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このごろ、ランチ(松幸日替わりランチ)/買い物(DVD、本)/手話に熱中。 

1154) なんやろな、それ? ~松本晶行 著

2019年11月16日 | 手話
以下、本文より抜粋。
①手話コーラス、手話の歌・・・P58
 聞こえる人たちは楽しそうだ。大人の手話サークルでもそうだが、特に小学校なんかの子どもの手話サークルで、楽しそうに手話コーラスをやっているのを見かける。
 ろうあ者に聞くと「楽しくもなんともない」と言う。その一方でカラオケでの手話の歌は楽しいと言う。(中略)
 普通の手話コーラスは、健聴者とろうあ者か、健聴者だけが集まっての合唱である。ろうあ者だけ集まってのものはまず見ない。
 そして「手話コーラス」と言うが手話だけではない。音声と手話の混合合唱である。いや、正確に言うと、声での普通のコーラスが最初にあって、振り付けのような感じで手話が付けられてゆく、と言うべきでだろうか。音声がメインなのである。ろうあ者になじみにくいわけだ。


②手話「ろうあ者」「ろう者」・・・P11
 「ろうあ者」の手話は、片手の手のひらでまず口を押さえ、次に同じ手のひらで耳を押さえるという順序になる。

(中略)
 最近、この手話「ろうあ者」の手のひらの動きを逆にして、耳から先に押さえる手話に時々お目にかかる。
 この方が日本語の語順にそっていると言う人もいる。日本語では「ろう・あ」と「ろう」が先になる。最初に耳を押さえる表現に対応するというわけだ。言うなれば「日本語対応手話」である。アメリカ手話の影響だとする説もある。手のひらでなく人差し指と中指の二本の指を使うが、アメリカでは、まず耳を押さえ、次に口を押さえるという順にする。「デフ」である。
「わたしたちの手話」や「日本語-手話辞典」では、両手使用形と片手使用形の両方を掲載しながら、後者を耳から順に押さえようとしている。この表現が増えているのは辞典が影響しているようだ。
 耳からの表現が間違いとは言わないが、昔からの普通の表現は間違いなく口からである。


③食べなければなりません・・・P37
 「(病気回復のためには、しっかり)食べなければなりません」と言うとき、どう表現するか。(中略)
 大阪弁だとこれは「食べな・あかん」となる。(中略)
 この「……なあかん」の大阪弁だが、時たま、「食べなあかん」と口で言いながら「食べる・ダメだ」と手話が表現されるのにお目にかかる。見る方からは「食べたらあかん」つまり「食べたらダメだ」と正反対の意味になる。「食べな」の「な」の意味を脱落させたまま、音声を機械的に手話に変えたので、正反対の意味になってしまったのである。

 
 この他にも興味深い内容はいくつかありました。



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