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思いやりのあるケアを

介護が必要な高齢者との正しい向き合い方に言及しています。

高齢者の食事で気をつけるポイント

2021-02-04 09:49:00 | 食事
超高齢社会の現代、介護士として働いている方は多いと思います。高齢者の場合、同じ食事をしていても歯や歯茎の衰えにより固く感じることがありますので、食事を用意する人は柔らかさにも気を使うことが大切です。

例えば、若い人であれば歯ごたえを楽しみつつ食べられるごぼうなどの元が硬い野菜は、高齢者にとってはとても固く、食べることが困難になります。そういった場合は、圧力鍋などを使って柔らかく加工するなどの工夫が必要になります。牛肉も同じく固くなりやすいため、同じように加工する必要があるでしょう。

また、喉の筋力の衰えにより、飲み込む力が弱いところにも注意が必要です。
喉につまらせないようにするためには、とろみ食が有効です。片栗粉やコーンスターチ、専用のとろみをつける薬剤を使うことで汁や具にとろみをもたせ、喉のすべりを良くすると事故がおこりにくくなります。
また、とろみを素材そのものでつけることもできます。すりおろしたとろろや刻んだオクラはとろみがあるため、美味しく食してもらうことができます。
噛み切る力が衰えている場合は、隠し包丁を入れることで、噛み切りやすくなります。ナスなどの煮ても皮がしっかりしている野菜に有効です。

高齢者の場合、食べやすさや好みもあって肉より魚を好む傾向がみられます。その際、入れ歯を利用している人は魚の骨がわかりにくいという問題があるため、なるべく骨を取ってあげましょう。
お刺身であれば骨が取られているため、安心して食べることができます。お刺身の種類を選ぶ際は、筋の少ないマグロやホタテなどの柔らかい身のものを選ぶと喜ばれます。

少し手間がかかってしまいますが、家族と似た内容の食事を一緒にとれるようにすると、高齢者の生きる力にも繋がります。

トイレ介助をする時の心得

2020-11-11 03:30:55 | トイレ介助

介護士の方だけでなく、介護を受ける本人にとってもデリケートな問題なのが、トイレ介助です。

排泄は本来一人で行うものですし、誰かの手を借りて排泄するのということには抵抗感を感じる人がほとんどでしょう。
そんな中、介護者が仕事としてのトイレ介助の前にしっかり心得ておかねばならないことには、どんなものがあるのでしょうか。


トイレ介助をする時に大切なのが、利用者の自尊心を傷つけないということです。
自尊心とは、自分自身を大切だと思う気持ちのこと。人前で排泄をするのに、羞恥心や拒否感があるのは当然です。

介護士がトイレ介助の時に嫌そうな顔をしたり、排泄物の量や臭いについて口にしたりした場合、相手のプライドを傷つけることに繋がります。


自尊心を傷つけてしまうと相手の気力を奪うことに繋がります。場合によっては介助を拒否されることもあるでしょう。そうならないよう、介護者は利用者の思いを汲み取り、何かを失敗をしても責めず、できるだけ丁寧な対応を心掛けましょう。


またトイレ介助では、できることは自分でやってもらうということも大切です。
介護サービスの主な目的は、介護が必要になった人の尊厳の維持や、自立した生活を送れるよう支援するということです。利用者が本来できることまで介助してしまうと、心や身体は衰えてしまう一方です。


そのため、トイレ介助では、利用者が自分でできる部分はサポートする必要はありません。
そしておむつなどを安易に使用するのもNGです。根気強くサポートをして、できるだけ排泄の自立を目指すことが大切です。
トイレ介助の仕方については、こちらにも詳しくまとめられていたので共有しておきます。