濡れ手にアワアワ

マイアミ在住の友人が、確か3月に出産予定だった筈！と
「もう産まれた～？」と気軽にメールしたところ、
「あ、火曜日に来いって言われたから、今から行って来る～」と
返事が来てカルチャーショックを受けた主です。
・・・アメリカじゃ、誕生日選べるのか・・・。
安産でありますように！

さて、えっらいな円高ですね。
というかドル安か。

前回同じ水準まで下がったのは1995年だったそうです。
はいはいはいはい！
その頃、NYで働いていた私。
しがない現地契約社員なんで超薄給。
ビザも後１～２年で切れるし（ちゃんと真っ当にビザ
取って働いてたですよ！）、その後更新するのもどうよ
って話だし、やっぱ日本人はビザが必要ない日本で
働くのがいいんじゃない？！とか、考え始めたあの頃。
1995年。

ドル一気に安くなる。おいおいおいおいおい。
100円切ったよアンタ！とまっ青に。

だって、聞いて驚くな。当時の給料、月額約2000ドルちょい。
そこから家賃（UpperEastのStudioで当時815ドルだった。）
引いて、公共料金を引いて（水道代は無料。電気代と電話代と
ガス代だったかなー）、生活費を引いて、遊ぶお金を引いたらば
残るお金はごくわずか！
保険だけは福利厚生に含まれるものの、交通費は入らない
ボーナスは年末の200ドルだけ、という、今思うとどうやって
生活して、かつ遊びにいってたんだろ私、と褒めてやりたい。
ボーナスがないってことは、2000ドルx12ヶ月のみ。
つまり24,000ドル。約250万～270万円な年収だったってこと。

でもそこからがんばってお金貯めてたなぁ・・・。
日本に帰るお金はいるだろ！って片道切符分。約8万円。
日本に帰ったら、そこで始める生活の為のお金。

例えば、そこでがんばって5千ドル貯めたとしよう。
1ドル120円なら60万円だが、1ドル95円なら、47万5千円。
その差なんと12万5千円。
でかい。でかすぎる。

当時、そろそろ日本に帰ろうか、と相談していた仲間達は
かなりな勢いで円高ドル安が早く終わってくれるように
願ったものだった。
1995年に留学しよう！としてた人はさぞありがたかった
だろうが、日本に帰国しよう！としてたうちらにゃ
死活問題。まじめに。

でもせっせとお金を貯め続け、口座をマイナスにしても
給料日まではなんとか食いつなぎ、貯金には手をつけず。
1996年に、NYで一番の親友だった子が先に帰国してからは
遊びに行く回数も減らしながら、お金を貯めたさ！
（とかいいながら、飲み会もカラオケも行ってたけど）

かつ、1997年の夏だかに帰国を決意し、会社に告げ、
その後に日本からニュースが飛び込んでくる。
「山一証券倒産！」

「主さん、日本帰るのはいいけど、就職のアテ、あるの？
今、日本は山一證券のエリートが山ほどうろついてるよ？」
とお客さんに心配されるタイミングぅー。

「・・・日本に帰るって決めた時は山一証券つぶれてなかったんですーーーー」

まぁ、無事日本に帰国後、正社員で仕事にもつけたし
日本に帰って来た時は、いくらか忘れたけど100円ははるかに
超えてたおかげで、片道切符を払ってもそこそこな金額が
手元に残ったわけですが。

円高ドル安。
今回はなんかブーイングくらいそうな位、先行き暗し！と
報道されてますが、10数年前は、「旅行安くいけんじゃん
らっきー！」位なのりだったような。
日本にいなかったので、なんともいえませんが。

今は円高ドル安になったからといって、先の暮らしの不安に
直結することはありませんが。
できれば1000万ほど、どーん！とドルを買い、数年凍結後に
1ドル120円の状態で、日本円に戻してみたい。
200万違うんだけどなー。いいなー。と

濡れ手にアワアワした記憶を忘れ、濡れ手に粟つかめない
かちら、と妄想する日々でございます。
誰か、貸してください。無利子・無担保・無期限で。
できれば忘れてくれると尚嬉しい。