そんな○○に魅せられて

NYCのスクールバス

6月になりました。
今月でアメリカの学校の年度は基本的に終わりです。
夏休みに向けて、ほとんどの学校では、もう授業は消化試合みたいな雰囲気です。
制服のない学校では、ラフな格好で登校する子どもたちの姿も見かけます。

先日、日本で事件の現場となってしまったスクールバス。
NYCでももちろん、登下校にスクールバスは利用されています。
朝と午後の登下校時には、こんなバスが市内のあちこちで見られます。


(https://nypost.com)

乗車定員の違いで大きさもいろいろあります。
運営会社が違っても、外観の基本はこの少しオレンジがかった黄色に黒のラインですね。

利用方法は、児童生徒の一人一人の自宅の前か、ごく近くの乗降スポットにバスが停車して
基本的には4年生までは保護者が乗車と降車には必ず付き添い、バスの運転手と子どもの引き渡しを確認します。
付き添いの大人はバス利用開始前に登録が必要で、止むを得ず他の大人(例えば級友の保護者など)が
付き添う場合は、事前連絡の上、保護者が署名したレターを運転手に渡すか見せるかしないと
子どもの引き渡しは拒否されます。

学校に到着すると、校門に先生が待機していて、まずバスのドライバーが子どもを確認しながら
下車させると、名簿を持った先生が一人ひとり子どもを確認しながら、校内に誘導します。
学校の入口受付には、警備員か現役の警察官が常駐しています。

下校時はバスが来るまで、子どもは校内に待機させ先生が名簿で確認します。
バスが到着すると、運転手がバスから降りて、先生と一緒に子どもを確認しながらバスに乗せます。

以上は、私の周りでの話で、学校によっては多少違うかもしれません。
登校時は一人ずつピックアップしていくので、
バスが自宅前に来る時間が始業1時間半前とか、そういうこともあります。

バスを利用しなくても、中学生になるまでは必ず登下校には登録された親または保護者が付き添い、
それ以外の大人が送迎する場合は、バスと同様に、保護者の署名入りレターが必要です。

最初、この方式を知らされた時は厳格さに驚きましたが、
子どもが犠牲になる事故や事件の多さを知った今では、安全確保のためには
これが普通だと思うぐらいになりました。

本当は、子どもがのんびりと心配なく通える環境が一番。
とはいうものの、最悪の事態を想定して、身を守る術を覚えることも大切で
なかなかバランスが難しいです。

昨日は、バージニアビーチで、また銃の乱射事件が発生して12名が犠牲になっています。
犠牲になられた方に心より哀悼の意を表します。

12 killed in Virginia Beach shooting; suspect, city engineer DeWayne Craddock, is dead
(www.nbcnews.com)

銃の問題も、結局、安全のためにはどうするのが良いのか、事件が起こるたびに堂々巡りです。
学校では、火災などの避難訓練の他に、防犯訓練もあります。
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