真晴猿彦のブログ

記憶している過去は本当の過去じゃない。では私が記憶している過去は一体なに?何故そんな記憶を?過去探しの旅が始まる。

若さとは反抗のことである

2021-10-30 15:18:32 | 私の小説に関する春夏秋冬
私‌の‌小‌説‌に‌関‌す‌る‌春‌夏‌秋‌冬‌ ‌36




若さとは反抗のことである



 ここでまた小説の書かれた私の時代に戻るとしよう。当時の私は、当然まだ独身であり、横浜に住んでいて、東京の会社に通っていた。新人の時代を通り過ぎ、少しは仕事にも慣れた、まあこんなもんかな、という人生の時を生きていた。まあこんなもんかな、がどういうものかはその時代を通過した人たちにはお分かりのはずだ。学校であろうが会社であろうが新人の時代は肩に力が入り、見るもの聞くもの緊張してなおかつ新鮮しかも刺激的、職業生活でいえばもしかしたら俺はそこそこの人間なのでは、もしかしたらこの学校であるいは会社でそれなりの地位に上れるのでは、と考えている頃。だがそれから数年が経ち、社会の出来方、会社の出来方が少しわかってくると、新人時代に考えていたことがすべてそのようには行かず、社会や会社の上層へは行けそうにもないという諦念が生まれる、社会とはそのように出来ているものなのだとわかって来たころだ。仕事に身が入らず、かと言ってしないと決めるにはまだ覚悟がない、そうなると足がむくのは酒場、賭場、女偏、ということになる。酒場と行っても私のような小心者は繁華街のハズレの居酒屋程度、賭場は競輪で、女偏は風俗街のちょっと怪しげなクラブ、ということになる。つまらない、もうちょっとなにか刺激的なものがほしい。これはある意味人生の危機だろう。マクドナルドで偶然知り合った市民教養講座の担当者と英会話講師はまさにその欠けたジグソーのピースだったわけだ。なにも英会話がしたいわけではない。毎日毎日の同じことの繰り返しから、大きく外れるのは怖いが、ちょっと外れるのはそれほど悪いことではないのではないか。会社と得意先という仕事中心の人間関係ではあまりに当たり前で刺激がない。刺激とは、新しい人間関係の輪の中に入ること、それすなわち会社人間関係への反抗だ。反抗心とは刺激そのものだと言える。









 私の小説をお買い求めいただきありがとうございます。
 順次作品数を増やしていく所存です。

 私が書く小説はエンタテインメントです。面白さが主眼です。しかし書くためには内容が必要ですし、内容には必ずテーマがついて回ります。私の小説の主要なテーマは、敢えて言うなら愛と性、この社会での生きづらさ、でしょうか。愛とは人の生における至福、性とは人が一個の生物であることの証明、生きづらさとは至福と証明の両方を手にしなければならない業のようなもの。私は小説の中で愛と性を表現しますが、それはあくまでも生物における交流と交接の証としてであり、扇情や興奮を意味しません。人間はこの地球上における一生物、その限りにおいて愛と性は避けて通れない関門なのです。けっして道徳性や倫理性あるいは社会的慣習などのフィルターを通して見るものではありません。そんな社会的生物である人間を、私は書いているつもりです。


私の本棚



「夜を跳べ」
ー戦後二十年は街も人もまだまだ戦後を引きずっている時代
 過去を捨てなければ前へは進めないのに、どうしても捨てられない過去があったー
https://www.amazon.co.jp/dp/B097R5R5HH/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E5%A4%9C%E3%82%92%E8%B7%B3%E3%81%B9&qid=1624513181&s=digital-text&sr=1-1


「本牧心中」
ー皆さんはご記憶だろうか、かつて「荒れた中学」と言われた時代があったのを、
 そしてそこで繰り広げられた悲しくも美しい愛と死の物語をー
http://www.amazon.co.jp/dp/B015VVSN42


「蹲る闇」
ー日常に潜む非日常、
 不連続世界をめぐる四つの中編小説ー
http://www.amazon.co.jp/%E8%B9%B2%E3%82%8B%E9%97%87-%E7%9C%9F%E6%99%B
4%E7%8C%B4%E5%BD%A6-ebook/dp/B00HBYEU2C



「月と星」
ー絹の街が紬出す愛と憎しみのサスペンスー
母が着た紅色結城は六道の迷い道
http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%88%E3%81%A8%E6%98%9F-%E7%9C%9F%E6%99%B4%E7%8C%B4%E5%BD%A6-ebook/dp/B00J62YTW8/ref=sr_1_1?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1395619351&sr=1-1&keywords=%E6%9C%88%E3%81%A8%E6%98%9F


「時は魔術師」
ーあの暗い戦争の直前
    僕の暮らした街を爽やかに駆け抜けた
               女子大生探偵がいたー
http://www.amazon.co.jp/時は魔術師-真晴猴彦-ebook/dp/B00N8A9WIK/ref=sr_1_12?s=digital-text&ie=UTF8&qid=1409700806&sr=1-12
















男女間の愛情のもつれは好き嫌いが原因

2021-10-27 08:11:54 | 私の小説に関する春夏秋冬
私‌の‌小‌説‌に‌関‌す‌る‌春‌夏‌秋‌冬‌ ‌35




男女間の愛情のもつれは好き嫌いが原因



 今日は性ホルモン噴出のあたりから話をはじめよう。もちろん小説集「蹲る闇」の中の「EVIDENCE」という小説の話だ。早い話男女間であろうが同性間であろうが性ホルモンの噴出なくしては恋愛はあり得ない、というより性ホルモンに操られて恋愛は成立していると言える。アバタもエクボという成句があるがこれもこの時期のこと。しかしこの成句、やはり男性中心社会の言葉だ。女性から男性を見たら、あるいは同性同士だったら、どういった言葉がいいのかをあらためて作る必要がある。男性中心社会の言葉を使い続けると自然に発想が男性中心社会に適合してくる。例えば、世界に男性中心社会を構成する国あるいは地域はたくさんあるが、女性がそう言った発想に慣れ親しみ過ぎていてそれが社会道徳と一体化、女性こそが女性の敵ということはよくある話だ。私の知り合いにインド人やイラン人やアメリカ人がいるが、彼女らは自分の発想が男性中心社会のものであるとは全然気づいていない。それはさておき、いくら性ホルモンの影響とはいえ男は女を、女は男を、そのすべての異性に対して関心を持つわけではない。そこには好き嫌いというものが厳然として存在する。問題はこの好き嫌いなのだ。好き嫌いが存在するからストーカーが存在し、ストーカー犯罪が生まれる。女は男を、男は女を、相手は自分を好いてくれていると勘違いする。それが違うということになれば、そんなはずはないと受け入れられない人も出てくるというわけだ。男性中心の社会構造とその思想、そして人間の根源的な好き嫌いの存在、そこに男女の絡んだ、あるいは同性同士の、犯罪が生まれるのだ。










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 私が書く小説はエンタテインメントです。面白さが主眼です。しかし書くためには内容が必要ですし、内容には必ずテーマがついて回ります。私の小説の主要なテーマは、敢えて言うなら愛と性、この社会での生きづらさ、でしょうか。愛とは人の生における至福、性とは人が一個の生物であることの証明、生きづらさとは至福と証明の両方を手にしなければならない業のようなもの。私は小説の中で愛と性を表現しますが、それはあくまでも生物における交流と交接の証としてであり、扇情や興奮を意味しません。人間はこの地球上における一生物、その限りにおいて愛と性は避けて通れない関門なのです。けっして道徳性や倫理性あるいは社会的慣習などのフィルターを通して見るものではありません。そんな社会的生物である人間を、私は書いているつもりです。


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「夜を跳べ」
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「時は魔術師」
ーあの暗い戦争の直前
    僕の暮らした街を爽やかに駆け抜けた
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一度曲がったら軌道修正は難しい

2021-10-23 09:21:45 | 私の小説に関する春夏秋冬
私‌の‌小‌説‌に‌関‌す‌る‌春‌夏‌秋‌冬‌ ‌34




一度曲がったら軌道修正は難しい



 前回はちょっと脱線してしまったので、今回は当初考えた通りのこの回の本題に戻ろう。人生の解放区、十代後半から三十代前半のことだ。この年代の最大の特徴はなんと言っても性ホルモンの氾濫だろう。人生の解放区と性ホルモンの氾濫は大いに関係がある。性ホルモンの氾濫は当然生物生命の連鎖と関係があるし、男性にとって女性が、女性にとって男性が、とても特別な存在に思えてくるそんな時間だからだ。やはりあんたは同性愛反対論者か、同性夫婦を認めない派か、女性は子供を生む性、子供を産まないないしは産めない女性は人間としてどこか劣ると思ってる派かと思われそうだが、ここではっきり言おう、私はそうではない。私はそういった同性婚や子供を産まない権利は尊重しているし養護する派だ。どこかの議員さんか誰かが、同性婚で子供ができなければ人類が滅びるではないか、と言ってそれを同性愛同性婚の反対根拠としたが、私はそれは馬鹿げた論理だと思っている。なぜなら、そんなことでは人類は消滅しないからだ。その証拠も簡単。魚類で簡単に性転換する種をご存知だろうか。オスが少なくなればメスがオスに性転換する。その逆も当然ある。要するに、何を言いたいのかと言うと、種が絶滅に近づけば種の保存の生物原理が働いて、なんとか種の絶滅を防ごうとするということだ。それでも種が絶滅することはあるが、それは同性愛の蔓延とは関係がない。それはその種のこの地球上の生物相への適応の問題だからだ。生物としての適応に問題が生じれば、同性愛だろうが同性婚だろうが異性愛異性婚だろうが絶滅する。それはこの地球上に生物が現れて、その後絶滅していった種の絶滅相をみれば明らかだ。いずれにしても同性愛によって人類が絶滅することはない。同性愛同性婚は人類という種が、その繁栄によって必然的に生み出した生活相ということだ。産まない女性産めない女性、精子のない男性性行為をしない男性もそれと同じ生活相ということになる。今回もちょっと脱線してしまったかもしれない。次回こそは軌道修正しよう。








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「月と星」
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「時は魔術師」
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言うまでもないことだが人類は特別な存在ではない

2021-10-20 08:32:31 | 私の小説に関する春夏秋冬
私‌の‌小‌説‌に‌関‌す‌る‌春‌夏‌秋‌冬‌ ‌33



言うまでもないことだが人類は特別な存在ではない



 十代後半から三十代前半は人生の解放区と呼ぶべきだろう。昔から言われていることだし自分の感覚としても言うまでもないことだが、結婚によってその解放区は終わる。それを悲しいことと捉えるのは、モラトリアムが終わるという感覚、これからは仕事中心の疲れる人生という感覚からだろう。結婚すれば人類としての仕事が容赦なく圧し掛かってくるわけだ。人類の仕事とは、これも言うまでもないことだが、種の連鎖を続けるということだ。人類というものは、カブトムシを見ていればよくわかることだが、生を受けたからにはできるだけ生き延びて生命の連鎖を続けその新しい生命を新しい人類として育て上げそして新しい人類のために自分のいたその場所を開ける、要するに死ぬことだが、煎じ詰めればそれが仕事だ。いろいろ言葉を並べて人類の仕事を飾り立てるがそんなものはすべてがまやかし。その証拠は至極簡単だ。人類以外の種はすべて先ほど挙げた四つの仕事、生き延びて種の後続を生み育てそして死んでその場所を開ける、に集約される。人類だけは特別と考える人もいるが、その特別たる証拠は何もない。特別と考えるのは大きくなり過ぎた脳、これは競争と適応の結果なのだが、それが生み出した幻想だ。そして敢えてもうひとつ挙げるとすれば儚い望みのそれだ。生物の死はその個体の役割の終わりではないことは森の老木を考えればすぐにわかる。老木が倒れた後には新しい幼木が育つからだ。今日のところはここまで。ちょっと予定が狂ったかな。









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ー絹の街が紬出す愛と憎しみのサスペンスー
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思い出に浸るのも悪くない

2021-10-17 13:20:54 | 私の小説に関する春夏秋冬
私‌の‌小‌説‌に‌関‌す‌る‌春‌夏‌秋‌冬‌ ‌32




思い出に浸るのも悪くない


 途轍もなく暑い日だった。外回りの営業をしていた私は涼を求めほうほうの体でマクドナルドにたどり着いた。アイスコーヒーのMサイズを頼み、さて席は。この店をご存知の方なら分かるだろうが店は狭いのだ。そして暑い日。席がない、と思ったらやっとのことで一つだけ空いている。その狭い一つだけの席に私は座り込み冷たいアイスコーヒー、冷たいからアイスコーヒーというのだがそれはまあさておき、をチューチュー啜ってやっと人心地。汗でビタビタのワイシャツが強烈な冷房で冷えて気持ち悪いくらいに冷たい。外に出ればまた汗、中にいればヒエヒエ、さてどうするかと考えていたら隣の席の声が耳に入った。どうやら何かを交渉中。英会話講座の担当者とその講師であるらしい。英会話講座というのはいわゆる英会話学校ではなく市民向けの教養講座。本格的に学ぶのではなく、まあヒマつぶしに毛の生えた程度と思えばいい。しかも受講料が安いのだ。そこで私は、あの盗み聞きしたってわけではないんですが聞こえてきちゃったもので、と言い、それ私でも申し込めるんですかねと聞いてみた。すると、秋からの学期にまだ空きがあるはずとのこと。何処へ申し込んだかはもう忘れたが、その足で申込用紙に記入して提出した。ということで九月か十月辺りから私は英会話教室の生徒になったわけだ。そんな教室だから受講者は多士済々。学生みたいのもいれば八十近くの爺さんもいた。小説に登場する英会話教室の教師はもちろんこの教室の教師だし、講座の担当者もマクドナルドで出会ったその担当者その人だ。









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