渋谷の激安香水専門店「Perfume Zone」
それにしても香水って色んなところで売ってますよね。
しかも取り扱っている商品も値段も様々。
そもそも香水ってどうやって流通してるのでしょうか?
わかりやすく簡単にご説明いたします。
1、「正規ルート」と「並行輸入ルート」
海外ブランドの香水は正規ルートと並行輸入ルートの2つのルートで日本に入ってきます。
正規ルートというのは、その海外ブランドと代理店契約をしている日本の商社が輸入してくるルートです。
並行輸入ルートというのは、日本と同じようにブランドと代理店契約をしている海外の会社、例えばシンガポールの商社などから輸入してくるルートです。
これらの国内シェアは、およそ同程度だと思います。
混合状態で流通しているのが現状です。
どちらもブランドから直接出荷されている正規商品であり、偽物が混入する余地のない安全なルートです。
商品も品質も全く違いはありません。
一般的に、正規品は一定の利益を確保するために、日本の代理店が卸し価格を戦略的に調整することがありますが、並行品は代理店がコントロールできないため、安く輸入ができればそれだけ安く流通します。
並行品が安く入ってくると正規も高い価格のままでは売れないため、並行価格に合わせたりすることで市場全体が安くなっていきます。
基本的に、新作は正規品から流通し始め、数か月後に並行品が入ってきます。
新作は高く、旧作になるほど安くなるのはこれが理由です。
2、輸入後の流通経路
輸入された香水は、正規ルートの場合は代理店を通して国内の問屋や小売店などに卸されます。
並行ルートの場合も同様です。
当店のような香水専門店に限らず、量販店・ドラッグストア・ネット通販なども、全てこの輸入された香水から仕入れを行います。
小売店が直接輸入をして販売をしているケースはほとんどありません。
なぜなら個人輸入の場合は恐ろしく高くなってしまうだけでなく、個人ブローカーや海外の小売店からの直接仕入を行うため、偽物を掴まされる危険性があるからです。
3、小売店によって品揃えや価格が違う理由
正規・並行を問わず、全ての輸入業者が全く同じ品揃えというわけではありません。
輸入業者によって取り扱い商品も異なります。
同時に、同商品であっても卸し価格は様々です。
小売店の品揃えや価格設定は、このような卸し業者の品揃えと卸し価格に制限されます。
仕入れ先が少なく高い卸し価格で提供を受けている小売店は、品揃えも少なく、売価も高くなります。
逆に、仕入れ先が多様で安く提供を受けている小売店は、品揃えも豊富で、売価も安く設定できます。
もちろん、流通している香水の数は莫大ですので、ある程度は取捨選択する必要があります。
4、百貨店の品揃えが少なく高い理由
デパートの香水カウンターは、日本の正規代理店が直接出店しています。
ですから、ブランドと代理店契約をしている商品しか置けず、品揃えは限られてしまいます。
そして、直接出店している店舗ではブランドの意向で価格を安くすることができません。
しかも、デパートはセール期間以外は基本的に定価販売です。
当然、5000円以上するような商品ばかりということになります。
しかし、正規店限定商品や、正規店先行販売商品という差別化商品も存在するため、他の香水店には売っていない香水があるという利点もあります。
5、ネット通販が安く感じる理由
ネット通販業者も仕入れルートは一般的な店舗と全く同じであることは先述のとおりです。
ネット通販の場合は購入者が送料を支払うことになります。
そのため、送料プラス商品代金が、最終的な購入金額ということになります。
その金額が一般的な店舗型と同程度でなければ価格訴求はできないため、送料は基本的に業者が負担するイメージで値引きした価格設定を表示しています。
一見すると店舗よりも格安に見える価格の横に「送料別」などと表示されているのがその証拠です。
これがネット通販が特に安く見える仕組みです。
いかがでしたでしょうか?
少しは香水業界のことがお分かり頂けましたか?
これを知ると、香水を売っている数あるお店の中でも、「多くの業者と取引があり、安く提供を受けている小売店」は、品揃え豊富で安いお店である可能性が高いと言えますね。
ちなみに当店のバイヤーは、大手香水商社と並行輸入業者に務めた経歴があり、コネクションも豊富で、多くの業者と取引があります。
もちろん、仕入れも安くおさえることが可能です。
豊富な品揃えと激安価格がその証です!