(注:当ページは生化学や医学についてほとんど知識の無い者が書いています。英文の解釈も不確かです。)
GABAは経口摂取だと血液脳関門(BBB)を通過できないため、脳・脊髄(中枢神経系、CNS)に到達しない。
このため、BBBを通過できるよう、GABAをエステル化した薬物の研究が進められている。
Selected Gamma Aminobutyric Acid (GABA) Esters may Provide Analgesia for Some Central Pain Conditions.
(選ばれたγアミノ酪酸(GABA)エステル類は、いくらかの中枢神経の痛みを無くすだろう。)
[ Pubmed central ]Perspectives in medicinal chemistry. 2010 August 3.
中枢神経系(CNS)の痛みを緩和する薬として、いくつかのGABAエステル類を取り上げている。
GABAアミド・プロドラッグという、GABAエステル以外でBBBを通過する薬についてもいくつか記載されている。
その中の1つに、Picamilon(GABAのナイアシン・アミド:ピカミロン)がある。
これはBBBを通過するものの、脳脊髄液(CSF)でアミダーゼによる加水分解が行われないとのこと。
(はっきりとは書いてないが、CNSではGABAとして利用されにくい、安全性に問題があるのだと思われる)
それに比べ、エステラーゼはCSFと血漿に存在するため、GABAエステルが加水分解されるとのこと。
(エステラーゼは酵素の一種で、この酵素によりGABAエステルは加水分解され、その結果GABAがCSF内で取り出される)
ついでにPhenibut(ベータフェニルGABA:フェニバット)について。
Phenibut Withdrawal - A Novel "Nutritional Supplement"
(フェニバットの中止 - 新規「栄養剤」)[ ProQuest-CSA ] Clinical toxicology. 2008
バクロフェンと構造が似ている(GABABレセプターに働く)薬。
FDAの承認を得られなかった。依存性、用量増大を招くとのこと。
"most of the administered drug is excreted unchanged" とあるので、
分解されず大部分がそのまま体外に排出されるのだと思われる。
臨床試験中のGABAエステル。
GABAは経口摂取だと血液脳関門(BBB)を通過できないため、脳・脊髄(中枢神経系、CNS)に到達しない。
このため、BBBを通過できるよう、GABAをエステル化した薬物の研究が進められている。
Selected Gamma Aminobutyric Acid (GABA) Esters may Provide Analgesia for Some Central Pain Conditions.
(選ばれたγアミノ酪酸(GABA)エステル類は、いくらかの中枢神経の痛みを無くすだろう。)
[ Pubmed central ]Perspectives in medicinal chemistry. 2010 August 3.
中枢神経系(CNS)の痛みを緩和する薬として、いくつかのGABAエステル類を取り上げている。
- 他の研究者により試された薬物:
ペルフェナジン・GABAエステル、脂質(リピド)・GABAエステル、GABA・ベンジルエステル、コレステリル・GABAエステルなど - 可能性のある薬物:
エチル・GABAエステル、ブドウ糖・GABAエステル、ジエチルアミノエタノール・GABAエステル、コレステロール・GABAエステルなど
GABAアミド・プロドラッグという、GABAエステル以外でBBBを通過する薬についてもいくつか記載されている。
その中の1つに、Picamilon(GABAのナイアシン・アミド:ピカミロン)がある。
これはBBBを通過するものの、脳脊髄液(CSF)でアミダーゼによる加水分解が行われないとのこと。
(はっきりとは書いてないが、CNSではGABAとして利用されにくい、安全性に問題があるのだと思われる)
それに比べ、エステラーゼはCSFと血漿に存在するため、GABAエステルが加水分解されるとのこと。
(エステラーゼは酵素の一種で、この酵素によりGABAエステルは加水分解され、その結果GABAがCSF内で取り出される)
ついでにPhenibut(ベータフェニルGABA:フェニバット)について。
Phenibut Withdrawal - A Novel "Nutritional Supplement"
(フェニバットの中止 - 新規「栄養剤」)[ ProQuest-CSA ] Clinical toxicology. 2008
バクロフェンと構造が似ている(GABABレセプターに働く)薬。
FDAの承認を得られなかった。依存性、用量増大を招くとのこと。
"most of the administered drug is excreted unchanged" とあるので、
分解されず大部分がそのまま体外に排出されるのだと思われる。
臨床試験中のGABAエステル。
- BL-1020(CYP-1020)…ペルフェナジン・GABAエステル。統合失調症用、抗精神病薬。
(全文)Cypress Bioscience In-Licenses BioLineRx's Novel Antipsychotic
(Cypress Bioscience社による新しい抗精神病薬について) [ Cypress Bioscience, Inc. ] Jun 20, 2010 04:38 ET
フェーズ2b試験において、急性統合失調症で有効だったとのこと。
(要約)An Open-Label Tolerability Study of BL-1020 Antipsychotic: A Novel Gamma Aminobutyric Acid Ester of Perphenazine.
(BL-1020抗精神病薬のオープンラベル耐性調査:新しいペルフェナジンのγアミノ酪酸エステル) [ Pubmed ] 2010 Oct 1.
治療を要する錐体外路症状(EPS)患者(10人)が出た。そのほか副作用は不眠症(6人)、
錐体外路障害、頭痛、パーキンソン症候群、振戦、高プロラクチン血症(各3人づつ)とのこと。
この要約では試験対象者が全部で何名いたのか分からないので割合は不明。