ステレオ写真生活

ステレオ写真(平行法)をメインにしたブログです。最近はデジカメばかり。

そこにはアジアのにおいが~モトコー~

2005年10月03日 | 雑記帖

神戸元町高架下商店街のことを通称モトコーというのだそうだ。写真の阪急三宮駅から続く高架下の商店街はピアザkobeといって、靴や洋服などを売るおしゃれな店が多くてモトコーとは性質、いや緯度の異なる商店街だ。阪急三宮駅(もしくはJR三宮駅)からJR元町駅までは北緯35度以上だが、元町駅から緯度が赤道に近くなる。

モトコーのことは、ちょっと変わった場所への潜入記『神戸元町商店街潜入記』西日本なんでもまさぐる会『木曜スペシャル・潜入!モトコー探検隊(前編後編)』が詳しい。みなさんは素人がテレビから録画したテープを売っている商店街など聞いたこともあるまい。いずれも2001~02年のレポートだから今とは変わっているかもしれない。妻は「昔はもっとすごかってんでー」という。

神戸の女の子はこれらの高架下商店街で「値切りのテクを磨くねん」。だが、そのテクを当然のように東北や沖縄で駆使するのはやめていただきたい。まるで世界のどこへ行っても英語が通じると勘違いして、平然と母国語で現地の人間に話し掛けるアメリカ人と同じ。東北の家電量販店の店員はしつこく値切られて困惑していたじゃないか(後ろに並んでいた客たちの視線はみんな夫である自分の背中に突き刺さる・・・)

モトコーの流儀はモトコーで。

※上記2レポートを読むとモトコーに行かなかったら神戸に来たことにはならないと思いました。こんど行ってみます。


女性釣り人ってこんなに多いの?

2005年10月02日 | 雑記帖

舞子公園で驚いた。この公園の海側は岸壁釣りに適したようになっているのだが、かなりの数の女性釣り人がいるのだ。もちろん家族で楽しんでいるお母さんもいるが、明らかに釣り人といった感じの女性も少なくなかった。

釣りは男がするものだと思っていた。千種川でも鮎の友釣りをする若い女性を見かけてびっくりしたものだが、それはひとりだけだった。舞子公園ではいっぱいいるので、それが当たり前のような光景。

社会学者あたりからすれば、とても面白い社会現象だと思うのだがどうだろう?


長田、生田、湊川神社

2005年10月01日 | 雑記帖

長田神社は社格でいえば官幣中社である。すなわち官社の

官幣大社
国幣大社
官幣中社
国幣中社
官幣小社
国幣小社
別格官幣社

という序列で3位ということになる。兵庫県内では名の知れた神社なので官幣大社かと思っていた。ちなみに兵庫県内には官幣中社以上は5社しかない。

官幣大社2社:広田神社、伊弉諾神社
国幣大社:なし
官幣中社3社:海神社、生田神社、長田神社

官幣大社の2社は名前も場所も知らなかった。社格が現在の有名さとは必ずしも一致しないのが興味深い。神戸市民にとっては長田、生田、湊川の3社が最も親しみを覚える神社のようで、規模もこの3社が大きいが、意外なことに湊川神社は別格官幣社で序列最下位である。

神戸市民が「なんこうさん」と呼ぶ湊川神社は祭神が楠木正成。北畠研究会の日本の歴史学講座というホームページにある全国官国幣社一覧をみていると、別格官幣社の祭神はいずれも実在の人物で、皇統につらなるような神話上の主はひとりもいない。楠木正成のような武将を神として祭る神社はすべて別格官幣社となっている。この社格は国家や天皇家に対して功労のあった忠臣を祭る神社に与えられるらしい。なるほどね。

★この後に書いていた文章には認識の誤りがあるため削除しました。


日葡辞書 にっぽじしょ

2005年10月01日 | 雑記帖

あるときふと邦訳の日葡辞書が読みたくなった。日葡辞書は17世紀の初めにイエズス会の宣教師が当時の日本語を採取して作ったポルトガル語による辞書で、室町日本語を音韻の面からも知ることができる貴重な史料だといわれている。岩波書店の邦訳日葡辞書はそれをさらに現代日本語に翻訳したもの。

例えば日葡辞書では日本は「ニッポン」「ジッポン」「ニフォン」などと読まれていたことを記していて、当時ハヒフヘホはファフィフフェフォと発音していたことがこの辞書でわかる。Japanの語源だってジッポンという発音由来なのかと推測することも可能だ。

司馬遼太郎さんのエッセイなどにときどき取り上げられたりしていたので、にわかに興味をもち、買えばいくらかな?と思って調べた。うーむ、岩波書店再販本で3万円近くもする。これはちょっとパラパラめくってみるために買うというわけにはいかない値段である。

そこで神戸市図書館情報ネットワーク詳細検索OPACで検索してみた。あった! 中央図書館と灘図書館に所蔵されている。中央図書館でのロケーションがレファレンスなのは当然としても、灘図書館なんて一般図書だ。灘区民の誰かがリクエストしたんだろうな。邦訳日葡辞書をリクエストする区民がいること自体素敵だが、それに応えた神戸市もエライ。

このシステムは非常に便利だ。自宅で読みたい本が検索でき、近くの市立図書館になければ取り寄せてもくれるし、返すのもその図書館でいい。貸し出し中かどうかもわかる。

取り寄せるのも面倒だから中央図書館に直接行って借りてみた。

感想:やっぱりこういう本は買ったほうがいい。暇つぶしに時々思い出したようにページをめくり、新たな驚きに喜びを見出す、そんな本だ。返す期限が決まっていると、読まなきゃいけないという意識が先にたって楽しめないのである・・・なんていいながら返却期限に遅れてしまった。ごめんなさい。


何で喫茶店ないの?

2005年09月30日 | 雑記帖

東京には空がない、といったのは高村千恵子だが、東北には喫茶店がない、とは喫茶店がどこにでもある西日本の人間が東北へ行ったときの感想だ。

大学の周辺にも喫茶店がないのには驚く。いったい学生はどこで友人と語らうのだろうか。西日本では、関西を始めとしてどんな小都市でも喫茶店がそこここにあって、ヒマな学生だけではなく、近所の住民たちはコーヒーを飲みながら自由な時間を過ごすのである。

昔、ある友人が行きつけの喫茶店に行ってコーヒーを飲み「あら、いつもと味がちゃうね、マスター」と言ったら、店主は「あ、わかりはった?、蒸らす時間を数秒間違えてしもて」と答えたという。詳細は覚えていないが、確かそんな話だった。その友人は特別贅沢な暮らしをしている人ではなかった。どこにでも喫茶店があって、中にはこだわりをもってコーヒーを入れている主人と、ちゃんと味の違いがわかる近所の客がいる。西日本ならではのエピソードだと思う。

写真は山陽駅近くの喫茶店。誰かいるかと思って近くまで寄ってみたら、中高年の客たちががおしゃべりに興じていた。そばで写真を撮ると怪しまれるからちょっと離れて2枚。暗い中にオレンジ色の灯りがともる。とても好きな光景。

もっとも自分はドトールぐらいしか行かない。汗をうんとかいた後で飲むドトールのアイスコーヒーはこの世の飲み物か?と思うぐらい美味い。だが、喉が渇いていないときは普通のコーヒーだ。発汗するしないでこれくらい味が変わる飲み物はない。