
トップ絵は出張先の山口市で食した「中華風そば」。「中華そば」じゃないのよ。
見ての通り、紛れもなく「中華風」のお蕎麦。見た目の怪しさと違って、意外にも(失礼!)まとまりのあるお味でござんした。
とまぁ、食べるのも出張の楽しみの一つ。
とは言え、実際にはビジネスホテルでカップ麺をすするってこともままある。
やっぱり仕事は楽じゃないのだ。
そんな中にもまだひそかな楽しみがあったりする。それは「知らなかった言葉」との出会いだ。
先週末から今週にかけては、山口・島根へと出張。その旅の宿で、ふと目にしたのが食堂のメニューに書かれたこんな単語だ。
「すり大根」
すり大根!? 新種の大根か?
それとも特産の品種なのか?
よくよくメニューに見入ってみると、それは焼き魚に添えられているらしい。
……って、それ、大根おろしじゃねーかよ!!!
というわけで帰京してから調べてみると、どうやら中国地方から九州北部にかけては、大根おろしのことを「すり大根」「大根すり」「大根ずり」などと呼ぶらしいんですな。
これに付随してのことでしょうが、「おろしがね」のことも「すりがね」と言ったりするらしい。「すり鉢」とは言うけどなぁ。ううむ。知らんかった。(^^;)
けれどもこれらの地方で流れる全国ブランドのCMなどでは「大根おろし」という言葉が普通に使われていて、それはそれで受け入れられているとの由。だからこちらが向こうに出かけていって「大根おろしください」と言っても話が通じるので、逆に言葉の違いが意識されないのかもしれないと思ったり。
今回「すり大根」を調べていて、ネット上でこんな方言にも出会ってビックリ。
「離合」
離合集散とはよく言う言葉だし、それは「離れたり合わさったり」という文字どおりの意味に受け取っていたわけなんだけど、どうやら九州では、「細い道でクルマがすれ違うこと」を離合と言うらしく、それは教習所でも使われる大変にオフィシャルな言葉であるらしいのだ。ううむ。
「方言にはかな表記の言葉が多い中で、離合のような例は珍しいのでは」と書いてるブログエントリもあったけれど、言われてみるとそんな気もする。これもそのうちに確かめてみたいな。
※注:離合ってのは鉄道用語から来ているって話もあって、それなら漢字なのもなんとなく納得。でもそれがなぜ九州に限って一般に使われているのかはナゾ。鉄分高いの?>九州の人
この手の情報はネット上でいくらでも見つかるけど、やっぱり不意に「ホンモノ」に出会うオドロキは大事にしたい。
だからまとめてドン!で検索せずに、実際出会ってから調べるのが楽しいんだよね。
「離合」みたいに行きがかり上、目に入ってしまうものもあるけど、まぁそれはそれってことで(笑)。
かくして辛くも楽しい出張漬けの日々は、まだまだ続く。来週は愛知県のココロだ~!
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それから離合って普通に使ってますよ~
「離合」エリアは思いの外広いようですね~。
つがたくさんは、こちらにいた頃から使ってたのかな?>離合
すり大根も大根おろしと同様ふつうに使ってましたねぇ。
りんごだってすりりんごっていいませんか?
すりりんご、とは確かに言いますけど、あれはグリコの影響で全国区になったのかも(嘘爆)
ちなみに、もみじおろしのことは何て言うのだろう>九州
離合勢力は意外と強力そうだなぁ。(^^;)
(佐賀県出身)
もみじおろしは実家の食卓では見たこと無いのでわかりません。
鳥肉(とりにく)は鶏肉(けいにく)かカシワと呼びますが。
先日はどーもでした(^^)
カシワとはウチの実家でも言うけど(両親は関西人)、「けいにく」ってのは初耳だなぁ。「鶏飯」と関係あるのかしらん。
そうそう、先週末に鹿児島県人に聞いてみたら、やっぱり「離合」なんて言わないらしいぞ。鹿児島を除く九州と山口(の年配者)、そして広島あたりが離合エリアなのかな~。四国でも使うっぽいけど。
自分は14歳まで曾祖父夫妻が居たせいか讃岐弁には精通してるほうです。笑
離合っていう言葉は知らないですが、四国内の他県では使うのかもですね。
ちなみに大根おろしはナマッてだいこおろしって言いますね。
讃岐饂飩のメニューでぶっかけ饂飩には欠かせない物ですー(^_^)
鶏肉(けいにく)も聞きますねー
鶏卵(けいらん)と同じような言い方でしようかね。
大根おろしもそのまんまでしたしね。
ていうか離合って普通に使いすぎて、それが関東人に通じないことを知らなかったらしいです。
もみじおろしは、そのままもみじおろしだそうです。