地震の恐怖

例の地震です。被災者です。私は震度６弱の地域におりました。
マンションの玄関ドア周辺には亀裂が入り、所々ひび割れ、外壁の一部はものの見事に崩れました。倒れたものの下敷きにならなかったのは、奇跡です。
揺れがおさまってからしばらくは、外に出た方が良いのか、このまま室内にいた方がよいのかに悩みました。窓の外を見ると、向かいのマンションの方が階段で避難している様子が見えました。すぐ下の道路には避難してきた人たちが何人もいて、それを見て初めて避難しようと決意して、近くにあったリュックサックに、タオル、前夜に買ったお菓子、財布、届く範囲にあった洋服を２着くらいをつめて、外に出ました。近所を少し歩いてみると、被害の大きいところはブロック塀が倒れていたり、ガラス窓が割れていたり、マンションの外廊下の部分が崩れていたり、道路に亀裂が入っていたり、鳴りっぱなしの非常ベルの音、「おか～さ～ん」と泣き叫びながらマンションの呼び鈴を押し続ける子供の声、公衆電話には誰かと連絡をとろうとする人が長蛇の列を作り、余震が来ると子供の泣き声・・・不謹慎かもしれないけれど、ドラマを見てるみたいでした。公園や少し広い駐車場などでは避難してきた人たちが地べたに座り、コンビニなどで買ってきたパンなどをほおばる姿や、携帯で電話をかけ続ける姿、ただ呆然と建物を眺める人。しばらくすると救急車や消防車のサイレンも鳴りだしました。私は余震がおきるたび、恐怖にただただ涙ぐむだけでした。いまだ、避難所で生活を送っておられる方もいらっしゃると思います。私は被害の少なかった地域に避難して、少し落ち着いてきましたが、昨日の震度４の余震の時は悲鳴をあげてしまうほど恐怖でした。誰かが机をガタっといわせるだけで、また地震か？と怯える毎日です。