芦別市 喫茶友歩嶺(ゆうふれ)からの"星の降る里"便り

遠くに居て故郷を思う人、あなたの街は今・・・!?

PHOEBUS NO.725復活!

2015年02月14日 09時57分02秒 | 登山
購入年は怪しいが・・・、かれこれ35年は経っていると思う。
ハンドル期部からガスが漏れ引火する状態になりこれはもう駄目かと、
放置状態で今日まで来てしまった。

つい最近なんとか修理出来ないかとネットを検索していると、ありました!
ホエーブスの部品が販売してるではないですか。

早速、取り寄せて修理、苦労した所もありましたがなんとか、復活です。
あの・・・、小ブスの爆音がまた聞けるとは嬉しい~さいこうーでーす。



今日はこんな所で、今後メンテナンスの過程を順次投稿して行きたいと思っております。
ホエーブスファンの方は乞うご期待です。


まず最初に、そもそもホエーブスのルーツは何かと・・・、疑問を持つでしょうね。
簡単にその歴史を紹介します。

ホエーブスはオーストリア生まれで、ウィーンの金属製品会社が作っていたそうです。
会社名はMJR「ヨーゼフ・ローゼンタール金属製作所」。
1920年~1992年まで登山用ストーブとランタンのブランドとして製作していたそうです。
1992年に生産が中止されその後日本の製造メーカー「榮製機」と言う会社が
MJRからホエーブスの図面と製造販売のライセンスを取得、
そして復刻、販売ホエーブスが生き返った訳です。

ところが、現在15年ほど前までは「エバニュー」で販売をしていたそうですが
(先日、エバニューに電話を入れ確認)現在に至ってはホエーブスの輝かしい姿を店頭で
見る事が出来ずとても寂しい話です。

いまは、ホエーブスをこよなく愛し続けているオーナー達が名機復活の為に孤軍奮闘している
姿は実に頼もしいばかりである。私もその一人であるが・・・。(笑)

ちなみに、ホエーブスの部品等が日本で作られAmazonで
売られているのは本当に嬉しいことである。


早速ホエーブスの部品をG.N.C SHOP Amazon店の「オールドキャンプストーブストア」さんから購入しました。

ホエーブスにはNO.625とNO.725の2種類のストーブが有り私の持っているのは愛称「小ブス」
と呼ばれているNO.725である。このホエーブスは作られた年代によって、旧旧型、旧型、新型と構造等の
変更によって分かれていると言う。

私のはホエーブス(PHOEBUS)NO.725旧型(2ed.model)で、1972年~1979年に製造されたものらしい。
このモデルの変更部分はと言うと、燃料タンクへのバーナーとヘッドの取り付け部分が
六角ボルトであったのがNO.625の旧型と共に内ネジに変更された要である。

火力調節ハンドルも樹脂モールドに変更、収納缶は赤丸缶である。

さていよいよ修理に入ります、今回購入した部品は、
① ホエーブス・ストーブ用グラファイトパッキンAB-6(2個セット)
② ホエーブスNO.725用リペアガスケット3点セット(旧旧、旧、新型用)
である。


まず第一の難関が、燃料タンクからバーナーヘッドを外す作業でタンクを固定する台があれば
いいのですが、そんな物は用意しているはずも無いと言う事で、
タンクを足で押さえタンクとバーナーの接合部分をモンキーレンチで反時計回りに廻すのですが
これがなかなか渋く廻らない。そこで、ちょっとしたコツなんですが、ネジ部分をトーチ
で温めて廻すと見事に緩みました。(その後、万力を買う!)

次に厄介なのが、バーナーヘッドから火力調整ハンドルを抜き出す作業。このハンドルを
抜かない事には次の段階に進めないので諦めずに頑張る。ここで万力の活躍である。

万力にハンドルを噛ませバーナーヘッドをゴム製ハンマー(此れも今回の為に購入、意外に安い!)
で叩きながら徐々に抜いてゆく。根気のいる作業ですがここで諦める訳にはいきません。
やはりこの部分もトーチで温め、作業すると楽です。

ハンドルが抜けました。
万力で噛ましている写真で分かる様にグラファイトパッキン(AB-6)は、ボロボロでした。此れだものガス漏れして
火がつく訳です。

このハンドルを奇麗に掃除、新しいグラファイトパッキン(AB-6)に衣替えです。
見違える様になりました。(真上写真)

この際、かくパーツを奇麗に掃除しある程度は輝きを取りもでせたと、思います。
タンク本体に入っている、ストレーナー(AB-8)金網の燃料濾過器を取り出し奇麗にし
巻き直し組み込み、これは新しい物ではなく今までの物でOKです。

さて、ある程度奇麗に磨いた所で、パーツの組み立てです。
まずはタンクとバーナーヘッドを組み込む、この時に新しいバーナーヘッドガスケット(旧型AB-10)
に交換して気分良くモンキーレンンチを廻す。あまりぎゅうぎゅうと締め付けない様に注意し
こんなもんかと感トルクである。

外す時は難儀でも組み込みは楽チン、この調子でハンドルも組み込みハンドルの回転
もすこぶる軽くなり、組み立て終了である。

いよいよ点火である、タンクにホワイトガソリンを入れメタでタンクを充分に余熱し、
点火・・・、うぅ~豪快な爆音と共にホエーブスNO.725の復活である。
しばらく焚いたまま様子を見たが支障はないようだ。

新しい部品は熱収縮する性質があるらしくネジの閉め直しは必要!。

以上です。



コメント (1)
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