TDC Stereo Vividで写真を撮ると長巻きで現像したリバーサルフィルムのひとコマひとコマが少しずつ重なっている。両サイドが二重露光状態になってしまうのだ。
しかし、実際には困らない。長巻きのフィルムをカットして23mm×21mmのリアリストサイズでマウントするとちゃんとこの二重露光部分が入らないようになっている。Vividを手にした多くの人が最初は故障ではないのかと思うようだが、マウントしてみて安心する。
何とステレオ写真大国アメリカにはこの"overlap"が起こらないようカメラを調整してくれる業者がいる。サイトによれば費用は40ドルだそうだ。調整前と調整後のフィルムを比較した画像がココにある。日本からだと送料が往復で60ドル以上だから、調整してもらおうとおもったら合計100ドル以上かかってしまい、私が買ったVividの売値の半分にもなるから現実的ではないが、"overlap"のない仕上がりは心惹かれるものがある。何よりマウントする際のカットが容易になるに違いない。
ともあれ、Vividの修理や調整をやってくれる業者が国内にいるアメリカ人がうらやましい。
写真はJR神戸駅の信号。