Lumiere Mondiale

パリ在住のピアノ留学生のブログ。

レッスン

2006-04-20 06:57:05 | Weblog
バカンス中だけど 先生(アシスタントの ルサージュ先生)が

演奏旅行に日本に(うらやましい(笑))行くということで、

バカンス後の分のレッスンの振り替えがありました。

この間もあったんだけど、調子が悪くて休んだので、今回はなんとなく

とっても気合が入ってました。私がね。(笑) 


春は毎回どこか悪くなる、それがどうやらストレスのせいだ、

という話を電話でしてあったので 先生はその話に突っ込んできました。

それで10分ほどその話をして・・・

なんだかとても嬉しかった(泣)

生徒の人間としての形成過程に興味を持ってくれる先生というのは

貴重でありがたいもの。

何よりも、やはりバリバリの現役ピアニストだから、よくわかってる。

アドバイスが経験に基づいてるから、説得力もあるし信頼も置けます。

先生が言うには、私は、すごく音楽家なこと(音楽的なものを持っていること)

が外に伝わるんだけど、その音楽的なものが出るときに

なにかが引っかかっていてそのまま出ていない感じがする、

とのこと。

だから、人生でも同じことをしているんじゃない?と先生。

そうかぁ、悩みや思ったことを溜め込んで頑張ってるかもしれない。

意外といろんな事に気を使ってるのかもしれない。(自分で言うな(笑)

どこかにコンプレックスがあってそれが引っかかってるのかもしれない。

うーん。

ピアノを弾いているときは本音で容赦なく外に全部さらけ出しているつもりだったけど、

弾くときも、いろいろ技術的なことやなんかに引っかかってることがあって

それに惑わされて気を遣いすぎてるのかなぁ。

なんだろう。


そして、室内楽を沢山して、ピアノを弾くときに外に耳をむけて、

空間の音と対話をして弾きなさい、と言われました。

彼いわく ソロではうまいけどアンサンブルが出来ない人は結構いるけど、

そういう人はソロのときでも 自分の周囲の中に篭って弾いていて

空間に放たれた音楽を聴いていない、

だから ソロでも空間で音楽できるようになるために、

室内楽で耳の範囲を広げなさい、と。

そうかぁー。

先生の言いたい事わかるなぁ。

ステージなんかで、急に耳がホールの客席から聴いている様な、客観的な耳、

空気と音がよぉく混ざった瞬間ていうのかな、

それを聴いてる耳になることがあって、

きっとそれが一瞬じゃなくなると、人と音楽で対話できるようになると思う。

あーあ、ピアノ弾くってすごいことだー。ピアニストってすごいんだなぁ・・