ワタシの映画こんぷれっくす

肩身の狭い喫煙者は
シネコン通いで忙しい

おじさんもがんばっている

2009-10-06 14:34:43 | Weblog
そーいえばTAJOMARUには

萩原健一のほかに

大盗賊で松方弘樹ががんばっている

こちらも軽みと凄みが綯い交ぜで

いい


火天の城=   



「安土の山丸ごと一つ、3年で城にする」
天下統一を目指す織田信長が天下を見下ろすために
築城を命じられたのは
熱田の宮大工・岡部又右衛門

五層七重の天守閣を持つ幻の“安土城”
その姿が
CGとはいえ見ることが出来る
うれしかった
なんで燃えちゃったんだろうね
もったいない

ここは西田敏行の頑張りどころだったわけで
「いいひと」が似合う西田敏行が
いい人なりに仕事人間になる姿もいい





つぎはもう終わっちゃってるだろうおじさんのお話

サブウェイ123=   



1974年のサブウェイ・パニックが元ネタ
(ホントにリメイクが好きだな…)
オリジナルじゃウォルター・マッソーがしたガーバーを
デンゼル・ワシントンが演じているけれど
今回は刑事ではなく降格された地下鉄職員で
この設定が後半生きてくる

地下鉄ジャック犯はジョン・トラボルタ
地下鉄ジャックと関係のなさそうなパソコンの画面が気になる
トラボルタが
極端に振れ幅のあるキレキャラで
この人ったらホントに上手い
(肉食系ホリエモン風でキレキャラってイイゾ)

前回のほうが面白かったという人もいて…
でもワタシは
スピード感も伏線も
上出来だと思います



96時間=    



めっちゃめっちゃ強いオトーチャンが
誘拐されて売られそうになった娘を助けるために
96時間
一睡もせずにパリの街を走り回り
手あたり次第に殴る
蹴る
撃つで
助け出す

ためらいも法律もあったもんじゃない
それが気持ちがいいったら…
007ダイハードかっていうくらい強いんだけど
元特殊工作員だった過去が
その強さを裏付けて
007ダイハードよりリアルに見えるから
面白い
娘からのSOSの電話から
情報を引き出そうとするところなんか
ナットク出来たもんね
リュック・ベンソン製作だからか
ハリウッドなのにフィルム・ノワールっぽい画面も
いいんだわ

ちなみに
海外旅行するのに
離婚して離れて住んでる元トーチャンの
許可がいるのが楽しいです


男の子もがんばっている

2009-10-05 19:16:24 | Weblog
秋もすっかり深まった感が・・・

今年はエルニーニョのおかげで

暑くない夏で暖冬らしいんだけど

なんだか暖冬らしくない・・・



カムイ外伝=   



タイトル通り白土三平の傑作まんがの映画化

階級社会が完成された江戸時代
最下級の“忍び”の世界から
自由を求めて逃げ出したカムイ
“抜け忍”となったカムイは
“忍び”の掟によって元の仲間から追われる

学生運動の活動家の愛読書だったこともあるそうな
子供だったワタシには苦手なまんがだった

大人になって
映画になって
やっぱり苦手だ

だって辛いんだもん

でもって
がんばってる男の子は
カメレオン俳優松山ケンイチ
なまアクションもいけるじゃないか

けど
松山ケンイチファンとしては
なんだか物足りない
この映画が
カムイ外伝の1エピソードに過ぎないからかもしれない




TAJOMARU=  



こちらは芥川龍之介の『羅生門』の登場人物
盗賊多襄丸が主人公

安定した未来がまっているはずだった青年が
兄弟同然に親しんでいた家臣の陰謀と
将軍の無理難題によって
家も恋人も失い
大盗賊“多襄丸”を名乗ることになって・・・

タイトルが多襄丸じゃなくて
TAJOMARUなのがポイントらしい

そのTAJOMARUでがんばっているのが
小栗旬です

彼は最近舞台でがんばっているらしい
そのせいか台詞回しが舞台だ
主役だけど
なんか物足りない・・・

無理難題を言う将軍様が萩原健一
ひさしぶりに見たショーケン
スゴイ大人になりそうな予感に満ちていた
うれしい

でも
この人が主役だとおなか一杯になりそうだ

おじさんもがんばっていたね





サマーウォーズ=   



がんばってる男の子の映画だ
でも見終わった印象は女の子の感じなんだよね

息子が誉めていて周りの評判もいいし
思ったよりロングランしている

これはエヴァの作画監督のせいだろうか

ワタシは
画面のなかの旧家に
とくに夏仕立てに衣替えした座敷や
増築に増築を重ねて迷路化した木の廊下なんかに
心惹かれた

すんごい田舎のすんごい旧家に
(そこの女主は元警視総監をちゃん付けで呼ぶ)
招待された男の子と
招待した女の子のお話

夏襖の細かい桟
開け放たれた縁側から見る
田んぼは青々と
山は黒々と
朝顔は涼しげに
誰が誰の兄だか弟だかわからないたくさんの身内

そんな豊かな田舎の夏に繰り広げられるのは
ネットの中のテロとの戦い

おもしろかったんだけど
息子と同じところがおもしろかったのかどうか・・・

この映画でアバターという言葉を覚えました




みんながんばってる~女の子編

2009-10-03 20:23:05 | Weblog


すっかり秋の今日このごろ

シルバーウィークなんていう連休もあったが

それだって映画三昧だったのさ

だから

ちょっと怠けると溜まる…

溜まる…

でも

男の子も女の子もおじさんもがんばってるんだから

おばさんもがんばろう


まずは女の子はがんばってる編

キラーヴァージンロード=   



上野樹里のボケ満載
宣伝活動でテレビに出ているのを見ると
のだめカンタービレのあれは
地だったのかしら…と思うが
この映画も
そのままにボケまくっていて
かわいい
かわいいンだけどちょっとウザイ気もする
今のままでは日本のコメディエンヌとしては何かが…

お話は…
結婚式を明日に控えた樹理ちゃんがハズミで殺してしまった大家さん
(演じる寺脇康文さんは友情出演なのに
限りなく出ずっぱり)
の死体を隠すために右往左往する
ロードムービーだけど

それよりはバスター・キートンなんかのドタバタコメディみたいで
面白い

これが初監督の岸谷五朗さんって
スーパーエキセントリックシアターの出身だから
そんな匂いもします

木村佳乃が自殺に失敗し続ける女で出ていて
やっぱり上手い
何かしてくれそうな感じが好き

ところで

川原泉の漫画が映画になったとき
上野樹理が主演したんだが
あれに出てきた犬がダミアンっていう名前で
今回の映画にも同じ名前の犬が出てくる…
関係ないか…




ココ・アヴァンン・シャネル=  



世界のモードを創ったココ・シャネル
若き日の苦闘を描いているンだそうだ

恋愛映画としてみるなら
ココの気持ちが見えなくて
物足りない

デザイナーシャネルの映画としては
デザイン画の一枚も出てこないからファッション映画じゃない

結局ココ・シャネルの伝記映画だ

ただ
コルセットと装飾過多で身動きできなかった女性を解放したシャネルの歴史を
つまりはファッションの転換期を
映像で見ることができる
シャネルのデザインが画期的だったっていうことはよくわかる

ココを演じるトゥトゥアメリ)が
シャネル本人によく似ていて不思議です




ココ・シャネル=   



こちらはシャーリー・マクレーンが復活しようと戦う老いたシャネルを演じている
だから
後日のシャネルかと思ったら
眼目はやっぱり有名になる前のシャネルだった…

親に捨て置きされたり
フランス貴族の愛人になったり
結婚しようとしたイギリス貴族は交通事故で死んだりと
確かに波乱万丈ではあるんだが…

舞台になったり
映画になったり
シャネルがこんなに流行っているのは
シャネル生誕125年ということらしい
シャーリー・マクーレンが元気そうで嬉しい