── プロフィール ──
携帯が鳴った。
「おい! 郷土のツラ汚しだ! まんまで書きやがって! ナーニガ変態馬鹿エロ書きだ! 阿呆が! 今すぐ修正しろ!」
「ホエ~! 先輩の○×△さんからだ! まさか読むとは……。助平な人だからな。『超電導美那子』の方から入ってきたんだな。……マズイな。……党首、スマンが俺のブログじゃ伏字にさせてもらうよ」
とロッカが言った。
私は関係無いだろ?
「一蓮托生。芋ズルってんだ。ヘスも樺山も嫌な思いをする。そのうちNKSR公式ブログ作ってやっから……」
……なら、しょうがないな……。
みちのくは○○県で誕生。
ちなみにロッカとヘスは××県だよ。樺山もね。
尾崎顧問は△△県。三浦は○×県。アハハハ。みんな東北の田舎モンなんだよ。
もっと地域性を出して『東北ファシス党』って改名しようか。
また、ヘスが殴りにくるから、やめとこう。
現在はみんな、都下及び埼玉方面に在住。
ロッカ小説の〝子ノ渡市〟ってのは、西武線の東伏見と小平。それに若い頃住んでいた吉祥寺と五反田。飲み屋をやってた高円寺のミックスした、ワケワカラン街だな。
NKSR本部。これが私のアジトだ。
西川○だ。オートレース場があるだろ。
党のカンバン出したら、大家さんに迷惑がかかるから(実は彼女も党友だけどね)遠慮してるんだ。
どっちにしても休眠中だし、家賃はタダみたいなもんだからな。(うん。〝気持ち〟で一万円ポッキリ払って、それで彼女と飲みに行く。足が出たら彼女が払ってくれる。彼女は資産家で美人なんだ。男と女の怪しい関係じゃないよ。彼女の夫は船舶関係で、つまり船乗りで、めったに家には帰ってこないって……だんだんドツボにはまっていく感じがするから、この話はやめよう)
こんな暮らしも5年めに入る。
光熱費はみんなに払わせてるし、タバコ代はみんなのカンパでって。え? お前はルンペンか? って。
うーん。書くのよそうかな。
注。この文章は、党首のまるでラクガキみたいな、(しかもこれ、チラシの裏紙じゃないか!)酷い原稿を、ロッカが清書した物です。それから、口述筆記。(エラソーに!)
── 略歴 ──
小学生の頃、マルクスレーニン主義にかぶれて、革命思想を持った。
つまり〝アカ少年〟となって共産党事務所に入り浸り「カムイ伝」や「若き親衛隊」を読み、「差別」と「ファシズム」を憎んだ。
中学生の頃、トロッキストの事を「トロ」と呼び、嫌悪感をむき出しにする日本共産党の姿に違和感を感じた。
今にして思うのだが、当時の日共は、自主独立とかほざいておったが、やはりスターリン主義だったのだろう。
実は、日共の思想の「拠り所」は、今だによく解らん。
私のような立場の人間(政治的に生きているという意味だ。利権に絡む奴を、政治ゴロと言う)で、同意見の者は多い。
もしかして日共とは、無意味な優越感を分かち合う、空虚でスッカラカンな〝無思想団体〟なのかもしれない。
あそこは思想的な話を掘り下げようとすると、必ず、敬遠されるところだ。おおよそ思想的じゃない。
民青が、単なる男女交際クラブ(〝ナンパの巣窟〟の方がピッタリ)と化しているのも、うなずけよう。
とにかく、親孝行と先祖供養と、ナンパだけは奨励している。
なあロッカ、民青ってフリーセックスを奨励してるのかな?
「どこの民青だ! 教えろ!」
とロッカ。
それから、「赤化児童文学」が否定する「世界名作文学」の中の「帝国主義性」とは、人間の品格の為の必須条件ではなかろうか? と思い至った。
うん? なんだ? ロッカ。説明が必要か? この文章では解りにくいか? 綿密な話になるとヤバセンに触れるんだけど……ま、いっか。
つまりだな。
そもそも「世界名作文学」の中の話は19世紀から20世紀初頭に書かれたものが多く、当時の世界観を反映している。
〝れっきとした人物〟や〝由緒正しい人物〟。或いは、貧しくても〝心の清い人物〟が善人とされる封建的かつキリスト教的世界観だ。
ヨーロッパの帝国主義真っ盛りの頃、書かれたものだからね。
確かに、帝国主義的啓蒙思想に満ちている。
これに対して「赤化児童文学」では〝虐げられた人物〟が善人とされる。
この目線で見る時、〝由緒正しい人物〟は勿論、〝れっきとした人物〟でさえ、差別主義的簒奪者。つまり悪人となる訳だ。
貧しくても(信仰心の強い)〝心の清い人物〟なんてものは、問題意識のカケラもない大馬鹿者となる。
これは、「言葉狩り」をした連中の目線なのだ。
ほら、
「タモリの笑いは、解らない人を馬鹿にしているから、不愉快になってあたりまえだ」
とか言ってた連中がいたろ?
毛沢東主義者の「薄馬鹿同盟」とでも呼ぶべき連中だ。
勿論、根っこのところは新左翼。もう一つの根っこは「チューリップのアップリケ」だ。
はっきり書くと損をするので書かないが。(兄弟分になっている先生もいるからね)
たとえ、〝由緒正しい人物〟にはなれなくとも、子供を〝れっきとした人物〟〝ちゃんとした、まっとうな人物〟〝心の清い人物〟に育てたいという親心で読ませるのが「世界名作文学」だ。
これがケシカランとおっしゃる連中は、〝卑しい人物〟つまりは〝ゴロツキ〟〝ロクデナシ〟〝心の汚い人物〟これこそが善人だって言いたいのだろう。
シカシ、それもそうなんだよなあ。じっさい。一理ある。収奪者ってもんは由緒正しくって、れっきとした……
──党首、悩むな!
とヤジ。
お! いきなり出来た!
☆一理も二里も三度傘。
どーだロッカ。そうか? 〝芋〟か? ま、〝糞〟よりゃマシか。
☆は、党首が家元となって提唱している『変体ウンチク標語』。
☆転ばぬ先のツエツエ蠅。
とか
☆先見の命日。
とか秀作多数。
「つのだ☆ひろ」みたいに必ず☆をつけるのが流派のおきてだ。
☆おおブレネリあなたのおうちは土管。
この句は〝糞〟の見本だったのだが、「目に優しい」との評価をいただき〝芋〟に昇格した。
☆反面キョンシ~。
これはヘスの傑作。
現在の〝糞〟の見本は、
☆犬も歩けばボーダレス。
これは誰が見ても〝糞〟以外の何者でもない処が見事な〝糞〟である。
☆キョンシ~以外、党首の作。
勿論、私も、差別とは、
「戦って打倒するものだ!」
と思っちゃいるが、いたずらに日本人の民度を下げるような、
つまり、
「わっかんねえんだよう! それともナニかア? 俺のこと馬鹿にしてんのかよお!」
すべてにおいて、〝この方法論〟が一番だと思っている連中は〝大マチガイ〟をしていると思うし、こんな連中の尻馬に乗って、かつて「言葉狩り」を繰り広げた〝知識人のはしくれども〟は、もっとも罪深いと考える。
今はこう考える私なのだが、若い頃はちょっと違っていた。
日共に幻滅を感じた〝アカ少年〟は、当然の帰結としてトロッキスト青少年になっていた。
トロッキーを暗殺した「スターリン・ソ連」を憎み、大馬鹿日共を深く軽蔑した。
永続革命を実践したゲバラを深く愛し、重信房子も愛して、永田洋子と寝てみたいと思った。
信望するトロッキーと親交があったという理由だけで、マックス・エルンストなどの「シュールレアリズム」にもかぶれた。
ワケワカランくせに『ユビュ王』なんぞも読んでみた。(実は今でもワケワカラン)
こんな高校生だから、新左翼系の活動に熱が入り過ぎて、学園闘争に及び、退学となった。
このことは「戦って打倒するものだ!」の結果、玉砕したのだから悔いはない。
お陰様で土の下に眠っている活動家諸兄の気持ちが、少しは解るようになった。
しかし、現在、我が党の中に少なからず生息する〝元ブントの少年〟であるハタボー氏の如き〝政治的早熟少年の成れの果て〟(勿論、私も含めて)を観察しておると、ひとつの共通項が見えてくる。
それは、皆、間違いなく〝怠け者〟だと言う事だ。わはははは。な。ハタボー。
ここで、我が党の中の30代40代のゴクツブシに言っておく。
『逆玉に乗って一発逆転』
こんな事ばかり考えてちゃイカンよ!
まあ、うまくいったら、私にカンパする事を忘れるな!
さて、私は、復学も就職もせずに、今風に言うとフリーターとなって、糊口をしのいだ。
『我が逃走』だな。
この頃は、混迷を深めるトロッキズムから脱却して、アナーキストになっていた。
アナーキズムは、虚しいものだが、明快だ。
ロッカとヘスと一緒にバンドをやったりした。
ミュージシャン志望じゃなかったが、けっこう金も稼いだ。
樺山(かばやま)とも知り合い、右翼っぽい連中との付き合いも始まった。
新左翼系のアジト、はたまた右翼の事務所などを転々とする。
樺山先生は、あんな顔をして、アニメの製作畑の人間だった。(アニメスクールも無い頃で、アニメーターは美大や美術学校の出身者が多かった)
「金回りも良かったよな」
とロッカ。
うん。みんなの〝サイフ〟だったな。
「カバのマンションで飲み会やってると、『絵コンテ』書き上げたカバが、自慢するんだ」
とロッカ。
「よーし! 上がり。これ一冊で40万。こっちは一冊50万だぞ。どーだ! 俺様ってエライ!」
ってな。(ちなみに一番安かったのが「ドンチャック物語」で、作画監督料。つまり『絵コンテ』は一冊20万だったそうな。)
当時、樺山は仕事で、台湾に頻繁に行っていた。
「抜群に綺麗な女をつれてきたよな。台湾のアニメーター。今は、〝あそこ〟の社長夫人だろ?」
とロッカ。
そうだ。樺山はあえなくふられて、半月間、寝込んだんだ。
「でも、あの女、最後までカバに惚れてたんだよ。カバが勝手に遠慮して、あそこの社長に譲ったんだ」
とロッカ。
樺山は、あそこの社長にゃ敵わないって思ったのさ。
「俺の器量じゃ、太刀打ちできる筈ねえだろ?」
って言ってたからな。
「彼女と、二人で一緒に、飲みに行った事があるんだ。──
シカシ、あのクラスの美人になると、本当に凄いね。
回りの男達の、敵意に満ちた視線を、ひしひしと感じるんだよ。
温和しそうな感じの男でさえ、ビンビンに意識してるんだ。
『なんで、お前如きが!』ってね。
あははは。俺にしてからが、実際、いたたまれなくなったよ」
とロッカ。
確かに樺山は権威主義者だけど、それにしても超絶美人は、男性社会のヒエラルキーを、いやがうえにも誘発するんだろうな。
彼女、樺山の似顔絵、描いてたよな。
「うん。アニメーターだからな。──
超イケメンに仕上がったもんで、びっくりして尋ねたよ。
アンタ、ほんとにカバがこんな風に見えるのか? って」
とロッカ。
恋は盲目って本当だな。
彼女にゃ似つかない女房もらって、孫もできた。
人生ってもんは実に、……。
アレだな。
「わはははは」
とロッカ。
──あのなあ。
ぬっと樺山が覗き込んだ。
「俺だって昔からこの顔じゃないぜ! 忘れたのか?」
「オマエラより、ずっとイケメンで、金も持ってたから、トーゼン、モテたんだって。ニャロメ!」
しかし、……歳月ってもんは惨酷なもんだな。なあロッカ。
「本当に……」
とロッカ。
そうだ。30代になってからのエピソードで、面白いのがある。
その頃の樺山は、上海の刑務所で、政治犯をアニメーターに養成するプロジェクトに参加していて、よく上海に行っていた。
そもそも何故、政治犯なのかというと、「頭が良くて器用だから」との事だった。
結局、至らなかったようなのだが、樺山は何度目かの帰国に際し、「生アヘン」を荷物の中に仕込まれたのだ。(これは実話です)
普通のヨウカン程の大きさの物だった
彼のバッグは、「生アヘン」が入ったまま、何故だか無事に、税関を通り抜け、家に帰って、やっと気付いた。という次第。
「いやあ、凄いイタズラだな。しかし、生アヘンなんて、シャレになんねえよなあ」
と言う樺山に対して、ロッカがこう言った。
「カバ。お前、向こう(中国人)のスタッフに、嫌われとったんと違うか? お前、顔恐え~し、意地も悪いし……。アヘン所持は、向こうじゃどの程度の罪なんだ?」
「そりゃ、当然死刑だろな。向こうは人間の命、激安だもんな。……あ! あんくそ! 陽のヤロー!」
と樺山。
性格の悪い樺山は、思い当たるフシがあったのだろう。
──あのなあ。
と樺山。
樺山はプロジェクトを離脱した。
上海へ行くのも止めた。
さて、「生アヘン」は?
あははは。これは、書くべき事じゃないよな。
「あはははは」
とロッカ。
「女房と息子にゃバラすなよ」
と樺山。
注。この文章は、ロッカが編集してます。
国士、田中友治先生(職業軍人だった彼は、敗戦後、色々な商売をやった。新橋のパチンコ店で、最初に軍艦マーチを流した。今や歴史上の人物だ。)の元で、旧海軍の親睦団体「特空会」及び「丙飛会」「甲飛会」の運営を手伝う。
同、田中先生の会社に入社し(パチンコ店じゃないよ)、それなりに栄達するも、倒産。
履歴書みたいになってきたな。
そして、5年前。天命を受け、国家社会主義政党、NKSR党「日本国家社会主義労働党」を旗揚げした。
「容量の都合で、ここで〝続く〟にします」
とロッカ。
〝もったい〟つけてるようで、嫌だな。1ページあたりの容量ってこんなもんなのか?

党首の部屋
ロッカ小説に愛の手を。クリック。
エロはウケてるけど、『NKSRの世界』の入ってる『江守友和の冒険』こっちはショボショボだな。
「なんですとー! 3位にクイ込んだ事だってあるんだよ! (エロじゃない)普通小説はキビシイんだ!」
とロッカ。
そか。よしロッカ。お前に、ご祝儀をやろう。
NKSRは弱者の味方だ。
国民の皆さん。なあに、読まなくてもいーんだよ。
クリックのカンパをお願いします。
まあ、『党首の部屋』も『NKSRの世界』も活動の一環だ。
これが、フロントページからよく落っこちる。
党首としては、悲しくなっちまう。
皆さんの政治力で助けてやって下さい。

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地獄なんか恐くないぜ! そうだ! のってる野郎はクリックだ!
「そこまでやるかー!」
とロッカ。
馬鹿だなあロッカ。これが正常なコミュニケーションってもんなんだよ。
という訳で、NKSRとロッカを、なにとぞよろしく。ほら、お前も頭を下げんかい。
「どぞ、よろしくお願いします」
とロッカ。
──党首はトイレに行った。樺山とロッカが喋っている。
「しかし、党首の話って、〝〟が多いな」
とロッカ。
「ほれ。次の〝参照太夫〟持ってきてやったぞ」
と樺山。(参照太夫の絵は樺山が描いている)
「おえっ! またチラシの裏紙か! コピーするとき透けるんだから。汚いし。ちゃんと描いてくれよ! 動画用紙、腐るほどあるんだろ?」
とロッカ。
「ばかたれ! 飲み屋で暇つぶしに書いてやってんだ。だいいち俺はプロだよ! ギャラもなしに描いてやってんだ。ありがたく思え!」
と樺山。
「コノヤロー! 引退した隠居の分際で!」
とロッカ。
「あっ言ったな。『江守友和の冒険』の挿絵、描いてやってんだぞ……aタイプ、可愛いぜ。もう、いらないのな!」
と樺山。
「あっ。ちっくしょー! カバ。aタイプの絵。見せろよー」
とロッカ。
「だーみだよー。メカンダーロボ!」
と樺山。