ハンギョン…
お前の声が聞こえたような気がして、振り向いた。
今日の記念すべきコンサートを祝うべくレセプション会場に居ても、お前のことが気になってなんとなく落ち着かない。
雪のように白い肌が青みを増しているようで、お前に会った時から気になって仕方なかった。
案の定この祝賀会には欠席するとマネージャーから聞いて、俺はお前の部屋に走ったんだ。
「大丈夫だから、早く行けよ」
顔も上げずに俺の背中を押すお前に追い出されたけど、開けられることもないそのドアの向こうで俺を呼んでいるように思えてならなかった。
でも立ち止まってはいられない。
俺はココでの自分がすべき役割を十分過ぎるほどわかっているつもりだ。
なんとなく緊張した面持ちのメンバーと綺麗に彩られた料理を囲みながら、今日の主催者の登場を待つ間、俺はiphoneを取りだした。
トゥルルル トゥルルル トゥルルル…
出るはずの無い携帯に何度も掛けてしまう。
それがお前の優しさだって痛いくらいにわかっているけど…
ほんとなら俺の隣で今頃頬いっぱいに食べ物を詰め込んだお前と談笑しているはずだったと思うと、声だけでも聞きたくてたまらなくなるんだ。
“今終わったから。すぐそこに行くよ”
簡単にメールを飛ばすとマネージャーと分かれてホテルのエレベーターの前に駆け付けた。
なぜだかかなり前に分かれたはずのメンバーがまだそこに居る。
「ハンギョン兄さん、何焦ってるの?」
俺の行動を見透かしたようにニヤニヤしながら問うてくるメンバー。
何か言い訳を考えたいとこだけど、今日はもう頭ん中がヒチョルのことで埋まっててこいつらに構っている暇がない。
運良くすぐに下りてきたエレベーターに飛び乗ると、一緒に乗り込んで来そうなメンバーの目の前でその扉を閉めてやった。
ピンポーン
玄関チャイムを鳴らすとすぐにドアが開いた。
明りのほとんどないその室内に夜景の淡い光がうっすらと拡がり、バスローブだけ羽織っているお前の顔を一層白く際立たせている。
「ヒチョル、大丈夫?」
俺より一回り小さいお前の体を抱きしめると、お前は俺の肩に顔を埋めながら軽く頷いた。
シャワーを浴びたのだろう。
まだ湿り気のあるその髪にそっと唇を落とすと、お前はぴくんと反応して俺の体を押しのけた。
「何?どうしたの?」
俯いたまま顔も上げようとしないお前に俺は焦って、少し強引にその腕を掴んだ。
「どうもしない…どうもしないけど…」
「じゃあ、何?」
「………」
「まだ、気分悪い?」
「…そうじゃない…」
「じゃあ何だよ?言ってくれなきゃわかんないだろ」
いつもと違うお前の様子に俺は少しイラついて声を荒げてしまった。
「ごめん…」
俺の掴んだ痕が少しピンク色に残るその細い腕を擦りながら、お前はまだ表情を隠すように顔を上げないでいる。
「…ハンギョン…俺たち…少し離れた方がよくないか?」
はぁ?
何言って。
「なんだよ、ソレ。突然…わけわかんねぇよ」
俺はお前の肩を掴み揺らした。
「…突然じゃない…そう…俺の中じゃ突然じゃない…」
やっと顔を上げたお前は、大きな瞳に溢れんばかりの涙を蓄えていた。
泣くもんか…
そう堪えているお前のその表情を俺はしっかりと捉えて、そして大きく深呼吸した。
俺まで感情的になったら負けだ。
冷静にならなくては。
「ヒチョル。俺はお前と離れていた4日間がすごく長くて、すごくお前に会いたかった。お前の声を聞きたくて、こうやってお前に触れたかった。俺はお前と離れたくないよ」
「俺だって…だけど…」
今度はヒチョルが話すのをゆっくり待つことにした。
「ハンギョンの香港での仕事…北京での仕事…ネットで見てた」
「うん」
「そして…今日改めてお前の居場所はココであって、そして俺がお前を独占しているのはおかしいんじゃないかって…」
ああ…
「でも、俺はお前が傍に居ないとダメで…だから…だから…」
ぷっ もう矛盾してるじゃん
「こうやって会ったりしたらいけないんだ…もう離れてなきゃ…」
「どうしてそうなるかな…ヒチョル、俺の目を見て。そして俺の話しを聞いて」
堰を切ったようにとめどなく流れるその涙を、俺は掬うように軽くkissをした。
俺を見つめる愛しい瞳。
絶対に失いたくない。
そう。だから。
「ヒチョル、俺たちは芸能人の前に一人の人間だよな?周りのことを今考えずに返事をして」
「うん…」
「ヒチョル、俺はお前を愛している。お前はどうなんだ?」
「俺だって…俺だってハンギョンを愛しているよ。どうしようもないくらい」
「じゃあ、離れるのはおかしいだろ?今までだって遠く離れてても何の問題もなかったじゃないか。それは俺たちがお互いを想っているから…だから距離は離れていても心は一時も離れなかったんだ。そうだろ?」
「うん…」
俺は泣きはらしたお前の目がなんだか兎のように愛らしくて、唇でまた触れてみた。
少ししょっぱい涙の味がした。
そのままお前の唇まで滑り落ちようとしたときに
くぅ~
お前の腹の音がした。
「ぷっ、何だよこんな時に」
「し…仕方ないだろ。腹減ってるんだから」
「あはは。そうだよな。よし、今から飯行こう!」
こうやって繋いだ手を離さないよう、一緒に歩いて行こう。
俺にはお前しかいないのだから。
(出所:herween的空間)
お前の声が聞こえたような気がして、振り向いた。
今日の記念すべきコンサートを祝うべくレセプション会場に居ても、お前のことが気になってなんとなく落ち着かない。
雪のように白い肌が青みを増しているようで、お前に会った時から気になって仕方なかった。
案の定この祝賀会には欠席するとマネージャーから聞いて、俺はお前の部屋に走ったんだ。
「大丈夫だから、早く行けよ」
顔も上げずに俺の背中を押すお前に追い出されたけど、開けられることもないそのドアの向こうで俺を呼んでいるように思えてならなかった。
でも立ち止まってはいられない。
俺はココでの自分がすべき役割を十分過ぎるほどわかっているつもりだ。
なんとなく緊張した面持ちのメンバーと綺麗に彩られた料理を囲みながら、今日の主催者の登場を待つ間、俺はiphoneを取りだした。
トゥルルル トゥルルル トゥルルル…
出るはずの無い携帯に何度も掛けてしまう。
それがお前の優しさだって痛いくらいにわかっているけど…
ほんとなら俺の隣で今頃頬いっぱいに食べ物を詰め込んだお前と談笑しているはずだったと思うと、声だけでも聞きたくてたまらなくなるんだ。
“今終わったから。すぐそこに行くよ”
簡単にメールを飛ばすとマネージャーと分かれてホテルのエレベーターの前に駆け付けた。
なぜだかかなり前に分かれたはずのメンバーがまだそこに居る。
「ハンギョン兄さん、何焦ってるの?」
俺の行動を見透かしたようにニヤニヤしながら問うてくるメンバー。
何か言い訳を考えたいとこだけど、今日はもう頭ん中がヒチョルのことで埋まっててこいつらに構っている暇がない。
運良くすぐに下りてきたエレベーターに飛び乗ると、一緒に乗り込んで来そうなメンバーの目の前でその扉を閉めてやった。
ピンポーン
玄関チャイムを鳴らすとすぐにドアが開いた。
明りのほとんどないその室内に夜景の淡い光がうっすらと拡がり、バスローブだけ羽織っているお前の顔を一層白く際立たせている。
「ヒチョル、大丈夫?」
俺より一回り小さいお前の体を抱きしめると、お前は俺の肩に顔を埋めながら軽く頷いた。
シャワーを浴びたのだろう。
まだ湿り気のあるその髪にそっと唇を落とすと、お前はぴくんと反応して俺の体を押しのけた。
「何?どうしたの?」
俯いたまま顔も上げようとしないお前に俺は焦って、少し強引にその腕を掴んだ。
「どうもしない…どうもしないけど…」
「じゃあ、何?」
「………」
「まだ、気分悪い?」
「…そうじゃない…」
「じゃあ何だよ?言ってくれなきゃわかんないだろ」
いつもと違うお前の様子に俺は少しイラついて声を荒げてしまった。
「ごめん…」
俺の掴んだ痕が少しピンク色に残るその細い腕を擦りながら、お前はまだ表情を隠すように顔を上げないでいる。
「…ハンギョン…俺たち…少し離れた方がよくないか?」
はぁ?
何言って。
「なんだよ、ソレ。突然…わけわかんねぇよ」
俺はお前の肩を掴み揺らした。
「…突然じゃない…そう…俺の中じゃ突然じゃない…」
やっと顔を上げたお前は、大きな瞳に溢れんばかりの涙を蓄えていた。
泣くもんか…
そう堪えているお前のその表情を俺はしっかりと捉えて、そして大きく深呼吸した。
俺まで感情的になったら負けだ。
冷静にならなくては。
「ヒチョル。俺はお前と離れていた4日間がすごく長くて、すごくお前に会いたかった。お前の声を聞きたくて、こうやってお前に触れたかった。俺はお前と離れたくないよ」
「俺だって…だけど…」
今度はヒチョルが話すのをゆっくり待つことにした。
「ハンギョンの香港での仕事…北京での仕事…ネットで見てた」
「うん」
「そして…今日改めてお前の居場所はココであって、そして俺がお前を独占しているのはおかしいんじゃないかって…」
ああ…
「でも、俺はお前が傍に居ないとダメで…だから…だから…」
ぷっ もう矛盾してるじゃん
「こうやって会ったりしたらいけないんだ…もう離れてなきゃ…」
「どうしてそうなるかな…ヒチョル、俺の目を見て。そして俺の話しを聞いて」
堰を切ったようにとめどなく流れるその涙を、俺は掬うように軽くkissをした。
俺を見つめる愛しい瞳。
絶対に失いたくない。
そう。だから。
「ヒチョル、俺たちは芸能人の前に一人の人間だよな?周りのことを今考えずに返事をして」
「うん…」
「ヒチョル、俺はお前を愛している。お前はどうなんだ?」
「俺だって…俺だってハンギョンを愛しているよ。どうしようもないくらい」
「じゃあ、離れるのはおかしいだろ?今までだって遠く離れてても何の問題もなかったじゃないか。それは俺たちがお互いを想っているから…だから距離は離れていても心は一時も離れなかったんだ。そうだろ?」
「うん…」
俺は泣きはらしたお前の目がなんだか兎のように愛らしくて、唇でまた触れてみた。
少ししょっぱい涙の味がした。
そのままお前の唇まで滑り落ちようとしたときに
くぅ~
お前の腹の音がした。
「ぷっ、何だよこんな時に」
「し…仕方ないだろ。腹減ってるんだから」
「あはは。そうだよな。よし、今から飯行こう!」
こうやって繋いだ手を離さないよう、一緒に歩いて行こう。
俺にはお前しかいないのだから。
(出所:herween的空間)
いいね…好き~~~
また訳させていただいてはいいかな~~~
芹香ちゃん~~させて!させて!
「食事中、ハンギヨンはきっとヒチョルに電話した。」
私はあの写真を見て、そう思いました。
ハンチョルファンのこころは一緒だ。
好きって言われるだけで、本当に嬉しいよ。
また訳してくれるの?
猪ちゃん、本当にありがとう。
また猪ちゃんに好きって言われるFFを作るねww
これは、王力宏の「唯一」を聞きながら作ったんだ。
このFFは「不完整的旋律」を書いてから考えたものなの。
もしよかったら、読んでみてね。「不完~」の方はすごく切ないけど^^;
そうそう。ハンチョルファンはみんなあの写真を見て同じことを思ったよね。
王力宏さんはすごくカッコいいし、歌を書けるし、完璧だ。
kiss goodbye大好き。
あ~でも、ハンチョル前提のシチョルだったから、シチョルファンの子にはちょっと不評だったかも^^;
まぁ、芹香はハンチョルファンだから、シチョルCPは元々不得意だけど(><)
芹香はね、王力宏のファンでもあるんだw
だから、ハンギョンがkiss goodbyeを弾いてくれた時はすごくうれしかったよw
見たら、すぐ倒れるほどな好き。
でも、武術をするハンギョンも超カッコいいね
http://www.tudou.com/programs/view/es81jZWaWko/
芹香もね~大好きなんだ、男の人がピアノ弾いてる姿w
あ~~ この動画のハンギョンすごくカッコいい!! こねこさん、教えてくれてありがとうw
もう、何回も繰り返して見ちゃったw
実は、私は元々ヒチョルのファンだ。
でも、ハンギョンの本当に頑張っていた姿を見て、私は深く心を打たれた。
ハンギョンのふるさとは中国東北部の黒竜江。
中国東北の男の人はすごく強靱、男らしい。
この強さが私の心を迷わせたかもしれない。
ハンギョンの強さと優しさがヒニムの心を迷わせたかもしれない。
芹香は逆なの。ハンギョンを好きになって、いつも近くにいるヒチョルを好きになったw
ハンギョンは優しいイメージがあるけど、こうやって武術をしたりすると男らしいなって思う。
こねこさんが、二人を好きでよかった。
だから、こうやって話しができるんだものww