前略、路の上より ~Saigon Street View~

4年間の記者生活を経て、サイゴン生活再び。
バイクの洪水に揉まれながら第二の故郷で癒され、翻弄される日々を伝えます。

中秋節、暦の上より

2014-09-05 12:39:27 | 日記
みなさんこんにちは。サイゴンは2日ぶりの本格的な雨に見舞われた昼下がりです。
今夜はスペイン人の友人の誕生日パーティーなので、夜は晴れて欲しいなあと願うばかり。

さて、この時期ベトナムは中秋節をお祝いする月餅や、キャラクターものの提灯が街中で売られています。
月餅に関しては、中元やお歳暮のごとく、会社や個人で贈り合う風習があります。先週末に、中部ダナンへ向かう飛行機に乗ったら、乗客の多くが月餅の入った紙袋を手にしていましたね。
きのう小包を送りに訪れた近所の郵便局では、遠く離れた親戚や友人に贈るのか、月餅1個を手に発送手続きをしている女性が居ました。

月餅にかけるベトナム人の情熱を感じます。が、あまりに過熱してるのか1ヶ月以上前から露店で現物を売っているのにはちょっと驚きです。ある程度、保存が利きそうなのはわかりますが、気温が30度を越える日も珍しくないサイゴン。しかも月餅の中身は、ゆで卵とか豚肉が入ってるものもあり、それでいて賞味期限が半年ぐらいで常温保存できるって一体・・。
最近は様々なフレーバーも多種出ていて、紫芋とかココナッツならまだ良いのですが、ドリアンって・・・。

そんなわけで季節の風物詩としては、遠くから微笑ましく眺めますが、決して口にしたいとは思えなくなっていました。
そんな在住10年目の中秋節。
めちゃくちゃうまい月餅に出会ってしまった・・・。

取材で訪れたカフェで、親しいお客さんや友人への贈答品として手作りしたという逸品。
大量生産されている商品が、1時間足らずで出来てしまうのに対し、こちらは4日間をかけてじっくり作るのだとか。もちろん保存料を使っていないので、1週間以内に食べてね、と言われました。
甘さ控えめ、具材もシンプル。豆本来の味が濃くて、美味しい。
ちょうど中部への出張の前日にもらったので、出張先で長崎から来られたお客様やベトナム人のスタッフと一緒に頂きました。
一口ずつ切り分けて、あっという間に売り切れ!何年も月餅を食べているベトナム人が「こんなにおいしいのは初めて」と喜んでくれました。
リップサービスを差し引いても、次から次に口に放り込む彼らの姿がそのおいしさを代弁しているようでした。

花より団子のわたしですが、今年の中秋節は、きれいな月が拝めたら良いなあ。

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