Daily life~花と共に

花と猫とののんびりしたdaily life綴ります

「武士の一分」こぼれ話

2006-12-08 23:22:12 | Weblog
「武士の一分」で印象に残ったシーンで、ほたるの飛んでる場面があります。

夏のある日、目が見えなくなった新之丞が加世に、

「もうほたるが飛ぶ頃だな、ほたるは飛んでるのか?」と聞きます。

加世は「まだ飛んでません」と目の見えない夫をいたわって嘘をつきます。

ところが本当はたくさんのほたるが飛んでいました。

ここはとても綺麗な場面で、

ほたるがあちこちでぴかぴか光っていて、

この頃はこんなに沢山のほたるが飛んでいたんだろうな、

と思わせるような郷愁を感じさせるとても素敵な一場面でした。

そして、「この場面は、今は生存しないほたるを飛ばすのに大変苦労して撮ったのだ」

と、木村君が言っていたのを思い出しました。

そして、その苦労は見事に実ったようです

その他、笑える場面もいくつかありました。

その一つに、中間が目の見えない新之丞の手を引いて歩いている時、

物干し竿に気づかず、思わず頭をぶつける場面がありました。

ここは、痛そうだけれど思わず笑ってしまいました。

そして、何かほのぼのとしたものを感じました。

この場面は、木村君のアイデアが取り上げられたのだとか。

この映画の見所は、日常で起こるさりげないことがほのぼのと表現されてることで、

映画を見終わった時、

何か温かいものを感じるのではないでしょうか