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音楽劇「三文オペラ」 ※ネタバレ少しあり

2018年02月01日 | 観劇・コンサート
音楽劇「三文オペラ」を観た。
舞台を戦後あたりの横浜に置き換えている。

不協和音の音楽は、舞台隅のバンド奏者5名によって、ロック調に鳴る。
一部の観客をエキストラに使い、舞台に上げるという演出。
開演前、すりガラス越しに彼らが練習する姿が見えた。
メッセージ性が強いのか、徹頭徹尾「フォルテ!フォルテ!」と叫んでいるような舞台。

〈おばさん、おばさん〉〈なんですって、キイッー!〉……という感じの歌詞は、モーツァルトのオペラ「フィガロ結婚」のオマージュだろう。
モーツァルトの方が、ずっと洗練されていて美しいけれど。
プレヒトは人間の醜悪さを冷笑する。

演者で印象に残った人。
元・男闘呼組(ジャニーズ)の高橋和也さん、いい味出してる。
AKBの峰岸みなみちゃんも頑張っているな、と思った。
主役の松岡充さんは適役。甘いマスクの悪い奴、でも憎めないというキャラクターを見事に演じていた。最後の場面は非常に危険だったと思うけれど、果敢に挑戦していた。

3時間は長かった。
でも、席も良かったし(友人が取ってくれた)結構楽しめた。


 【音楽劇「三文オペラ」 KAAT神奈川芸術劇場】
 作:ベルトルト・プレヒト
 音楽:クルト・ヴァイル
 演出・上演台本:谷賢一
 主演:松岡充

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