妻と娘とペットが出て行った!

幸せだった。妻も娘も最高の宝物だった。ただそう思っていたのは自惚れ屋の私だけだったかも。さあ、宝を取り戻そう。

一人の愛宕神社

2007年04月30日 20時12分11秒 | Weblog
今日も同じく引越の準備。
筋肉痛にスリキズ、そして睡眠不足。
まるで囚人の強制労働だ。

こんなこと一日中やってたら気が狂いそう。
古いお守り、破魔矢、お札も出てきたことだし、気分転換も兼ねて近くの神社へ行ってみた。

車で10分のところにある「愛宕神社」へ。
室見川の傍の丘の頂上にあるこの神社は、福岡の名所の一つとしても数えられている所。
特にここから見ることが出来る福岡タワーを中心とした180度のパノラマ夜景は人気だ。

近いこともあって、家族で3、4回来た。
七五三の時ここで撮った娘の写真は、まだダンボールにも入れず壁に掛かっている。
まさかここに一人で来ることがあるとは・・・

お賽銭を入れ、鈴の緒を大きく振りお参りをする。

「以前のように、再び3人でここに来れますように」

たいして普段信仰心があるわけでもないのに、都合のいい神頼み。
だからお願いは一つだけにした。

前は娘と手をつないで降りた長い石段を、今日は一人で。
前来た時よりも石の数が増えた感じがする。
気分転換で来たけど、辛さが増しただけか。

さぁ、帰ってまた片付けだ。

毎日増える宝物

2007年04月29日 23時56分45秒 | Weblog
以前東京にいた頃、10回以上の引越を経験している。
次の新しい住居へ移るための準備は、いつもワクワクで楽しかった。
何かが待ってる期待感がいっぱいで片付けをしてた記憶がある。
でも今回はあまりにも違いすぎる。
引越がこんなに辛いとは。

次から次に出てくる娘の思い出。
私に毎日書いてくれた手紙、ママ譲りの器用さで折った折り紙、失くして探していたキャラクターグッズ・・・
どれ一つとして捨てられない。
それらを一つ一つダンボールにつめていく。
いつしか満杯になっている。
自分の物は平気で捨てられるのに、娘が使っていた短くなった色鉛筆さえ箱の中に。

片付けながら、少しずつ私の宝物が増えて行く。
宝の箱は、気がつくと2箱目。

でも毎日増える宝物も、引越の準備が終わったらストップしてしまう。
早く新しいものを手渡しでもらわなくちゃ。

あれ、松坂大輔は?

2007年04月28日 23時29分07秒 | Weblog
やってもやっても引越の準備が進まない。
いくらリサイクルショップに大型のものを引き取ってもらったとはいっても、半端じゃない量がまだ残っている。
そりゃそうだ、ここに引っ越してきた時は、4t車2台だもの。
それにその時はまだ娘も赤ん坊だったから、その後娘のものがそうとうプラスされているはずだし。
一人でやろうというのが所詮無理な話だ。
前回の引越では妻と会社の部下2人が手伝ってくれて、4人でやったぐらいだから。

でも今さら開き直っても、引越予定日は近づいてくる。
一人だろうとやるしかない。

朝まで作業していたら、8時からBSでメジャーリーグの放送が始まった。
今日は松坂と松井の初対決。
これは見逃すわけにはいかない。
よし、ここで試合終了まで休憩だ。
イスにもたれて試合の始まりを待つ。

いかん、ちょっとウトウトしてしまった。
あれ、松坂じゃなく岡島が投げている。

ちょうど松坂が投げている間、眠ってしまったようだ。
何やってんだろうね。

さあ、作業開始。

ゆりかご

2007年04月27日 23時31分18秒 | Weblog
リサイクルショップの引き取りにも出さず、どうしょうか迷っていたゆりかご。
でもやっぱり今度のマンションでは置くスペースがない。
結局オークションに出してみた。
そして結構いい値で落札された。

家ではゆりかご、イスは取り外しが出来、カーシート、カーチェアにも使える優れものだ。
アメリカ製で、あまり見かけない珍しさから衝動買いしたもの。
ちょっと自慢の一品だった。

娘が生まれたばかりの頃は、暇さえあれば「赤ちゃん本舗」をはじめ、いろんなところでベビー用品を探しまくっていた。
もちろんネットでも。
ほとんど同じ用途に使うものでもデザインが気に入ると買って帰り、妻に呆れられてたっけ。
でもそれも楽しく、幸福だった。

今回落札してくれた家では、きっと愛情一杯にあふれているはず。
両親の愛とまわりの祝福の中、ゆりかごで優しくスィングするんだろう。
その幸福な状態でずっと行くように祈りたい。
6年たってしくじってしまった私としては、娘のあの時の姿が目に焼きついているから本気でそう思う。

そして落札してくれた人に「縁起が悪い」と言われないよう、早く元に戻らなくちゃ。

10年日記

2007年04月26日 23時11分18秒 | Weblog
10年日記を結婚した時から付け始めた。
妻と私とで交互に毎日書いていく日記。
何年前の今日は何があったか、何をしたか、一目瞭然でわかるのが楽しい。
そんな日記もいつの間にか書かない日が増えて行き、ここ2年ぐらい前から自然消滅的にはなっていたけど。

今日思い出して、久しぶりに10年日記を開いてみた。
2001年、6年前の今日は、娘がやっとハイハイを始めたことが書いてある。
覚えている。
嬉しそうにハイハイで私のところへ来る娘の姿を。
一日一日、目に見えて成長していってた頃だ。
間違いなくこの頃は、笑いにあふれていた。
最高のプレゼントを得た喜びと、感謝でいっぱいだった。

この時の映像もたくさん残っている。
でも私の手元にはない。
ビデオはすべて妻の実家へ。

6年前の今日の記録を、娘のハイハイを見たい。
いや、今一人で見る方がもっと辛くなるか。
それでも辛くなるだろうけど、やっぱり見たいな。

ダンボールは「グッデイ」へ

2007年04月25日 23時48分32秒 | Weblog
まだ引越業者が決まってないが、引越の準備だけは進めなくては間に合わない。
そのために必要なのがダンボール箱。
業者が決まればサービスで持ってきてくれるが、それまでは自分で入手しなくてならない。

と言うことで、まず近くのスーパー「マルキョウ」へ。
値段も安く、遅くまでやっているのでよく利用するスーパーだ。
「ダンボールもらえますか?」
店員は快く倉庫へ案内してくれ、引越に使うことを告げると丈夫な箱を、それもまだ中に商品が入っているものをわざわざ空けて渡してくれた。
さすが地元密着のサービスを心がけているマルキョウ。
引っ越すまでは、最後までここで買おう。

次にお馴染み100円ショップ、「ダイソー」
ここもマルキョウと同じく、快く箱を開けてくれた。
東京へ行っても、ダイソー、利用しますよ。

最後にここも結構利用しているホームセンター「グッデイ」。
九州で60店舗ほどある大型ホームセンターだ。
店に入ると、ちょうど商品を出し箱をつぶしているところに出くわしたので、同じように声をかけてみた。

「一つ、10円になります」

「はぁ?」

「いや、商品が入ってた箱、今つぶしてるやつだよ」

「はい、商品が入っていた箱は、一つ10円でお売りしてます」

予想してなかった答えに一瞬唖然としてしまった。
先の2社の応対後だったから、余計に「?」になってしまった。
本来販売目的ではないものを当たり前のように販売することに、店員にいくつか質問をあびせてみた。
でもその若い店員もしどろもどろにしか答えられない。
会社の方針だったらしょうがないか。

ちょっとこの会社、気になったので帰ってからホームページを見てみた。
事業内容の中に、
「採算度外視のボランティアでなく「ビジネス」として継続できる技術力がグッデイの特徴」
というのがあった。

なるほど、ただでダンボールをお客に上げることは、ボランティアか。
それを10円で販売することが、「ビジネス」として継続できる技術力ということなんだろう。
納得。
そこまで徹底しなくちゃ、売上高340億円にはならないよね。

「皆さん、九州地区でダンボールが必要な方、グッデイへどうぞ。
 どんなサイズでも10円で手に入りますよ」

オムライス

2007年04月24日 23時55分53秒 | 
最初は曜日も間違ってた週2回のゴミ出しも何とかできるようになった。
でもゴミ袋の中味は2ヶ月前とあきらかに違っている。
カップめんの箱、ホカ弁やコンビニの弁当箱、インスタント物の袋・・・。
ほとんどがファミリーしか住んでいないこの6階立てのマンション。
多分、私が出すゴミだけが他のゴミ袋の中味と違ってる気がする。

こんなのばっかり食べてたら、体にいいわけないよね。
栄養なんてあったもんじゃない。

そこで今日は料理に挑戦してみた。
メニューは「オムライス」
妻の得意だったやつ。
見た目はけっこうよく出来た。
でも、やっぱり自分で作った料理はうまくない。

今でも妻は、たまには作っているだろう。
だって娘の大好物だから。

「やった!パパ、今日はオムライスだよ」

娘の喜ぶ声を思い出す。

もうあのオムライス、食べることないのかな。
妻には言わなかったけど、本当は娘より私の方がもっと大好物だったんだ。

引越し代

2007年04月23日 23時17分51秒 | Weblog
東京まで引越し代はいくらかかるか?

引越し業者4社に見積りをしてもらった。
すべてCMでお馴染みの会社ばかり。
以前名も無いような小さな引越し業者に頼んで、大切なLPレコード約100枚ほど紛失された苦い経験があるため、多少高くても安心できる大手にすることにしている。

まず最初に来たA会社。
見積り金額は、「50万円」
予想金額をはるかにオーバー。
しかし、残りの3社はほぼ同じ金額。
何とか20万円代で納まりそうだ。

でも最初の50万円って、何?

リサイクルショップに②

2007年04月22日 13時23分44秒 | Weblog
昨日に続いて、今日も別のリサイクルショップが引き取りに来た。
昨日買取を拒否されたまだバブルの名残が見える重量感一杯のサイドボードにベッド2台、それと滑り台。

「しめて10,000円になりますが」

昨日の件があるので、よしとしよう。
購入価格の40分の1か。
次商売するなら、リサイクルショップにしょうかな。

今日引き取られた物の中で一番安価な物、でも一番手放したくなかったのが、ベランダに置いてあった「滑り台」だ。

「パパ、見て!」

自慢げに何回も滑ってみせてくれた。

「あすかの家にもあるよね」

同じ物をショップで見つける度に娘はこう言っていた。
娘のお気に入りだった。
でもこれは持って行けない。
この部屋みたいに広いベランダも庭もないところへ行くんだから。

それからベッドを運ぶ時、下から解体してある小さなベッドが出て来た。
ベビーベッドだ。
娘が生まれて、彼女が初めて使ったベビーベッドだ。

「一緒に持って行きましょうか?」

業者の問いかけに、ただ首を横に振った。
今後使う予定は全くないし、これこそ今回持って行っても邪魔にしかならない。
分かっているけど・・・

今妻に聞きたい。

「君はこのベッドまで捨てられるか?」

リサイクルショップに①

2007年04月21日 18時16分17秒 | Weblog
妻の好みもあり、エスニック調で家具を揃えていた。
籐製のドレッサー、チェスト、ランドリー、ハンガーラック、他小物類。
一つ一つは大したないが、まとめればまあまあの金額になる。
そして今日、近くのリサイクルショップがこれらを引き取りに来た。

「全部で2,000円です」

それも他にウッドテーブル、イス、ビデオラック×6も加えてである。
買うときは高いが、売る時は安いもんだ。
持って行っても東京の部屋では物理的に置けないだろうし、しょうがないか。

他に一番高価であるスペイン製の大型サイドボード、ベッド2台は、引き取り不可らしい。
引きとってもいいが、廃棄料として43,000円かかるとのこと。

「ふざけんな!」

これはこちらからお断りした。
明日、また別の業者が来る。

思い出の物が少しずつこの部屋から去っていく。
それも安い値段で。
でも思い出の中味は、決して安っぽくないから。