町田イタリア歌劇団/町田オペラ小劇場オフィシャルブログ

町田を拠点にオペラ、ミュージカル公演をおこなっているグループです。

メリー・ウィドウ、カルメン(ハイライト版)、クリスマスコンサートのお知らせ

2011-10-30 19:28:57 | コンサート情報
藝術の秋にふさわしく町田オペラ小劇場もこの秋から多彩な企画で公演させていただいていますが、11月、そして12月の演奏会も近づいてまいりました。
11月21日(月)のシモン・ボッカネグラと外套は既に紹介させていただきましたので、それ以外の3公演の詳細を一気に紹介いたします。

  ◆町田オペラ小劇場オペレッタシリーズ第2弾!

★メリー・ウィドウ<レハール作曲> 全曲日本語上演
11月29日(火)18:30開演
町田市民フォーラム
チケット3000円

  脚本・構成・演出:榎本弘志

  ミルコ・ツェータ男爵:平田利幸
  ハンナ・グラヴァリ:刈田享子
  ヴァランシェンヌ:松山美帆
  ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:榎本弘志
  カミーユ・ド・ロジョン:岡坂弘毅
  カスカーダ子爵:正木庸平
  ラウール・ド・サンブリオッシュ:小岩太郎
  ニエグシュ:柴田素光
  ボクダノヴィッチ:皆川海樹
  フリチッチュ:平岩英一
  クロモウ:吉田龍之介
  マキシムの踊り子:
      田中美紀(ロロ)・中村文(ドド)・成田吏璃子(ジュジュ)
      松本由美子(フルフル)・池田奏(クロクロ)・三枝ゆきの(マルゴ)

  合唱:中山美紀、高橋未来子

  ピアノ:小森美穂
  キーボード:阿部宇多子

脚本から演出、出演までこなす榎本弘志の、まさに榎本ワールドを体現する楽しいオペレッタの舞台です。主役陣だけでなく藝達者な正木、吉田の芝居も必見。踊り子達の活躍も期待です。



  ◆フランスとスペインを特集して
第一部:フランス・スペイン「ガラ・コンサート」
第二部:「カルメン」ハイライト

12月4日(日)13:00開演
チケット3000円
町田市民フォーラム

【出演】
<第一部>ガラコンサート
長浜奈津子・海野真理子・大槻奈々恵・西村郁・河合しほみ・吉田覚・灰野正志

<第二部>カルメン
カルメン:遠藤亜希子
ドン・ホセ:望月光貴
エスカミーリョ:吉留倫太郎
ミカエラ:田原ちえ

ピアノ:土屋麻美
解説:柴田素光

フランスものを聴く機会はあってもスペインの歌を聴く機会はあまり無いものです。
エスプリのフランスと情熱のスペイン、カルメンはスペインを舞台にしたフランス語のオペラです。
ハイライトの凝縮された聴き応えたっぷりの壮絶なドラマが展開されます。


  ◆クリスマスコンサート
12月10日(土)14:00開演
チケット2000円
町田市民フォーラム

【出演】
石川真理子・大和田亜季・岡島優美子・刈田享子
宍戸美法・庄子友美・藤本恵美子・望月直子・会田麻由
俵谷美穂・岡坂弘毅・堀内士功・矢島浩義

ピアノ:河崎 恵

【曲目】
アヴェ・マリア
   <シューベルト、グノー、カッチーニ、マスカーニから計4曲>
ウェバー「レクイエム」より、ピエ・イエズ
モーツァルト「戴冠ミサ」
ヘンデル「メサイア」
フォーレ「レクイエム」
オー・ホーリー・ナイト ほか

町田オペラ小劇場最初のクリスマスコンサート企画。
四曲のアヴェ・マリアほか心に染み入る宗教曲を中心としたプログラムです。
ソロ曲だけでなくアンサンブルも構成した、若干堅苦しいかもしれないが他にはなかなか無い企画です。
一年の疲れも癒されるかもしれません。

年末紅白歌合戦はまた後日に詳細をアップしていきたいと思います。


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2011-10-27 23:43:56 | コンサート情報
町田オペラ小劇場・来年(1月から4月)の公演案内

先日は年内の公演案内をさせていただきましたが、来年の公演も既に4月まで決まってきましたので簡単に紹介させていただきます。


■町田オペラ小劇場
公演案内【2012年1月から4月】


 ◆◆オペラ「椿姫」
 2012年1月14日(土)
 昼公演・開演14:00
 夜公演・開演18:00
 チケット各3000円
 【出演】
 <昼公演>梅澤芳野(ヴィオレッタ)・岡坂弘毅(アルフレード)・神田宇士(ジェルモン)
 <夜公演>刈田享子<ヴィオレッタ>・富澤祥行(アルフレード)・堀内士功(ジェルモン)
 <両公演出演>福島千晶(フローラ)・比治雅裕(ガストン)・佐藤靖彦(ドゥフォール)
  皆川海樹(ドビニー)・平岩英一(グランヴィル)・会田麻由(アンニーナ)
  佐藤薫(ジュゼッペ)
 <ピアノ>河崎 恵

昼・夜両公演を聴き比べるのもクラシック音楽やオペラの楽しみのひとつ。この機会にいかがでしょうか。


 ◆◆加藤康之(テノール)・堀内士功(バリトン)
  ジョイントコンサート
光り輝くドラマチックな歌声が今ここに

 1月26日(木)18:30開演
 チケット3000円
 ゲスト:嘉目真木子(ソプラノ・二期会会員)
 ピアノ:河崎 恵

共にオペラ出演が多い二人ではあるが実は同じ組でのオペラ共演はまだ一度もない。町田オペラ小劇場初のジョイントコンサート企画。ゲストには二期会オペラをはじめ活躍が著しい嘉目真木子を迎えます。

 ◆◆オペラコンサート

 2月7日(火)開演18:30
 チケット3000円

 【出演】
 <ソプラノ>大網かおり・鈴木和音・野田三保子・伊藤真友美
 <メゾ・ソプラノ>末広貴美子
 <テノール>青柳素晴・澤崎一了
 <バリトン>堀内士功
 ピアノ:河崎恵

柴田企画に久しぶりの登場となる、二期会のプリモテノールを張る青柳素晴をはじめ、伊藤真友美、末広貴美子ら実力巧者のソリスト陣による競演が期待される演奏会です。



 ◆◆オペラ「ランメルモールのルチア」

 2月23日(木)・24(金)
 開演・各18:30
 チケット各3000円
 【出演】
 <23日>
 宍戸美法(ルチア)・佐藤聖(エドガルド)・堀内士功(エンリーコ)
 平岩英一(ライモンド)・磯沼良(アルトゥーロ)・岡村北斗(ノルマンノ)
 野間愛(アリーサ・賛助出演)

 <24日>
 松山美帆<ルチア>・秋山徹<エドガルド>・平尾弘之(エンリーコ)
 植村浩士(ライモンド)・中村元信(アルトゥーロ)・岡村北斗(ノルマンノ)
 会田麻由(アリーサ)

ピアノ:河崎 恵

高い声楽技術で巧さが光る宍戸美法と松山美帆のルチア、エドガルドには柴田企画久しぶりの登場となる、経験豊富で抜群の歌唱力を誇るプリモテノール秋山徹を招きます。テノールの新星、佐藤聖の美声も期待されます。


 ◆◆オペラコンサート・3つのオペラのハイライトによる三部構成

 3月23日(金)18:00開演
 チケット3000円
 【出演】
 <第一部>モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」抜粋
堀内士功・植村浩士・長谷部浩士・小田嶋薫・磯沼良・松崎由香・深町由梨・加藤大聖


 <第二部>プッチーニ「ラ・ボエーム」抜粋
牟田智子・黒岩克彦・加藤大聖・田原ちえ

 <第三部>ヴェルディ「リゴレット」第三幕のみ
堀内士功・田原ちえ・堀江真鯉男・松崎由香・筒井修平(客演)

ピアノ:河崎恵、菅谷圭

期待の若手からヴェテランまで多彩な顔ぶれによる有名オペラ三作品からハイライトをお送りします。リゴレットのスパラフチーレ役には名歌手の筒井修平を招きます。

 ◆◆オペラ「シモン・ボッカネグラ」
 4月19日(木)・20日(金)
 【出演】
 植村憲市・堀内士功・植村浩士・狩野嘉昭・岡島優美子・山原卓実 ほか

 指揮:竹内 聡
 演出:大島尚志
 ピアノ:河崎 恵

ヴェテランの美声バリトンの植村憲市とヴェルディバリトンの堀内士功のシモン、リリコスピントの声が魅力のテノール、ガブリエーレ役の山原卓実、BS日テレ・日本のうたでもお馴染みの横山慎吾ほか充実した出演者に加え、演出にはオペラ界で中心的活躍を続ける大島尚志を招き小劇場の舞台に深いヴェルディの世界が展開されます。若手指揮の竹内聡の音楽も期待されるところです。

各公演、また今後引き続き詳細はアップしていく予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

テノール噺

2011-10-24 01:05:31 | 日記

テノール噺

テノールはオペラでもある意味特別な存在だ。
官能的とも言えるブリリアントでスリリングな高音を出す一方、失敗する可能性や危険性も高い。それゆえすばらしいテノール声が聴けた時の聴衆の興奮はすさまじく、語り草になるほどの名唱、名演に出逢えた経験のあるかたもいることだろう。
三大テノールに限らず、昔もすばらしいテノールはたくさんいたし、最近では日本人にも良いテノールは増えている。
高音という場合、二点G音から三点C音(俗に言うハイC・三大テノールのパヴァロッティはキング・オブ・ハイCと言われていた)あたりを指すのが一般的だが、この高音をいかに出すかが重要だ。
では、いかに出すか。それはアクート<Acuto>と呼ばれる発声技術を使うことである。アクートとは、英語で言えばAcute、つまり「鋭く」という意味だ。鋭い発声、鋭い声である。これはイタリアオペラの主役テノールを歌う時には必要とされる技術で、イタリアの伝統である。この発声で歌えないと主役としては華がなく、男性的な魅力や英雄的な要素に欠けてしまう。
もちろん主役テノールに必要な要素はこれだけではないが、特にテノールにとってはアクートは重要だ。鋭いからと言って、金切り声で喉を詰めたような声ではない。上手いイタリア人の歌声を聴くと、きれいに言葉が発音されると共に発音と発声が深く、声はしっかり前に飛んできて、高音のアクートになっても声の深さ、伸びはもちろんのこと、鋭いが柔軟性があるのである。
矛盾するようだが、柔軟性のない声は飛んでこないのである。そしてこの鋭さが光り輝くような感動的な声を生み出すのである。
しかし、ただ単にアクートが出れば良いというわけではない。そう、音楽性があってこそだ。しっかり構築された音楽とレガート唱法が軸になるが、レガートは意外と勘違いされているようなので簡単に触れておこう。
多くは「なめらかに」という意味で捉えられているが、それだけでは不十分であり本質とずれている。
確かに、なめらかに、ではあるが、キーワードとしては「均質性」だ。ある音から次の音へ移行するときに、発声される言葉、特に母音がまるで同じ母音を歌っているかのような均質性を持っていることと、音の深さがあることである。
いくらなめらかに歌っているようでも浅い声になったり深い声になったりではレガートとは言えない。
このような根幹があってすばらしいアクートの高音も活きるし感動を呼ぶ。古いところではEnrico Caruso(エンリーコ・カルーソ)やBeniamino Gigli(ベニアミーノ・ジーリ)などは、テノールの神様みたいな存在で、すばらしいレガートと均質のとれた発声と歌の巧さ、そして美しく、時にheroicな凛々しく格調高い高音は今でも色褪せない。オールド・ファンも多く、この二人を超える歌手はいないと言われるくらいだ。
ほか色々と歌手を挙げればキリがないが、いま活躍している世界中のテノールもしっかりした発声技術に裏打ちされてキャリアを築いている。
しかし、テノールは他の声種に比べて、あらゆる点で神経をすり減らすほどデリケートで消耗が激しい。
村上龍ではないが、「男は消耗品」ならぬ「テノールは消耗品」なのだ。
使えば使うほど磨かれる面もあるが、それは主に若いうちで、年齢と共にキャリアを積めば積むほど、心身ともにすり減らし、その輝かしい声を維持することは我々が想像する以上に大変なことだ。
男声というのは着実にコンスタントに行くなら、50歳がピークで、もっとも安定した良い声になっていき、60歳くらいまでは現役でいられる。
たられば=Ifの話で恐縮だが、あの大テノールのマリオ・デル・モナコも交通事故さえなければ60歳以降もバリバリ歌っていただろうし、バリトンのピエロ・カップッチッリも交通事故がなければ、アルド・プロッティがそうだったように70歳でもまるで40歳のような声で歌っていたことだろう。
少しスケールは小さくなるが、同じくバリトンのレナート・ブルゾンやレオ・ヌッチなどの大御所も60歳を過ぎても、いやもう既に70歳前後だろうが、とにかくキャリアが長く安定している。
レオ・ヌッチに至ってはアルド・プロッティが持っていたリゴレット役を歌った回数の記録、430回くらいだと思うが(正確でなくて申し訳ないが)、それを超えたのではないだろうか。凄いことである。30歳から50歳までの20年間歌ったとしてもリゴレットだけで一年に20回以上歌う計算になるし、歌うのはリゴレットだけではない。あのカップッチッリでさえ、リゴレットを頻繁に歌ったら喉を壊し長く歌えなくなる事を危惧し、ある時からリゴレットを歌わなくなったというくらいだ。
一回歌うだけでも大変だが、いま挙げた歌手は皆、超一流の歌手であり超人である。
話がバリトンになってしまったが、テノールに戻そう。
テノールの奥さんになるのは大変なことだ、と言われる。
テノール歌手はちょっとでも調子が悪いと心配になってイライラしてくるし、食べ物や飲み物にも神経を使うし、暑さ寒さなど外的環境にも敏感で、色々と神経質になる。
かと言って声を荒げて怒ることもできない。何も気にせずにいられるくらいのおおらかな性格であれば良いが、無理もないことだ。
そんなテノールを支えている奥さんにはできた人が多い。ついていけなくなったり振り回されたり色々な苦労もつきものだが、テノール歌手の奥さんになること、その事だけでも尊敬に値する。
テノールには、気持ちを察し守ったり励ましてくれたり認めてあげたり時には叱ってくれる深い優しさを持った人が必要なのだ。テノールは孤独なものだし誰も声を守ったりしてくれない。自分が駄目になったら他に代わりがいくらでもいるような世界でもあるから、自分で自分を守らなければならない。
しかし自分で守るにも限界がある。才能が認められるとか気遣ってもらうとか誉めてくれるとか、そんな優しさや愛情に飢えるからだ。少しでもそんな気持ちの支えがあれば仕事に集中できるし少しでも長く歌える条件になるだろう。
かつては、たいていのイタリアの男声歌手は結婚すると奥さんには仕事をさせなかった。奥さんには自分のため家庭のために尽くしてもらうことを要求していたし、それが当たり前だと考えていた。母親の愛情を人一倍求めるイタリア人気質がそもそもそういうものではあるが、そういう時代だった。
現代は社会状況もだいぶ変化してきているようだが。
つまり、男は、特にテノールは、消耗していくものだから、それを少しでも食い止めるため、輝かしい声を保つため、高次のパフォーマンスをするため、長く活躍するため、母親なり奥さんなり彼女なり、いずれにしても様々な形で支えとなる勇気づけ、励まし、鼓舞するような愛を必要とするのだ。
プッチーニ作曲「トゥーランドット」のテノールのカラフが歌うネッスン・ドルマ(誰も寝てはならぬ)なんて難しい曲は世間が流行らせているが、簡単な曲ではないのである。本当に調子が良くないとプログラムに入れるのは怖いもので、調子が悪いのにそれを歌う日が近づいてきたりしたら自分が眠れなくなるのだ。
パヴァロッティは歌ってもドミンゴやカレラスは歌えるがまず歌わないのが普通である。誰でも歌えるわけではないのだ。
テノール歌手にあまり稽古で歌わせすぎてはいけない。あまり辛辣なことも言ってはいけない。言い方に気を遣わないといけない。
それは甘やかすことでは?と思うかもしれない。テノールは特別だ。守られなければならない存在なのだ。
でも根本的にソプラノもメッツォ・ソプラノもテノールもバリトンもバスも深層部分で自分は特別だと思っている。それなしには舞台での輝きは無い。
それでもテノールはやはり特別だ。
偉くはないが。
特別だが、もちろん本番での評価をしっかり受け入れることは本人の責務ではある。

2011年・年内の公演案内<会場:町田市民フォーラム>

2011-10-19 00:16:46 | 日記
■2011年・年内の公演案内<会場:町田市民フォーラム>


◆ヴェルディ&プッチーニ特集

10月28日(金)18:30開演・チケット3000円

【出演】
<ソプラノ>八木下薫・岡島優美子・小田嶋薫・横井香奈・刈田享子

<メゾ・ソプラノ>金幸子

<テノール>畠山翔・望月光貴・加藤康之

<バリトン>堀内士功・植村浩士

<ピアノ>河崎恵

<司会>柴田素光

【曲目】「イル・トロヴァトーレ」「ナブッコ」「シモン・ボッカネグラ」「仮面舞踏会」「一日だけの王様」「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「トスカ」「ジャンニ・スキッキ」「外套」「トゥーランドット」より。



◆ヴェルディ作曲『シモン・ボッカネグラ』」の抜粋とプッチーニ作曲『外套』全曲

11月21日(月)18:30開演・チケット3000円

【シモン・ボッカネグラ】
シモン:堀内士功
フィエスコ:志村文彦<客演>
アメーリア:櫻井美由紀
ガブリエーレ:古川寛泰

【外套】
ミケーレ:堀内士功
ルイージ:新後閑大介
イル・ティンカ:佐藤聖
ジョルジェッタ:鈴木和音
イル・タルパ:植村浩士
ラ・フルーゴラ:松崎由香
小唄売り、若い恋人、テノールの声:堀江真鯉男
若い恋人、ソプラノの声:小田嶋薫<賛助出演>

指揮:石井隆友
ピアノ:河崎恵



◆レハール作曲「メリー・ウィドウ」

11月29日(火)18:30開演・チケット3000円

<企画・構成・演出>:榎本弘志
出演:榎本弘志・松山美帆・刈田享子・岡坂弘毅 ほか
ピアノ:小森美穂



◆クリスマスコンサート

12月10日(土)14:00開演・チケット2000円

【出演】
<ソプラノ>大和田亜季・岡島優美子・石川真理子・藤本恵美子・宍戸美法・刈田享子・望月直子

<メゾ・ソプラノ>会田麻由・俵谷美穂

<テノール>岡坂弘毅

<バリトン>堀内士功・矢島浩義

ピアノ:河崎恵

司会:柴田素光



◆オペラ紅白歌合戦

12月26日(月)18:30開演・チケット3000円

★町田オペラ小劇場年内最後のイベント。これまで3勝1敗で紅組リード。白組初の連勝となるか!?それとも今年は紅組が雪辱をはたすか!?★
総勢20名で競う町田オペラ小劇場恒例の祭典。お客様一人ひとりが審査員になります!

【出演】

★紅組

市村彩夏・八木下薫・金澤貴恵・大越多美子・加藤有美・相原れいな・松山美帆・宍戸美法・刈田享子・吉住ゆかり

☆白組

吉田覚・長谷部浩士・長谷川真澄・佐藤聖・加藤大聖・澤崎一了・冨田裕貴・堀内士功・富澤祥行・浅原孝夫

ピアノ:河崎恵・小森美穂・土屋麻美

司会:柴田素光


上記掲載歌手の町田オペラ小劇場・上記公演以後の出演予定

★佐藤聖【2012年2月23日「ルチア」のエドガルド役】

★鈴木和音【2月7日オペラコンサート】

★植村浩士【2月24日「ルチア」のライモンド役、3月23日オペラコンサート「ドン・ジョヴァンニ」抜粋のレポレロ役、4月19日または20日の「シモン・ボッカネグラ」のフィエスコ役】

★堀江真鯉男【3月23日オペラコンサート「リゴレット第3幕」のマントヴァ公爵役】

★加藤康之【1月26日・堀内士功とジョイントコンサート】

★小田嶋薫【3月23日オペラコンサート「ドン・ジョヴァンニ」抜粋のドンナ・アンナ役】

★会田麻由【1月14日「椿姫」のアンニーナ役、2月24日「ルチア」のアリーサ役】

★宍戸美法【2月23日「ルチア」のルチア役】

★松山美帆【2月24日の「ルチア」ルチア役】

★岡坂弘毅【1月14日「椿姫」昼公演のアルフレード役】

★富澤祥行【1月14日「椿姫」夜公演のアルフレード役】

★松崎由香【3月23日オペラコンサート「ドン・ジョヴァンニ」抜粋のドンナ・エルヴィラ役と「リゴレット」マッダレーナ役】

★加藤大聖【3月23日オペラコンサート「ドン・ジョヴァンニ」抜粋のマゼット役と「ラ・ボエーム」抜粋のマルチェッロ役】

★澤崎一了【2月7日オペラコンサート】

★長谷部浩士【3月23日オペラコンサート「ドン・ジョヴァンニ」抜粋の騎士長役】

★岡島優美子【4月19日または20日「シモン・ボッカネグラ」のアメーリア役】

▼他関連企画として、柴田音楽事務所主催による10月22日のテノールの冨田裕貴・後援会発足一周年記念コンサート、10月29日のデル・モナコ没後30年記念コンサートなど、柴田音楽事務所主催コンサート情報http://blog.goo.ne.jp/t-shibata-ongaku/e/229a3fb4e56bb3276f37e35999236e67もぜひご覧になっていただきたく思います。今年も最後までどうぞよろしくお願い申し上げます。

町田オペラ小劇場代表:柴田素光

歌手と体調

2011-10-17 23:45:35 | 日記
歌手と体調


誰でもそうであるが、歌手も日頃気をつけているのが体調管理である。
特に演奏会やオペラ出演の直前は神経質になるものである。
もちろん人によるが、逆に本番前でも特に神経質にならず普段と変わらない生活をしているとか、そのように心がけてている人も多い。
しかし、実際に本番直前で風邪をひいたり、病気になったり、事故にあったりしたら、それまでの準備も水の泡である。
事故にあうとか大きい病気に急になるのは可能性としては低いが、風邪はいつでも可能性があり、実際に本番前に風邪をひく人も意外に多く悩んでいる人も多い。
ただ風邪は突然やってきたりするので神経質になりすぎてもストレスになるので厄介であるが、防ぐこともできるので気をつけるに越したことはない。
風邪対策の一つとしては、風邪のウイルスの侵入を防ぐことである。
ウイルスは乾燥を好み、湿気に弱い。だから口腔内の粘膜を乾燥させてはならない。乾燥させるとウイルスが忍び寄り風邪を引き起こす。
これから益々乾燥してくる時期になるので特に注意が必要であるが、ちょっとでも粘膜が乾燥してきたと思ったらすぐに喉を潤すことが大事である。
マスクをするのも乾燥を防ぐためだし、飴をなめるのも乾燥予防になる。外出している時も小まめに水分を少しとることも大事だ。声の調子がおかしいという状態になった時は、内臓器官の異常による原因以外を除くと、結果的に、口腔内や鼻腔内、耳から鼻にかけて、声帯周辺の「粘膜」に異常が出ているのである。
たばこを吸えば毛細血管や血管が細くなり血流も悪くなり、粘膜の炎症が起こる。
お酒も飲んだ翌日は声が変に重く太く低い声になっている経験があるかたも多いと思うが、これも粘膜が腫れているのである。
それから歌いすぎも炎症を引き起こす。
「たばこ」「酒」「歌いすぎ」で連想されるのが、カラオケである。皆で騒いで酒やたばこをやりながら大声で歌う、という生活が多くなると、かならずポリープができる。
これは極端な例とは言え気をつけなければならないが、要するに粘膜が腫れたり、乾燥したり、炎症を起こしたりしないような生活をしていればまず喉を痛めることは無いのである。当たり前と言えば当たり前だが。たばこ、酒、おしゃべりなどは程々にして水分を小まめにとり、あと汗をかいた後など体を冷やさないことである。
水分と言えば、歌手の間で、飲み物の話題としてよく挙がるのが「烏龍茶」と「コーラ」である。
烏龍茶は、絶対に飲まないという歌手は実に多い。喉の脂を削ぎおとし潤い感を無くすからである。油の多い料理にはうってつけのおいしい飲み物ではあるが、烏龍茶だけでなく、紅茶も緑茶も、元は同じ茶葉から出来ているわけで、発酵の度合いが違うのである(緑茶は発酵させず若い茶葉を摘んでお茶になるが)。
どれもおいしい飲み物ではあるが、歌う喉にとっては、乾燥の原因になりあまりおすすめできない。
コーラはテノール歌手で好きな人が多い。おそらくコーラを飲んだ時が調子良い時が多いという経験があるからだろう。炭酸は喉のマッサージ効果があるし、糖分には喉の保湿効果があるから喉には悪くは無いが、長い目で見ると糖分が多いのでオーバーウェイトの原因になるので程々にしたほうが良いと言える。
ベストはミネラルウォーターである。お茶も砂糖も乾燥の原因になりやすいが、水は潤いをキープしやすい。カルシウムやマグネシウムが多い硬水は体にも良い。もちろん軟水でも硬水でも体に合う水を飲めば良いが、水分補給は水にするのがベター、ベストである。
お茶、紅茶、コーヒーなど、いわゆる嗜好品というのはカフェインとかカリウムとかタンニンとかが多く刺激が強いので、例えば病院では出されないものであるし、赤ちゃんは飲まない。体に優しく刺激があまりないのは、成熟した茶葉の番茶である。
あまり好んで飲む人はいないとは思うが、体質というのは個人差があるので、歌手でも烏龍茶が大好きな人もいるし乾燥の原因にならない人もいるわけだが、水分補給をはじめ、それぞれ風邪対策、体調管理法をみつけることをおすすめします。

命題

2011-10-14 23:47:48 | 日記
命題

この言葉は見た目も響きもなんとなく格好いいので、数学用語だけでなく、固い文章や、時々スノビッシュな人が使ったりする。
しかし、カッコ悪いことに結構その使い方を間違っている人が多く、いわゆる知識人と呼ばれる人でさえ、その著書や文章で間違いをおかしているケースも時々みかける。
知識人の文ではないが、例えば、「オペラの普及という命題は」という文があるとする。これは一見正しいように思えるが実は間違っていて、知識人の間違いもこのような類が多い。
何が間違いかと言うと、根本的に「命題」の意味を勘違いしているのである。
命題とは「○○は××だ。」というように「主語+述語(あるいは形容動詞)」で構成する文の事である。
だから先の「オペラの普及」は(形容詞)+名詞であるから、命題ではないので、「オペラの普及という命題」という日本語はおかしいのである。
命題という言葉を使うとしたら、この場合は、例えば、「オペラは必ず普及するという命題」、とか、「オペラはもっと普及するべきだという命題」、のように書くのであれば問題はない。
こうした一見かっこよさそうで雰囲気のある文章には、実はこうした間違いや中身が無い文章がたまにある。哲学書や批評、評論文などは、難しそうに書いてあり、また実際に難しい部分も多いから難しく書いてあることも当然あるが、難しく書く必要がないものをわざわざ難しく書いてあるものがたまにあるもので、それは中身がないことがほとんどである。
文章というのは難しく奥が深いので、それを見破るのはなかなか骨の折れる事ではあるが、オペラの世界では、演技や見た目の派手さばかりが目立って、歌や声がまるでなっていない人も最近は増えつつあるが、それを見破るのは文章ほど難しくはないが、やはり耳が肥えるまでに良い演奏をどれだけ聴けるかである。
文章の良し悪しも良い文章にどれだけ触れることができるかにかかっているが、この文章が良いか悪いかはまた別の話である…としておこう。

「シモン・ボッカネグラ」「外套」の稽古から

2011-10-13 01:05:32 | 日記
シモンと外套の稽古から


現在、町田オペラ小劇場では10月28日(金)のヴェルディ&プッチーニ、11月21日(月)の「シモン・ボッカネグラ」抜粋&「外套」、
11月29日(火)の「メリー・ウィドウ」、
ほか関連企画では10月29日(土)のデル・モナコ没後30年コンサート、
11月13日(日)&27日(日)の「ランメルモールのルチア」の稽古を進めていますが、この中で「シモン」と「外套」についてレポートです。
「シモン」はコンサート形式、「外套」はオペラ全曲歌われます。両方とも二回目の稽古を終えたところですが、朝10時から13時までそれぞれ1時間30分、計3時間の音楽稽古。
午前中からの稽古は普通あまりありませんが、それでも皆さん良い声を出してました。
きょうの参加者では、シモンとミケーレの堀内さんも8日の好評だったLa Primavera公演の「仮面舞踏会」レナート役、10日のコンサートの疲れもほとんどなくいつものように歌ってました。
アメーリア役の櫻井美由紀さんも朝からきれいな高音を響かせ、ガブリエーレの古川泰寛さんも連日のように歌っているにも関わらず相変わらずの美声。
「外套」組も堀内さんをはじめ、タルパ役の植村浩士さんも安定した声で、ティンカ役の佐藤聖さんは脇役では勿体ないくらいの美声を聴かせてくれました。
小唄売りの堀江真鯉男さんも甘い声を聴かせ、ジョルジェッタの鈴木和音さんも落ち着いた歌いっぷりで的確です。
この「外套」、オペラ歌手のかたはご存知のかたも多いですが、音型やリズムなど、とにかく音楽が難しい。何せ拍子が次々と変わっていくので慣れるまで時間はかかるし、楽譜にかぶりつきになります。
しかし稽古初参加の植村さんも佐藤さんもほぼノーミスで歌っていました。すごいです。
これを指揮の石井隆友さんがしっかりした構成力でまとめ、河崎恵さんのピアノが盛り上げる良い音楽稽古になり、あっという間に終わった三時間でした。
フィエスコ役の志村文彦さんとの初稽古が本当に楽しみになってきました。志村さんはほれぼれするほど良い声のバスバリトンで、低音も高音も強いすごい声です。
演奏会本番は18:30開演ですが、開演してすぐにシモン役の堀内さんとの二重唱から始まりますので、ぜひ開演に間に合うようにしてください。コミカルな役も面白く定評がありますが、今回のようにシリアスで声を聴かせる役どころも一流です。
このオペラもなかなか聴く機会はありませんが、このオペラを歌う志村さんを聴くこともなかなかできないと思われます。
一年フル稼働で新国立劇場をはじめ全国で幅広いレパートリーを誇る活躍をされています。
今回の若い出演者もこのように充実した顔ぶれです。ご期待ください。

オペラの稽古

2011-10-12 00:47:49 | 日記
オペラの稽古


オペラは歌ったり芝居したり、時に踊ったりしますから、それらを仕上げる為に、練習、つまり稽古が必要になります。
ある程度長い準備期間が必要になりますが、その期間は作品・出演者の経験値やレベル・公演予算によって決まってきます。
町田オペラ小劇場の場合、初稽古から本番まで約90日と考え、音楽稽古や立ち稽古や通し稽古などトータルの稽古回数は15回ほどです。
これが多いのか少ないのかは別として、稽古回数というのは、多ければ良いというわけではないようです。
多くても準備不足で目的意識が低くダラダラやっていたら結果的に練習のための練習になり、貴重な時間と予算が無駄になってしまうわけです。多い少ないではなく限られた回数の中で毎回の稽古で課題を克服していく事が要求されます。
舞台は一人で作っていくわけではないですから、そうしないと共演者と音楽や芝居の呼吸が図れるまでに時間が足りなくなってしまいます。
また一人のためだけに時間をかける事も難しいです。
良い公演にするには、良い公演を目指しお客さまに楽しんでいただきたいという出演者や関係者の気持ちがひとつに同じ方向に向かっていればこそですから、例えば誰かが極端に稽古に来られなかったり、暗譜がはかどらなかったりすると士気が乱れチームワークが崩れます。たまに、逆にそれがチームワークに繋がることもありますが…
今の時代は、多様化した世の中と言われて久しいですが、一人ひとりの生活や趣味、状況など多様化しているからか、出演者全員のスケジュールがなかなか合わず、全員が揃って稽古するという事がなかなかなく、公演直前のリハーサルになってようやく出演者が全員揃って稽古できたなんていう話はもう珍しくなくなりました。
それもそのはずで舞台で歌う歌手は、それだけを仕事にしている人は統計こそありませんが、多くても0,1%くらいでしょう、つまり1000人に1人くらいです。
普通は、それ以外に、大学や各種学校で教えていたり、合唱団の指導者、個人的に声楽を指導したり、あるいは音楽以外の仕事をしていたりなど。
ちなみに、音楽大学を卒業した後に音楽関係の仕事に就く方は2割にも満たないでしょう。ほとんどは、結婚したり、企業に就職したりします。
音楽を続けていくことは日本だけでなく世界中どこでも大変なことで、まして商業ベースで活動していくことは、ポップスやロックのバンドがデビューできたとしても先が見えなくなったら数年で契約が打ち切られ解雇されるというケースがほとんどだというくらい大変なことですから、クラシック音楽の世界ではなおさらです。
現在の現実志向の若者世代は賢く堅実ですから、どこかでクラシック音楽には見切りをつけて、生活の基盤を別の何かに求めていくと考えている方は多いと思います。
ある意味当たり前で常識的で普通で堅実です。それで良いと思います。クラシック音楽は本来、マーケットにならず、桁違いのお金持ちがスポンサーになり発展してきたものなので、商業ベースにしていくのは困難極まりないものです。
新国立劇場だって観客動員だけでやっていけるはずもなくほとんど税金で成り立っています。自分の力や個人の力では何もできなかったり限度もありますから演奏家は、商業ベースに乗り売れているから偉いとか素晴らしいなんていう話はどうでも良い話で、もちろん立場も人それぞれですが、まったく個人レベルでは、仕事をしながら、体力やスケジュールなど考え無理なく歌い、時々、たまに、演奏会に出演したりしながら、長い年月をかけて少しずつ経験を積み勉強していけば良いと思います。
商業ベースで活動している人は当然様々なリスクやプレッシャーもかかり、好きな音楽をしているとはいえ、要求される基準も高く、好きではない曲も演奏しなければならず我が儘もなかなか言えませんので、ものすごいストレスがかかります。
肉体的にも精神的にも超人的なタフネスがないと務まらないでしょう。
もちろん商業ベースではないかたの舞台も一回一回が真剣勝負で調子が悪くても言い訳ができません。
お客さまにお金を払って来ていただく以上ベストを尽くすのが最低限の仕事です。
舞台は何とも言えない緊張感があるからやめられないというのは一つの真理ですが。稽古の話と関係なくなってしまいました…また別の機会に。

戯言の続き

2011-10-01 23:29:31 | 日記
町田オペラ小劇場の戯言の続き

前回のブログで、町田オペラ小劇場が企画していく上での現実を話しました。
オペラを上演するにはお金がかかりますから、チケットノルマは、すべてではないですが、多くのオペラ公演やコンサート企画、多くの団体による公演において発生しているのが現実です。
そして最近、どうもこのチケットノルマに関して否定的な批判をしている話が絶えません。
チケットノルマは出演者にとっては無いに越したことはなく、否定的な見方が出てくるのも理解はできますが、問題なのは、
「ノルマ公演をしている所はダメだ、ろくな団体ではない」
と、名前を挙げないにしても団体の公演自体を否定するかのような声があることです。
もちろん表現の自由があり、批判や意見を述べたりすることは自由だとは思いますが、ろくな団体ではないというような批判は、そう言われた団体にしてみたらそれは余計なお世話であると言わざるを得ません。
嫌ならノルマのある公演に出なければ良いわけで、ノルマに関して他人を巻き込まずに自分の考え方を実行すれば良いわけで、言われる側としては言われる筋合いのない全く迷惑な話です。
気持ちは少しは分かりますが、そのような類いの批判は現実的ではなく、単に、そのような立派な考え方を披露して「すごい」とか「偉い」とヒーローのように思われたいエゴとしかとれません。
現実は、どの団体も公演も各々の事情があるわけで、そんな事も想像できないような考え方は独りよがりに過ぎません。
また町田オペラ小劇場は、町田オペラ小劇場になる前から何年も町田市内を中心にオペラやコンサートを企画させていただいていますが、町田オペラ小劇場としては三年目で規模も小さく様々な制約がありますから弱小団体と思われても仕方ない面もあります。
ある時こんな事がありました。あるかたが友人からこう言われたそうです。
「君みたいな人が何で町田オペラ小劇場みたいなレベルの低い所に出るの?」
世の中色々な人がいて色々な考え方がありますから、このような事を言ったり思う人もいるでしょう。しかし問題は、これを制作や企画に関わる人に直接言ったことです。勇気ある人もいるものです。色々と覚悟の上でのことでしょう。自分の心の中で考えたり、気のおけない仲間同士で冗談混じりで話すくらいにしておくべきものだと思うのですが、本当に勇気がある人だと思いました。
もちろんそれ以後そのかたが町田オペラ小劇場や町田オペラ小劇場にかかわる演奏会に出ていただくことはありません。
もちろん町田オペラ小劇場に出演していただいている方々は、演奏会の準備から本番まで真摯に取り組んでくださり、新人やベテランまで実力も高いかたも大勢いらっしゃいます。
きっとその勇気あるかたは自己の待遇に不満を覚え保身やプライドのために世界的歌手のつもりになり上から目線で言ってしまったと解釈しますが、口は災いのもとです。
話を戻しますが出演者には海外でも評価されているかた、有名コンクールの優勝者、入賞・入選を果たした歌手、難役と呼ばれる主役やタイトルロールを数多く歌い評価されている歌手、学内の成績優秀者、大学院生、将来が期待される美声の持ち主なとなど、素晴らしい歌手が多いです。
様々な有名作品や様々な歌手の出演を楽しみに足を運んでくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。
しかし、小さい団体であるがゆえに様々な闘いを強いられるという現実があります。しかし新しいがゆえ、失うものが小さいゆえ、様々な問題を乗り越えこれから可能性を少しずつ大きくしていくことが可能だとは言えるでしょう。
チケットノルマの話にまた戻りますが、チケットノルマがあっても歌うか歌わないかは本人が選択することであり、例えば町田オペラ小劇場の出演が自分自身の目的やモチベーションにかなうかどうかを見極めて出演するかしないかを決めれば良いわけです。
戯言はこれぐらいにして終わりますが、勘違いした人が少なくなり全国で良い演奏会がたくさん開かれることを願います。