日常を取り戻す

朝からカレーを多めに作った。何もやる気になれず、しかし食事だけは取らなくては生きていけない。夫がタイヤ交換の予約をしていると言うので時間に合わせて昼食と買い物することにした。久しぶりに山久の味噌ラーメンが食べたい、と言うと「珍しいな、そう言えば先月行ってないから逃したら２ヶ月行かないことになる、よし！」
タイヤ交換を済ませ山久へ。味噌野菜ラーメンとご飯を交互に食べる。濃いくちのラーメンは口直しが無いと完食出来ない。その後買い物して帰宅。前回の帰省中に中途半端に終わった玄関ポーチの片付け、掃除を終えるとやっとなんだか日常を取り戻した気がした。炬燵の上の写真をちらちら意識しながら相撲を見ているケドね。ノアはよくキャンディのお尻の臭いを嗅いでいたし女同志で通じるところがあったのかしきりにキャンディを探している。私の近くに座り、鳴いて訴える。脱衣場へ行ってはキャンディの不在を知りまた炬燵に戻って探す。「キャンディはもういないの 」その都度言い聞かせる。時間が経てば理解するだろうか？悲しい鳴き声が終わるだろうか・・・。クロネコ達と息子と私、此処で生きている。

20223/24空虚

ノアが訴えるように鳴く。夫が言う「何かを探しているんだ、発情期の鳴き方と違うし」
ノアが2階と脱衣所を行ったり来たりし、キッドもそわそわ臭いを嗅ぎ回って落ち着かない。炬燵に近づいてきた猫を掴まえて「今日からキャンディいないの」と言い聞かせる。キャンディの不在をネコ達はいつ理解するのだろう・・・私でさえ朝目覚めて「あぁ、いないんだった」と思いだすのに・・炬燵の上の写真が愛おしい。母猫チェリーの元に行ったんだよね、と自分に言い聞かせる。

20223/23/キッドとノア

キャンディの葬儀から帰宅して空のダンボールを玄関に置く。ただのダンボールがキャンディの棺のようだ。家にいたキッドとノアがくんくんと鼻をならして臭いを嗅ぎ回っている。炬燵の上に持ち帰ったキャンディの写真を立てる。テレビをみていると邪魔をするように私の正面に座り込んでいた。写真立ての中のキャンディを見てまた涙がこぼれる。