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奥田百合子オフィシャルブログ

③発症の原因は何か

2017-06-10 17:46:00 | フォーカル・ジストニア
※2020年7月更新



【③発症の原因は何か】

【②どんな症状か】に続いて、
発症の原因は一体何かということに触れていきます。


実際には、今現在、発症に至る確固たる原因というものは
理論的には未解明の部分が多いのが現状です。



ざっくりと心理的な要因なども含めて、
何らかの原因で脳神経に異常が発生し、症状が現れる――
といったところが現段階では妥当かなと思います。



初期症状としては、
指がころぶ等の誰もがよくある違和感から始まります。

それを多くの人が“練習不足”だと思い込み、
克服するために更に反復練習を続けていく。



「いつもそうしてきたから」と、
その思い込みと練習には普通、自分では何の疑問も抱きません。



しかし、
そのちょっとした違和感だったものが、
より強く“症状”として表れ始め、
コントロール不能になった段階でようやく異常に気付きます。



それがフォーカル・ジストニアの発症です。



フォーカル・ジストニア患者のほとんどが、
長年にわたり長時間の専門的な練習を蓄積してきた演奏者であること。
※そこにプロアマは関係ありません。


また、自分と周囲を比較し、
自分だけにしかわからない衰えをなんとか克服しようと焦り、
どんどんとドツボにはまっていく。


絶対的な要因とは断言できませんが、
“几帳面” “完璧主義者” “責任感が強い”
といった性格の人が発症する傾向がより高いかなと感じます。



そして、
症状自体がなかなか周囲には理解され難く、
自分と周囲との温度差によって
簡単に相談や公表ができないというのが、
この病気の原因解明にあたって大きな障害になっていると強く思います。






ご興味いただけましたら、
カテゴリー《フォーカル・ジストニア》
他ページもお読みいただければ嬉しいです(*´꒳`*)




もっと詳しく知りたい方や、
同じくフォーカル・ジストニアを抱えて悩んでいる方、
質問・疑問などなんなりとコメントくださいませ♪( ´▽`)


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内容に添えていただければ、
公開いたしません。



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2 コメント

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発症原因の推測 (甲斐)
2020-09-19 12:45:48
久しぶりに来てみたら7月に更新されていますね。
お元気でご活躍のことと存じます。

定位脳手術体験記にコメントを書かせていただいて早や2年...
先日、術後4年を迎えたところです。
お陰様で先月あたりからようやく、
どうにか楽しめるレベルまで回復してきました。

さて、
ジストニアが発症した原因として私が想像していることですが

最初は手指や全身の一時的な瞬発力の低下で
始まるのではないかと考えています。

指の速度が落ちる原因はいろいろあるようで、
タイムリーな一例(^^;)を挙げますと、
私は7月頃に左手が肘部管症候群になり、
左指が重怠く動きが悪くなりました。
在宅勤務で常に左頬杖をついて仕事をしていて
肘を通る神経を圧迫し続けたのが原因だったようです。
治るのに2か月ほどかかりました。

他にも例えば、
ヨードの摂りすぎで一時的に甲状腺の機能が低下したり
飲みすぎで肝機能が低下したり
切れ味が悪い鋏で工作を続けて神経を圧迫し続けたりと
要因は色々あるようです。
(当然、加齢や運動不足でも落ちますね。^^;)

こういう時に、それまでの感覚で速く弾こうと
頑張って練習を重ねてしまうと、結果として
指が必要な位置に達する前に次の動作を始めることになり、
指の筋肉からの正常なフィードバックを受け取る前に
次の指令を発してしまう繰り返しで
脳が混乱していくのではないか と思っています。

もしこれが正しければ、
予防策は筋肉からの確実なフィードバックを
感じ取りながら練習することでしょうし、
治療法も同じかもしれません。

すみません。ずいぶん長くなってしまいました。
Unknown (lilyuriko)
2020-09-20 17:38:52
甲斐さま
再度コメントありがとうございます。
私の方は今は第一線を離れ、以前よりも演奏の頻度は少なくなりました。(コロナの影響もありなかなか難しくなりましたね…)

しかし、いまだにいろいろな方からコメントやメッセージをいただき、
やはりフォーカルジストニアの手術も昔よりだいぶ変わって良くなってきているなと感じております。
色々新たな発見をご連絡いただき大変ありがたいです。
いろんな症状の方々がいらして、様々なメッセージを聞かせていただき、私の頃とはだいぶオープンになり、アプローチも増えてきた一方、メリットデメリットも顕著に現れてきつつあるのかなと思っています。
音楽家に限らず、いろんな職種の方がいる中で、手術だけでないアプローチが良く働く場合もあるようです。

数年にわたり症状に苦しみながら色々試し、手術を経験した私個人の意見としては、発症してからの対処法よりも、いかに未然に回避するかといったところがこの病気のカギなのではと思っています。
しかし、それが一筋縄でいかないところでなかなか歯痒いとも思います。

甲斐さまのような発見や一つの意見もとても大事だと思います。
また何か感じた際はコメントいただけると幸いです。

なにより体調と気持ちに負荷がかからないことを願っております。

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