういろうとは別に「薬のういろう(透頂香 とうちんこう)」というものがあるそうです。現在も小田原本店の対面販売のみで、薬のういろうを販売しているそうです。
下図はそのHPの一部です。

薬のういろうと菓子のういろうの由来について、店のHPには以下のように記載されています。(抜粋)
【創業は 1368 年(応安元年)、元朝の役人 陳延祐(ちんえんゆう)が明朝勃興時に博多に亡命したことに始まります。元朝では礼部員外郎という役職に就いていたことから、日本に帰化した折に、陳外郎と名乗り、外郎を唐音で「ういろう」と読ませたことで独特の語源となりました。
初祖が大陸から持ち込んだ家伝薬「透頂香(とうちんこう)」は幅広い効能と携帯性に優れた丸薬だったことで評判となりました。透頂香は、もともとは陳家伝来の家伝薬で霊宝丹(れっぽうたん)と呼ばれていました。これを烏帽子の折り目に挟んで御所に参内した折、当時の天皇から「透頂香」という名を賜りました。透頂香は読みにくかったこともあり外郎家の薬として家名から「ういろう」と呼ばれるようになりました。
「ういろう」も実は外郎家が創作したのが始まりです。 朝廷に外交役として仕えた二代目大年が、大陸から来た外国使節団の接待で自ら考案したお菓子を提供しました。優しい甘さともっちりした食感が評判となり、外郎家で供応しているうちに「お菓子のういろう」として、こちらも家名が愛称となりました。】


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