今朝、ニューヨークの健康保険の団体から、
パンデミックの中での、若者のメンタルヘルスについて
今月23日に開催されるオンラインシンポジウムの案内が届いていました。
専門家も参加するオープンディスカッションで、不安に思うこと、ストレスに感じること、
自分が経験した思いなど、当事者が参加してなんでも自由に話しましょうという内容のようです。
新型コロナでは入院を伴う重症化や死亡率の高さから、
中年以上の大人や高齢者への対応へフォーカスしていることが長く続いていました。
ワクチン接種もこれらの人々が優先されています。
ここにきて、新型コロナそのものの症状は軽いものの、
長引くパンデミックにより、若者の間で心身の不調の深刻化が浮き彫りになってきています。
肥満や摂食障害、自傷行為、孤独やストレスによる体調不良、家庭内でのDVや虐待などが多数報告されています。
CDCのオンライン調査によると、回答した若者の63%が不安や鬱の深刻な症状に悩まされているとのこと。
Young People Hit Hardest By Loneliness And Depression During Covid-19
https://www.forbes.com/sites/williamhaseltine/2021/04/13/young-people-hit-hardest-by-loneliness-and-depression-during-covid-19/?sh=64e04e355f0b
先日も子どもの学校からお知らせがあり、不安やストレスに悩んでいる生徒が
オンラインで個別またはグループでカウンセリングが受けられるようなプラットフォームを作るとのことで
その説明会がありました。
登録しておけばどの生徒も、辛い時にはいつでもカウンセラーに相談できるような仕組みだそうです。
確かに、肉体的には回復力もあるし重症化もしにくいからと
若い世代にはひたすら我慢と自粛を要請して、対応が後回しになってきた面は否めません。
しかも身体は動けるのだからと、パンデミックの間、仕事や医療の主な担い手でもあったわけです。
20代までの時期というのは、なんでも自由に挑戦できて、試行錯誤を繰り返しながら
自分の将来を考え、多くの人に出会い、人間関係を培っていく時間。
大人にとっても未知の出来事がずっと続いて不安になる中で、
感受性の強い若者や子どもたちが一層不安に駆られても不思議ではありません。
「我慢しなさい」以外の、前向きな言葉や提案を大人もかけられるように
少しでも子どもたちが明るく過ごせる時間を考え、増やしていきたいです。