プルーストの午後

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「大和路・信濃路」 堀辰雄 新潮文庫

2007年02月19日 | 読書
堀辰雄の本「大和路・信濃路」の中に、プルーストについて書かれた「フローラとフォーナ」という文があります。

わずか4ページですが、クルチウスの論である、作家には、FloraとFaunaの2種があり、プルーストは、フローラだという説を引用しています。

コンブレーに咲くさんざし、リラ、睡蓮、などの描写から、堀は、いま滞在している田舎も、まるでコンブレーのように花ざかりだと、言っています。

散歩に出れば、アカシアやウツギなどがいたるところに咲いているそうです。

堀辰雄は、最後に、ぼくもどちらかといえば、フローラ組かもしれないと言って、文を終えていますが、プルーストと堀辰雄、フローラがキーワードでつながっているのは、おもしろい発見でした。





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